/※5443’※/Range(淮安).Activate Category:上海謀略編 Phaze:観光ファッション通

齋天大聖の橋

蕭湖景区のバス停から，1306，遊２路のバスに乗り込む。
　バスはしばらく運河沿いを走った後，友谊路へ左折東行，さらに西長街に右折南行──
　この町に入って初めて，普通に生活者のいる町らしい景色が車窓に見えてきました。
　でも老街というほどじゃない。街路樹の程よい下町，という感じ。どこだ，老街は？
　左折した。道の名は……西門大街？他の町なら城域中心部にある名称です。1317，驸馬巷北で下車。
　胸を張って言うけど，何の情報も持ってません。でも西門大街，というからには東に町の中心があるはずですから──とりあえず東行！
　すぐに驸馬巷という道が南に出てくる。けどこれも観光街っぽい。まあ，だからこそ遊２路が止まったわけで…スルー！
　その先に小さな橋。さっき読んだような漢字が書かれてる。え？──いきなりか！！

▲1322，呉承恩博物館で写真を見てた「大聖橋」発見！

孫悟空が呪文一声，一瞬にしてかけた橋！──ではなくて単なるあやかり橋だから，「へえ～」というだけですけど，まあ西遊記マニア？には垂涎の橋かと。
　それはともかく，その東の老街は結構生活路っぽく見えました。入ってみよう。右折南行。龍窝街というらしい。

一発的中だけどでっち上げっぽい

▲1324，南の龍窝街へ路地に入ってみる。

中国老街というより大阪ミナミの下町という風情です。
　おおっ麻雀やってる！昼間から牌の音が聞こえてきたら，そこは間違いなくコテコテ老街です。
　でも下校時間なのかガキ多過ぎ。──成功した河下古鎮というべきか？

後でデータを読む限り，どうやらこの驸马巷北口辺りが巷説の上では淮安の老街と言われる場所らしい。その意味では，情報なしでバスを下車した場所がここだったのは，一発的中だったわけです。
　呉承恩の「南昌·一枝花·寿丁忍庵七十」に「唐时万柳池，晋代烧丹灶，刘朝招隐地，宋室等仙桥」と書かれる「等仙桥」がこの辺りという。清同治代の「重修山阳县志」に「等仙桥，驸马巷北，一作望仙桥」とあり「望仙桥」もここの古地名と推される。「驸马巷」地名は，明始祖・朱元璋が南京制圧段階で功のあった黄宝という人を「驸马都尉」(驸马は添え馬，替え馬の意)に任じたことから。──と，他の城市の謂われに比べるとどうも不明瞭です。
　ちなみにこの北には「周恩来同志故居」(昔のお住まい)がある。観光地になってるのは，どちらかと言えばそれが理由みたい。つまり，老街としてはどうもでっち上げっぽい。
※ 百度百科/驸马巷
※ 維基百科/上坂街、驸马巷和龙窝巷

▲路地裏の光景

昨日までの揚州歩きから感覚が抜けれてません。
　さらに路地裏ならどうだろう？と少し探してみるけれど，そういう抜け道がどうしても見つからない。

▲1330もうどっから見てもショッピングストリートです。

喧騒から逃れるように1331，左折東行。東西の路地へ。
　この東西路には，少しだけ中国老城の匂いが残ります。

▲1332東の道に移ってみる

どんどんイメージから遠くなる

前日まで揚州老街にどっぷり浸ってたわけで，どうも視野が狭まり，老街と言えばアレだといつイメージが固着してました。
　1333，上坂街へ出る。右折南行，さて老街はあるか？
　えっ？ええ～？？

▲1334もっと本格的に商店街！

どんどん揚州老街イメージから離れていく！何というか，これじゃアメ横みたいな風景じゃないか！どうしたんだ淮安？

▲1335古さと新しさが程よい雰囲気の商店街ではある。

ただ落ち着いて見れば……洋服屋などのセンスはかなり良い。一昔前の派手派手な中国ファッションじゃなくてシックなのが多い。
　それが適度に古びた家屋の中に，なぜか自然に入り込んでる。韓国とかに時折見かける感性のファッションストリートだけど，それともまた微妙に違う独自のものになってる。

▲1336果物屋台に追い越される。

鎮淮楼路のドラえもんボール

かと思えば，後ろからこんな屋台に衝突させられかけたりする。
　市場の雰囲気もしっかり残してる。
　既存の何とも違う，変な融合をしてる。どこの二番煎じでもない，ファンキーな文化街を淮安は作ってしまったらしい。

▲1338南端辺りはやや問屋街っぽく

その独自色も，どうも場所毎にグラデーションがある。
　観光色ある北端，問屋街か市場っぽい南端に比べ，中程は先に触れた独自色が強い。また，中程はファッション系，南は食事系が多い。
　なぜ，何のためにそうなってるのか見当がつかないけれど，プリズムのようになってる商店街です。

▲1341南の道に出るとドラえもん

１339，南の車道に出た。鎮淮楼西路。この南には文化街はもう続いてない。
　左折東行に転ずる。何で下町っぽい場所がない？──と訝しみつつ進んでますけど，ここでの方向転換も後で思えば初日の傷でした。

■小レポ：淮安驸马巷CGモデル 販売中！

　と，期待とは甚だ解離してたけど面白い商店街なので，後の旅行者のために図表でも，と探してたけど，なかなか町歩きマップ的なものが見つかりませんでした。
　その代わりにヒットしたのが──何だこれは？
　町歩きマップもないのに……CGは出来てるのか？？？
　有料(’20現在：百円表示)だけどインターフェースは体感できます。映画に使えるほどじゃないけど雰囲気は味わえる。
　さすがは金盾でコロナを封じた国！となかなか恐れ入ったので，一応サイトをメモっときます。
※ CG模型网（cgmodel)/淮安驸马巷