/※5446’※/Range(淮安).Activate Category:上海謀略編 Phaze:淮安 離脱を許さず

飛び降りて喰え淮揚菜

9路バスが南門大道を北行する。
 鼓楼のロータリーを回って……ここを右折東行するのか?バス停・鎮淮楼。
 隣のおばさんがふいに爆声。誰に怒鳴ってるかと思ったらケータイで喋ってるだけでした。そこまで声響かせる?とツッコミたくなる話し手に中国ではよく出会う。
 ようやく左折北行?バス停・工会。……と思えばさらに東門大街へ左折西行?何だそのルート?あ,どうやら一方通行路をスキップして行ってるらしい。
 北門大街に右折しました。これでもう一直線のはずだ…あ!ああ!
 呼び鈴を鳴らす。バス停・上坂街で飛び降りる。

▲1728ありついた自助

窓から先に見かけてた快餐が営業してるのが目に入ったんである。
1720味東椰中式快餐
骨だらけ鶏肉煮物
小骨だらけ白身魚煮物
白菜と椎茸の水煮
白米飯550
 淮揚菜,思った以上の違い方でした。
 骨だらけの鶏肉が一番理解はしやすかった。鶏肉の扱い方が分かりやすいからだけど,美味いかどうかというとこれも無茶苦茶に美味い!
 実際に中から出てきたから確信持って言えるけれど,八角を1/2は使ってる。黒い汁はそれを煮出してることを意味してる。
 小骨だらけの白身魚は,しかし別の旨味でした。
 上海や寧波の魚の出汁を生かした調理では,あきらかにない。
 黒ではなく焦げ茶の脂ぎった汁で,やっぱり八角は効いてるけれど,そこに何か特殊な油,例えば葱油みたいなのを加えた作用ではないだろうか?

▲チンゲン菜とキノコどアップ

れども!──白菜と椎茸の炒め,これに一番びっくりした。
 椎茸が物凄く……臭い!
 臭いというのは,椎茸本来のあの旨味になる成分です。あれが物凄く強い。
 椎茸だけを食べてみましたけど,まさに椎茸の味。ただ,とにかく味覚が強いんである。だからひょっとしたら別の茸?という可能性は捨てきれない。でも,調理でこうしてる可能性が高いと感じました。
 白菜が蕩けた淡く白濁した汁に,この強い椎茸の香が染みだしてる。これもあるいは八角の魔術の一つなんだろうか?あるいはこれこそ淮安菜の魔術なんだろうか?

▲1856北郊外の交差点。これ,道路じゃなくて歩道前です。

び乗車したバスから「淮安市呉承恩中学」という学校名が見えました。
 宿に帰着。
 爆睡でした。朝3時に目を覚ますと,宿のVODのマーク・ワトニー(映画「オデッセイ」)が一時停止のままテレビに写ってました。

▲J1のこの看板,よく考えたらエロ過ぎる。

お爺ちゃん,東站はどっち?

安を発つ朝が来た。
 0711,中央分離帯の礼字坝・BRTホームに立つ。時刻表を見ると15分強の間隔でした。電軌1号で2駅,華西路へ。
 大潤発隣に速8。目の前には大娘水餃。風情はないけど美しい駅です。

▲0710朝のBRT礼字坝駅

元を握って乗車,昨日と同じく車内の料金箱に投入──してから気付きました。
 微信払できたのか。
 他の乗客の所作を見ると,下記写真の上の壁に貼られたQRコードを微信で読んで払うパターン。でもこの車内,結構広いぞ?車掌が全員を視野には入れてない。検札はどうやってやるんだろ?
 車両は右折し南行。0722,華西路到着,下車。

▲BRTの料金箱

西路駅からバスターミナルまで1km強。
 東へ歩く。
 小さな姉妹がお爺さんにじゃれつきながら「東站はどっち?」と訊いてる。
 その脇に,城濠跡らしい痕跡。本当に旧城濠なら,楚州大道西から少し遠い。段を成してたのか,それとも二重だったのか?

▲0727城堀の痕跡らしきものも

五時間半の御託宣

いう感じで淮安歩きの終点が近づいてます。ここでトリビアをおひとつ。
問 淮安市は日本の柏崎市と友好都市。なぜ?
[ヒント]二つの町の出身者の繋がりを考えてみよう。

▲バスターミナルに着いてしまった。

日中国交回復を実現した故周恩来元首相と故田中角栄元総理の故郷という縁から、1992年から旧西山町と行政・議会・青少年の交流を行ってきました。
2005年の柏崎市との合併により、その交流が柏崎市に引き継がれました。

※ 柏崎市HP/江蘇省淮安市淮安区(1995年10月29日、友好都市提携)

時ちょうど,ターミナルのコインロッカーに荷物を預ける。さすがは中国,パスワードや指紋じゃなく機械に顔写真をスキャンされて3元。
 何で荷を預けてるかと言えば──
 徐州行きは日に2本,0750と1310でした。ギリギリでその一本目を逃してしまった。
 町をきちんと歩けって旅神のお告げ,あるいはお叱りか?──とスピリチュアルには考えてもいいけど,冷静に言えば昨日の到着時のチェック不足。
 二本目の出発時間まで5時間半。御託宣に従おう。バス停へ向かう。

~~~~~(m–)m淮安編~再挑戦編(m–)m
~(m–)m 本編の行程 m(–m)~
GM.(経路)
※汽車站~驸馬巷間はバス


旅行運の恵みある半日は,数日の滞在にも勝る。淮安老城西門域,そして廃黄河に沿って徐州へ。
[前日日計]
支出1500/収入1850
     /負債 350
[前日累計]
     /負債 858
§
→五月一日(三)
1049小淮娘鴨血粉丝湯
三件套400
1122東来椰
インゲン豆辛煮
ピーマンの炒め
西柿西和鶏蛋
白米飯550
1937喜年来美食花園
うずらの卵入り角煮
硬い豆腐の小エビうま煮
白米飯550
[前日日計]
支出1500/収入1500
     /負債 0
[前日累計]
     /負債 858
§
→五月二日(四)

驸馬巷から,さあどこへ?

神様からかくして半日のボーナスを賜ったわけだけど,淮安老城の別の切り口など全く持ってはいません。市内への戻りは少し長めの路線を採り,もう一度,車窓をじっくり観察してみよう。
 0810,65路に乗る。
 さっき歩いた華西路を西へ。やはりこの辺りは完全に新市街です。
 あれ?左折?梁華玉路。バス停華西路。新市街だけど小店は多い。
 右折西行。永環東路。バス停は永環路。さらに永環東路。
 楚州大道に達す。銀行への現金輸送車の脇に銃を構えた兵士2名。
 記念館站。右に湖。左手には平屋の家並みが続く。
 左折。韓信北路。バス停は韓信路。この辺りもまだ寂しい社区です。
 東門大街。バス停工会。
 右折。鎮淮楼路。バス停は鎮淮楼。東北角はやはり期待できない。歩くのは南にすべきだけど──やはり目当てがないなあ。
 バス停驸馬巷下車。再び南西角に来た。

▲0827驸馬巷。市内に帰ってきました。

が働いた。0825,そのまま少し西へ。
 轟音とともに空に水蒸気を吹いてる車。空気中の粉塵に水気を含ませて流してるのだろうけど,いかにも大がかりです。

▲0828モバイク置き場と霧吹き車

うして向かったのは,昨日南下した南門大道より西の西長街でした。
 ここは,航空写真で見ると確かにドットが細かい。それで言えば北側の方が期待を持てるけれど,この北側というのは文化街化してる。

吸い寄せられた西長街

▲淮安老城西側。百度地図航空写真

淮楼路南側は淮安政府庁舎と花園が占めてる。東は人民橋から運河,南には氾濫湖らしき月湖。
 だからまだ未知なのは,それらの間,鎮淮楼路南側に東西に帯状に伸びるエリアだけなんだけど──

▲0831西長街へ南行

後から見ると,一直線に吸い寄せられるようにこのエリアへ動いてます。
 我ながら,どういう勘が働いたものなんでしょうか?
 西長街を南行。するとすぐ,百mも行かず右手西側にそのエリアが見つかりました。
 ターミナルに荷を置いたわずか40分後のことでした。

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