しっぱいだろー??
地下鉄への階段を降り──たつもりがBRT入口。紛らわしーぞ,合肥交通インフラ!
えー,まあ気を取り直して,も一度地上へ戻りまして1620。目指すは東五里井駅。四牌楼から2号で東へ4駅だから,五里墩駅…って駅の名前変わった?あれ,今着いた駅は……三孝口?……って逆に乗っとるがな!
──漢数字「五」のイメージが強くて混同してたみたいです。
まあ時間もないのに無茶苦茶ですがな。
▲合肥地下鉄(市内中心部・2019当時)
※ 合肥地下鉄路線図→hefeimetrobyまちごとパブリッシング
安衣大で降りて東へ逆走に転ず。
いや……八つ当たりするけど,この東西地下鉄ラインはやけに漢数字の駅が多い。西方向にも三,五,七と数字が続く。最寄り駅の三孝口と四牌楼のほか,東への便にも東二十埠と三十埠がある。何とかならんかったんかい!八つ当たりだけど。
この時間でも客は少ない。今とにかく座れました。頭を緩ませてると──四牌楼xi4pai2lou2が「しっぱい(だ)ろー」に聞こえてきまして。
あああ…今回も失敗かあ?
日が落ちてからは老街は歩けまい。つまり残りは正味2時間余!
1636到着。空元気を振り絞って東五里井駅を地上へ駆け上がりますと──
商工銀行軒先で50人ほど賭けトランプ
思いっきりの新市街やがな!大丈夫なのか我がXよ?
──気弱になってるけど,そこは自らの選択眼を信じるしかない。東行。
老乡鶏という店にデジャヴーを覚える。そうだ,前回駅で入った店!ここにもあるのか?いや,絶好調らしい。「全国門店」とある看板文字の後ろが「600多家」に書き換えられてる。
いや?
いやいや…当たってるっぽいぞ?雰囲気は出てきたぞ?
ICBCの軒先で50人ほどたむろして賭けトランプしとる人塊の向こう,これが肥東路だな?南行するぞ,南行!
GM.(経路)
地図上はない路地の奥
思いっきり社区だけど……肥東路から西行,すぐ南行。
古びた社区です。道端に婆さん5人が世間話。
1659社区を出た!よし,この辺りのはずです!
もちろんGM.には道のないエリアです。地図上は合浦南路という南北の道で終わってます。何かの事情で開発が取りこぼした場所なのでしょう。
にわかに人の姿が消える。ただ生活者の臭いと古びた煉瓦の家屋だけは残ってる。そんな路地奥でした。
ただ……出れるのか?
抜けれたらしい。1705。快餐2軒の南から西行。
下町っぽい好い界隈です。
道は南か西に出れればいい。勘で進もう。
老官塘:割り切られた老街
勘任せでどんどん進む。
いつしか車道を離れ,建物の隙間のような路地に迷いこむ。
圧巻の老街です。
Gm.にはこの地域に「老官塘」と表示されてます。
当然ながらググっても何もない。ただ,老官塘村という表記は出ます。合肥の郊外の村落が,市街拡大で取り込まれたと見えます。
「塘」は香港によく見る「池」のような語義。駅名の東三里「井」からも水源に関する漢字が多い。水の豊かな村だったのだろうか,というほどにしか想像がつきません。
香港と違って,中国の老街の凄みは現代都市との密着度です。
割り切りが凄い。この時歩いた界隈も,すぐ隣にはビル街が当たり前のように同居しているのです。
西の路地に引力を観ず
上の写真の濁った黄色の干し物は一体何だったんでしょう?
でも美しい庭です。
下の写真の長屋街。征収区を歩くと時折,こんな風景に出くわす。文革期のありあわせの集合住宅が段々住み手を失って撤去を待ってる,そういう場所でしょうか。
西の小さな商店街に出た。1713。
住所表示がないけれど南陵路だろう。北行…いや西への道がもう片塘路,ということは2つ目のXはもうこの辺です。
人の流れを見る。
北からの流れがあるようです。少し北行してから西行して……
と歩き初めてすぐ。今,西に凄い引力の路地が見えたぞ?