ギリギリかもしれませんです
老街(ダウンタウン)の再開発の理由として,中国では今のところ次の3つが使われるらしい。地下鉄工事,消防法,犯罪巣窟撲滅──
国の方針だ!だけではいかに中国でも,というか政治力がモノを言う中国だからこそ,理由と政治的合意抜きには,そう簡単に老街を立ち退きに持っては行けないのだろう。
だからもちろん老街が守られてる町の愛郷心が強い,とシンプルに割り切ることは出来ない。町によって,その政治力の強さにも差があろう。それらを含む総体の「運」によって,老街がいつまで残り,いつ都市化するかがきまっていってるんでしょう。
徐州は前世紀末から今世紀にかけて,残酷なほどの変容を遂げた町であるらしかった。離脱のお話の前に,もう一度この4千年の歴史を持つ町のつい四半世紀前までの光景を想起して頂ければ幸いです。
→Phaze:徐州の中心で/■保存用:徐州彭城路界隈の古写真
→Phaze:提東里征収区
万虹橋電子市場のバス停に10路を待つ。0959。
ややマイナーな路線なのか,今まで見かけたことのない番号です。
1010,来た!かなりの人が待ってたらしく,のわ~と乗車。
百度地図の検索では47分となってた。新幹線の発車は1143──ギリギリかもしれませんです。
バスはまず,駅前(徐州站(藍天))から复兴南路へ右折南行。駅のバス停でさらに物凄い乗車あり。立錐の余地もない満員御礼状態となりました。
銅山路へ左折。高架下をくぐって軽快にスピードを…上げてくれえ!
安徽名物・牛肉板面という看板。そうなのか,この料理は?
1037,徐州医科大学を通過。流石に郊外っぽくなってきた。道の真ん中でやってる工事はやはり地下鉄だろう。高架を作ってるから,この辺りでは上を走らせるつもりかもしれない。
1049,「下站高鉄站!」と運ちゃんが怒鳴る。結構パラパラと客が降りていくのでここか?ここか?と気が気でなかったけれど,やはり終点でいいらしい。ということは,周囲にも相当人が住んできてるということです。
1055,到了。所要45分。
11:43開 G2630 2車02「F」号?
郊外ながら街区は形成されてます。
北に小さいモールみたいなのも見える。
快餐もあるらしき広告──を辿ってみると新幹線駅には珍しく禾潤美食という快餐がある。でも時間がない。
ここにも例の綿毛が舞ってます。
ではお待ちかね(誰が?)の本日の票読み!
「徐州東站 G263 合肥南站
Xuzhoudong→Hefeinang
2019年05月03日11:43開 02車02F号
¥141.5元 二等車」
北京南から合肥南までの路線です。けどそれはともかく…F?いや,何度見ても間違いなくFです。横6席以上あるの?
変わってると言えば,ここは一階と二階の2つ改札があるだけでそこから先は自分でホームまで行く形──というか日本と同じやね。つまり他のような空港形式じゃないんである。
その代わりに改札が広くてゲートが15以上ある。言っちゃ悪いけど無駄な管理が無くなってきてるわけです。
──と安易に思ってよく見ると,ゲートに身分証を当てて顔写真を撮られた上で通るらしい。入国審査並みです。「パスポートしかない。どこから通るの?」と駅員に訊くと両サイドからだってさ。
なら……同じじゃん。
さて次の呼び出しで検札のはず。発車22分前。
1134,検札開始。おお~!ここはホームにまで綿毛が舞っとる。
1145,ちょい遅れで発車。次の駅は淮南東站とアナウンス。
車内は「E」席がなくてCの隣がFでした。欧米か?というか,確かに車内は日本の新幹線の雰囲気ではありません。
車掌の検札。「1点12!」とご案内。所要90分か。
▲中国語の発音は百度百科で調べれば喋ってくれる。
さて──明日の芜湖行きの票は今日のうちに買っておくべきでしょう。ということは,地下鉄でまず合肥站へ直行となる。この「うーふー」(芜湖)という発音(ともに2声),キルビル1のオーレン襲撃時の唄みたいでちょっと変。
ついでだけど,百度百科は音声も発音してくれることに最近気づいた。本来は耳の不自由な人耐用でしょうけど,これは便利。実は徐州の「徐」の「xu」って「しゅー」だったか「しう」だったか恥ずかしながら失念してて,復習したわけです。「x」の後ろの「u」は「iu」に近く発音すべし。
買い物競争1勝4敗
東西とも車窓一面に緑。区画整理された綺麗な田畑。見る限りほとんどが田のようです。道には街路樹が林立。
1221。土地にうねりが出てきたか?と見る間もなくトンネルに入り,そこから出た南には,土地利用に明らかな変化が出ました。単一な田畑の区画ではなく畦道がうねってて,ため池が多く,それぞれの田畑で作物が違ってる。アヒルだらけの区画もある。産廃置場も?地質の違いもあるのでしょうか。景色としての多様性は一気に数倍面白くなりました。
その南にはもっとはっきりした尾根が見えてくる。
分水嶺,なのか?
安徽省には徐州からすぐ入ったはず。安徽省を南北に三分した時の,淮北から淮南に入るラインになるはずです。
大きな湖。地図には高塘湖とある。
1230,淮南東站到了。
え?ここのホームにも綿毛が飛んでる?ということは徐州独特のものじゃなくて,この季節のこの土地一般のもの?──早合点してスミマセン,徐州市当局の皆様……。
現在までの買い物競争の成績。今のとこ1勝4敗です。
①靴紐○皆無。売ってる雰囲気もない。つまり靴屋では靴本体だけを売ってて,付属品のコーナーがほとんどない。
②ネクタイ○昨日やっと店で見つけた。今朝は戸部山のフリマで。でも気に入った柄がなくて未購入。上海に期待
③キーホルダー○土産物に紐めいたものはある。特に今朝の戸部山フリマで何度か手を出しかけたけど,手頃なのがない。
④スマホケース○なぜか皆無。皆さん大体,素のままで使ってる。
⑤蛍光ペン●淮安の発潤で見つけた。
──とか振り返りをやってたら,1255,ビルが立ち並び始めた。早いな?流石に大きい町です。スピードが落ちてきた。
そうか,合肥「南」だから今通ってるのが市街地なのか。
1311,合肥南站到了。
旅行者,刮目して見よ!
さて合肥ですけど,車内にて百度地図のX手法で老城の丸い島を走査──するも,いくら探してもドット状のエリアは見つかりませんでした。
完全に文化街化されて,「不良街区」は払拭されてると見ていいでしょう。
代わりに見つけたのは島から壕を渡った東側。
合肥の地下鉄2号線は,1号とのジャンクションとなる東大門から東へ,三里街→東五里井→東七里と分かりやすい名前で連なってます。そのうち東五里井の近く,三ヶ所。
……この場所を,どう見たらいいのか分かりません。地名からも明らかに城外の一里塚でしかない場所のはずです。
かと言って,合肥の島内も前回の雪辱からしてきちんと歩きたい。X以外に,空間構造みたいなものから捉えるなら,この島の道路配置は明確に乱れており,面白いのです。これは,たとえ建物や街区が壊されても変わらない道や筆の幾何学的紋様からの解読ができる,そういう手法への挑戦でもあります。
では参ろう。
微信で地下鉄切符が買えたぞ!スキャン方式!
1329,合肥南站の地下鉄ホーム。火車站まで3元!
いやはや,思えば前回の合肥って観光地以外の中国を歩き始めた最初の頃でした。そのスキルのない時期に,地鉄工事真っ盛りのこの複雑な地勢の合肥,そりゃ酷い目にもあうわな。──ふふふ,あの時とは雲泥です。旅行者,五年会わざれば刮目して見よ!ふははは……。
合肥は忙しくなってきた
そんな自己満はともかく,火車站まで10駅。
あの淋しかった,というか駅施設しかあの時は使えなかったけど,火車站はどうなってるか?
地下鉄出来たとは言え,750万人の大都市で数年前の成都や今の寧波と同じく地鉄2本がクロスしてるだけ,というのは,率直に言ってインフラは遅れてる。……济南よりはいいけどね。
雪辱の趣旨も兼ね,飯も火車站で,と考えてます。
あ……明日の芜湖行きが7時しか取れない?
もちろん便は沢山あるんだけど,どれもずらっと(ここは画面が全部見れた)無座。
そうか帰省ラッシュか。甘く見てたな。
やむなく7時とする。──雪辱云々じゃなく芜湖をきちんと歩け,というお達しか?
さあ合肥は忙しくなって
きた!何せこの午後しか時間はないんである!
辛苦い感じにジャコとピーマン
1414安泰宾館
ジャコとピーマンの辛味炒め
茄子とインゲン豆のラー油煮
白米飯550
茄子とインゲン豆は,茄子だけなら日本でもよくあるラー油で辛く煮込んだ料理。ただインゲン豆が入ると,豆味が絶妙のアクセントになるもんなんですね。
でも,これ,おそらくただインゲン豆を加えるだけでは,和食的には味が濁るだけになるでしょう。何かでうまくコントロールしてあるように思えるんですけど…そこのところはよく分かりませんでした。
ジャコ。よく考えたら,この内陸部で高知や萩のようにチリメンが採れるわけもなく,見た目も,チリメンならカチリほどの大きさの,でも平べったい魚でしたから,何か知らない魚のはずです。
でもジャコラー的には大満足のジャリジャリ感。
台湾でジャコに唐辛子というのは食べたことがあります。でもここのはしし唐辛子のようにピーマンが使ってある。辛苦い感じにジャコがうまく調理してあって,渋い味覚にまとめられたジャコ料理になってました。
一口ごとに満足してると,なかなか飯が進まず,大変困りました。
両者とも八角や唐辛子はあまり感じません。でも下味には微妙につかってあるのでしょう。その微妙さが,もしかすると,これらのあまりない取り合わせを成立させてるのかもしれません。
笑うとる場合じゃない:残り15時間
1路を待つ。下車は飛風街というカッコいいバス停。
1457。
「島式BRT」とカッコ書きで書いてあるのは何だろう?
バス停・勝利広場。走ってるのも勝利路。見違えた,というか何せ工事後を初めて見ますから。
西側はマンションだらけになってる。ここは絶対こんなじゃなかった。
高架下?これも出来たのか?
モール。例によって味干が入ってる。
バス停・勝明路口。次が大東門。
島に入る。前回渡った橋じゃない。一つ南の大きな橋みたい。
1517,環城公園路の手前でつかえてる。今,長江東大街に入った。バス停・小東門。
1526,飛風街。つまり今乗ったのがBRTらしい。「島式BRT」というのは島外のバスが島内ではBRTになる,ということだったわけですけど──それ,BRTって言うのか?
庐阳区に入った。
長江飯店という古めかしいホテル。看板は和颐酒店となってる。さて?そろそろのはずだけど?
何と合肥の宿はホリデイ・インを予約してました。1550,チェックイン。
20階である。最高の眺め!わははは。
──などと笑うとる場合じゃない。明日7時の列車ということは,後15時間の滞在なんである。
手早く洗濯を済ませて出走したのは1604,既に夕方でした。
Your point of view caught my eye and was very interesting. Thanks. I have a question for you.