/※5506’※/Range(上海).Activate Category:上海謀略編 Phaze:上海横断ソウル行き

章の文章,最後はソウルでヘジャンククを食ってます。
 9ポイント回れてホッとしたのも束の間──上海→ソウルをこれだけ疲れる移動をした方がいたらお目にかかりたい!どうだ!わははは。

無人の筷将軍で離陸前の一食

▲照焼の……何?何だって?

初からブッ飛んでしまいましたけど,とにかく孔子様を弄んだその足で,1239,老西門から地下鉄乗車。10号で南京東路へ戻りました。
 上海一の繁華街。大丸から数軒回って買い物競争モノを探してみる。……全然見つからない。ネクタイは幾つかあったけど,どうも種類が少ない。上海人って,つまり暑いからネクタイなんてしないのか?
 少し消沈して大沈に,朝見たヨモギ饅頭を買いにいく。でもその近くの店先でおばちゃんが売ってたのに浮気。大沈と違って行列は皆無。20元です。腌腊食品有限公司,パックには「青团」と書いてある。
 1414,宿対面のスタバでエスプレッソしながら足裏を乾かす。
 空港ショッピングに望みを託して,少し早めに出てみよう。あとは,さして時間はないけど韓国じゃ。

434,リュックを背負って人民広場2号站台に立つ。
 今は人民広場と南京東路,大体同数位の乗降です。
 そりゃそうとこの隣の男──スーツケースを前になぜか足を斜めに放り出してる。こっちもジャマで仕方ないけれど,本人も……その座り方,物凄く疲れるだろ?
 さて,龍陽站。予定通りの店に入る。しかしまあ,いつも客少ないとは思ってたけど,今日はホントに無人だよ?そんなに人気ないの?
1502筷将軍
でか肉団子
卵と切り干し大根みたいなのの炒め
セロリ,パプリカと小エビの水煮
白米飯550

▲1501龍陽路で自助

人はいい。ワシはやはりココお気に入りです!
 肉団子,これって直径10cmを越えてないか?この類いをバカにしてたけど,しっかり中まで味が染みてる。染みてる味は汁の何かの出汁みたいなものらしいけれど,そこはかなり端正な味わい。結果的に綺麗な肉味になってます。
 お次は卵と切り干し大根。この取り合わせが合うというのは聞いてたけど,上海で出会うとは。しかし切り干し大根のはずはないんだけど,これは何だろう?はっきりと漬物っぽい。酸味も僅かに感じ,これが卵の甘味をいい意味で中和するというか,荘厳な感じに変えてる。そこに微かに中華っぽい味わいが加わって,日本にありそうでない味わいに。
 思わぬ当たりだったのはセロリ。この野菜は好きだけど,セロリの独特の,つんと鼻をつくような青臭さの切っ先が,おそらく淡い八角と白湯で美しく仕上げたらしきエビのスープで丸い味わいになってる。パプリカも味わいだけでなく,軽快な苦みをうまく作用させてる。
 明らかに既存中華の味じゃない。ヌーボー的な料理でしょうけど,何にも例えがたい美味さでした。
……なのに?未だ周囲は無人。隣のマックは満席なのに。ここの料理って上海人には必ずしも合わないんでしょうか?
 と,まだ旅の末期の空気に優雅にたたずみつつリニアに乗った上海の午後でした。

嗚呼,懐かしき人民公園

▲上海ゆるキャラその1:畅畅くん

て本日のターミナルはどっちかな?
 浦東空港のモニターに,大韓航空のKEナンバーを探す。
 ない。
 いくら見てもない。
 もう一度探す。ない!
 心を無理矢理静めてeチケを見直す。
「06/05KE-816 18:25 上海虹橋国際 (SHA) ターミナル TERMINAL 1 上海」
 え?
 虹橋空港?市内の反対側??

ニアと地鉄のセットカードを購入する。
 1615発磁浮で市内へ。リニアに日に2回乗るのは二度目です。
 うまく行けば1時間余で虹橋2号に着けるはず。離陸は1825,ギリギリ許してくれる,というかその可能性がほんの少しは残る時間です。ただ無駄に使える時間は一切ない。もちろんネクタイなんて……もう忘れましょう。
 浦東より国際客は少ないだろうからイミグレの時間は短い……はず!
 1628,再び陽龍路。ギリで2号を一本逃す。16駅,百度地図の表示だと45分。
 ただまあ2号に乗っちゃうとなあ。焦ってもやることないよなあ。アナウンスがハモッてよく聞き取れないのが怖いけど……この後の,何が起こるか分からない時間に備えて,少し寝ておこうと目を閉じてたのでした。

民公園か,備え何もかも皆懐かしい。
 というか2時間振りに帰ってきた。1648。ここで大体半分か。1710位に着けばいいんだけどなあ。
──ああそうだった!
 確か鄭州行きの時です。この虹橋から国内線に乗りかえた。あの時に「えらくマイナーな国際線ばかり集めやがって…」みたいなことを考えた記憶がある。あの時のマイナー路線に乗れるわけです。ソウルの金浦行きなんて確かに初めて。おおっ結構貴重な体験ですがな!
──乗れたらね。

それ,リュックの底ですぜ?

▲上海ゆるキャラその2:パオパオくん

ってる時って人間訳の分からんことするもので,この車中,虹橋からの国際線を百度で調べてます。
※百度/上海虹橋国際空港
「国际及地区航点
航空公司/航点
澳门航空/澳门
日本航空/东京羽田
国泰港龙航空/香港
全日空航空/东京羽田
韩亚航空/首尔金浦
大韩航空/首尔金浦
香港航空/香港
中华航空/台北松山
上海航空/东京羽田、台北松山、香港、首尔金浦
中国东方航空/首尔金浦、香港、东京羽田、台北松山、澳门
中国国际航空/台北松山」

 1710,北新泾。あと2駅!でもこの次の淞江路から空港までが長かった記憶がある。60分前の1725までのチェックインを目指すかねえ。
 よし,アナウンスが来た!
 ──
 1733。10号線で一駅,ターミナル1への地下鉄に乗ってます。小規模な空港,という先入観を持ってしまってた。国際線は1箇所,と思い込んでたら,にこやかなお姉さんに「あなたの離陸はT1だから地下鉄に乗って」と諭されまして。
 1734,空港到着。汗だくで走る。さてコレ,乗せてくれるのか???

▲上海ゆるキャラその3:空気宝宝さん

って最後までは行けなかった。ここ,出発カウンターまでは結構遠かった。国内線のカウンターのさらに向こう。
 1740過ぎだったから離陸時間45分前。
 カウンターに着くと,「最后一个人」とか横の中国人と話してる。
 これ,ホントのギリらしいな。
 ところがさらに……この日の旅行神はホントの極限点を見せたかったのか,それとも孔子様を弄んだのが祟ったのか?──発券前にチェックインカウンターで荷物チェックが引っ掛かる。係員,曰く「去B2」(B2カウンターへどうぞ)。もちろん,チェック通らないとチケットくれないらしい。
 離陸30分前だぞ?
 もう二度と孔子様は弄びませんから……と走ってB2へ行くと,例の「乾電池でもバッテリーなら出せ」要求。それ……今きちきちに詰まってるリュックの一番底ですぜ?
 ただ相手は役人の女。融通がきく望みはない。出して,急いでパッキングし直すしかない。
 航空会社のカウンターの人はチケットを持って待っててくれた。でも役人は急がない。OKサインすら出さないから「完了吗?!」と大声で怒鳴ると,流石に気圧されたように「完了……」と小さく応える。ごめんねお姉さん。
 再び走る。

孔子様への信心と伝統の蒸し暑さ

想通りイミグレは無人。でも間に合ったぞ~!
 と思いきや,最後の荷物チェックがもう一ヶ所!「ライターだけじゃなくてマッチもダメ」とか言い出した。──それは初めてじゃのう。マッチでどうハイジャックするんかのう。
 離陸20分前。
 やはり慌ててたのか,孔子様を弄んだ呪いなのか?「有一个!」と指摘されたところを迂闊にも2つ取り出したもんだから……役人はもう一度X線を通すとか言い出した!
 しまった!──お役人は,自分は全てお見通しだと思ってる。だから,自分の認識と違う事実が出たら「それは大変だ!」と認知してしまう。一個→二個→再度検査の論理展開は全く繋がってないのだよ。わははは。
 それで?再度出てきた荷物をそのまま放置してる。そこでもう一度,建物に響くような声でお尋ねする。「完了吗?!」
 こりゃ,乗れんな。孔子様ごめんなさい。

▲サウナ 韓国伝統の蒸し暑さ

ボーディングゲートに駆け込むと検札を最後の10人ほどが通ろうとしてるとこでした。
 タバコも買えないどころか,吸えもしない。大体虹橋で売ってたんだろか?
 それにしても──考えてみたら力試し,だったとしたらハードなテストでした。初搭乗の虹橋発の150分前に浦東からスタートして,時間内に滑り込みセーフ──今のワシの実力,ギリギリいっぱいでした。実力というのは,1割の語学力,2割の経験値,3割の情報統合力と…4割の旅行運というところでしょうか。
 参ったか孔子様!わははは。
 空港間違いってのは,ミャンマー行きの時にバンコクでやらかして以来ですけど…疲れます,ホントに。ワシはもう二度とやりたくないけど,どなたかチャレンジしてみます?

子様への厚い信心ゆえか,機内では,日本で見損なってた「万引き家族」がほとんど見れました。
──あの家族と「来る」のチサちゃんファミリーを共演させたら面白いだろうな。
 とか罰当たりなことを考えつつ,最早漆黒のソウルへと翼は翔んだのでした。

~~~~~(m–)mちょっとだけ
ソウル編
~~~~~(m–)m

孫は為るもの妊婦は座るもの

▲2228妊婦席に座らないでね人形inソウル地下鉄

155,金補空港手荷物ベルト。
 奇跡的にソウルに着けました。
 空港地下鉄,2230。孫んなる駅?孫は「なる」ものなのか?「麻谷ナル」と日本語では書かれてる9号線の駅でした。
 それはともかく──妊婦席に皆座るからなのか?「妊婦席です」人形が妊婦席に座ってるようになったらしい。問題は,ホントに妊婦さんがここに座る時,妊婦さんはこの人形をどうしたらいいんだろうか?赤ちゃんと一緒にだっこするのか?

明洞の表通りはよゐこ

大入口」駅のハングルはやっぱり「飛んで行く」にしか聞こえない。2241。
 ソウル駅に途中下車するイメージでいたけど……あかん!気が遠くなってきた。
 2248,ソウル駅で地下鉄を4号に乗り換える。今日の宿は明洞,懐かしのサボイ。やっぱりとりあえず明洞へ直行しよう。でラッキーなら明洞で食べよう。
 2257,ソウル駅地下鉄4号プラットホーム。

洞には中国語が凄まじく増えてました。
 福岡と同じです。
 でも中国とは根本的に違う活気です。こういう末期消費社会には,いかに加速する中国でも今はまだなかなかならないだろう。
 24h店だらけのソウル駅に対して,意外にもミョンドンの表通りは良い子らしい(というか外人の目に触れるから当局が煩いのか?。ずらりとシャッターが降りてる。奥の通りには開いてるローカル店があるんだろうけど,今日の宿サボイは表通り,あまり遠出はしたくない。というかそんな余力はもうない。
 とキョロキョロしてると……ありました。同じニーズの観光客なのか,外人だらけですけど。
2322ウエンタンカムジャタン
ベクヘジャンクク400

夜のピョ・ヘジャンクク&青团

▲いきなりのピョ・ヘジャンクク!!

本語メニューも備えてる店でしたけど,席につくなり「ヘジャンクク ジュセヨ!」決めてたこちらを注文。
 すぐに来た!この料理は三度目だろうか?例の韓国版骨汁です。
 でも思想が違う。骨汁のような柔らかく煮込んで骨から剥がれる,といったものじゃない,本格的肉食民の料理です。ガッツリ骨の塊が汁にぶちこんである。どこから崩していいのか,雑食民は途方に暮れてしまう。金箸を突き刺して何度か捻ると,おそらくは背骨でしょう,ようやく骨が幾つかの塊に分かれていく。
 そして──しゃぶりつくす!
 コチュジャンのソースを漬けダレにして肉塊を食べてる感じ。骨「汁」じゃないからあまり微妙な汁のコントロールはしてない。骨から勝手に出た汁があるだろ,それを好きに吸え,という感じです。
 この料理の一番気に入ってるのは,韓国料理にあるまじきこのアバウトさ!
 とにかくリアルに旨い。背景には,それだけならかなりのレベルのチゲが,この博打のような汁で変則してる。美女と野獣のような取り合わせ,これが醍醐味です。

▲南京東路のヨモギ餅

보이호텔 サボイか。何もかも皆懐(略)
 何年ぶりだろう。一時はハマってたここへ,久しぶりに投宿──したのですけど,流石にもう動けません。
 それでも,人心地がつくと食欲だけは復活。
0130腌腊食品有限公司 青团250
 南京東路の店先でおばちゃんから最後に買ったアレを,リュックから取り出す。
 記憶通りねちゃねちゃで,しかもサランラップで丸めてある。見かけは全くもって美しくない。
 でもこの葉っぱ臭さと微かな苦み!沖縄のフーチバーのような豊かさです。
 これホントによもぎもち…なんだろうか?

韓国で初X:助走編

モギの香気で疲れを祓い,眠りに落ちる前に何ともうひと調べしてます。
 上海老城の9ポイントXがなかなかの手応えだったので,韓国で初めてX手法を試そうとしたのです。
──結果は実は散々でしたけど,とにかくこの寝落ち前に探知した3ポイントのGM.を掲げまして,長い長い中国出国日の顛末,ひとまず章を移します。

▲航空写真その1:ソウル駅東側南山方向

一ポイント,ソウル駅東南丘陵部。丘をドットが流体のように取り巻いてます。何度か泊まったホテレッテから登った辺り。意外に勾配はあるはず。

▲航空写真その2:南大門市場南側

2ポイント:南大門市場南側エリア。市場に入る直前で何度か迷いこんだエリアでしょう。細道が入り乱れるのみならず緩い傾斜面が続く。

▲航空写真その3:ソウル駅西側奥付近

3ポイント:ソウル駅西側奥。
 深夜のコリアン飯を何度か食べた駅前24h営業飯屋から西へ迷路のような路地が伸び広がってます。ドットも細かい。やはり流線型の流れを作ってます。
 ここはこの回,到底行き着けず,持ち越しになってます。

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