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第十次そして 終わりかもしれぬ香港を去る日 |
支出1400/収入1310▼14[53]
/負債 25
/利益 65
[前日累計]
/負債 25
§
→七月十四日(天)
0620蓮香茶室
ポーレイ
あんまん
釜飯280
0754鳳城酒家
ソーメイ
咸蛋鮮肉粽
原隻鮑魚大飽280
2000大栄華酒家 月餅250
元朗パン屋のジャムビスケット(残り)250
[前日日計]
支出1400/収入1080▼14[54]
/負債 320
[前日累計]
/負債 345
§
→七月十五日(一・祝)
ちょっと不思議な中環の朝
最終日,香港の朝はどうしても早くなる。
6時過ぎ,謎你ホテルから西へ歩くと奇妙なものが沢山でした。土曜日夜の宴の跡,というのもあったかもしれません。
通りかかった陸羽の前がポリスだらけ。
土曜日夜に破目を外した奴がいたのか,それともデモ関係か?
いずれにせよ足早に通り過ぎる。
▲0620ふと覗いた路地に不可思議なネオンが垂れ流されてました。
そうして向かったのは中環-上環中間にあるここ。半端な坂の途中ながら最早地図は要りません。
0620蓮香茶室
ポーレイ
あんまん
釜飯280
ぬめる小豆と塩蛋の伏兵
蓮香楼は一個の社会です。
品を選ぶ消費者の思考でいるのは,前回のように叱られるスタンスなわけです。来たものを食べる。でも次のを選ぶか,手元の品の熱いうちは堪えるか,そういう範囲の選択は逆に客が自律的にやらなければならない。
糖包は,ホントにただのあんまんでした。蓮香でこのシンプルさは,いや似合ってはいるけれど,逆に初めての品でした。
さらさらとヌメるような小豆あんも確かに魅力でした。上顎にくっつくのに舌でぬぐうとさらりと取れる。でもこれは──味覚そのものにも一捻りあるぞ?
最初栗かと思った黄色い粒は,それだけ食べると驚いたことに塩蛋の欠片でした。この塩味が微妙なアクセントになってる。
小豆以外の甘さは何か?と探しても見つからなかったはずです。甘味ではなく隠し味の塩味の方に技巧が施してある。
指骨をしゃぶる蓮香のインディカ米
鶏の指はもはやスイーツにしか感じられません。舌で指骨をしゃぶるように舐めとる。旨い。
それに……排骨の他に,何やら骨まで食べれる関節部が入ってるようですけど?
ただしかし,やはりここの釜飯の素晴らしいのは米そのもの。インディカ釜飯です。あのさりげなくかけ回したXO醤がまた,なぜか絶妙な具合に米に染みてしまうのです。
0731,銅鑼湾……って今回は何度目だろう?
ここももっと通う範囲を広げないと,と思ってはいるけれど,ついついこちらに足が向いてしまいます。
ポロリと入った店は結構外れがないから,まだまだ知らない路地裏はありそうなんだけど……。
鳳城でドでかまん
0754鳳城酒家
ソーメイ
咸蛋鮮肉粽❌
菜乾肉碎粥
原隻鮑魚大飽280
ここの粽ってそんなに売れっ子なの?もう一種もなくなってました。
何だろう,このソーメイの旨さ?ポーレイの後だからか?
この店では劇味に出会ったことはない。
ただ淡々と,新奇をてらわず,例えば粥はひたすら粥っぽい。
その中でもとにかく当たり前のものを選んでしまったけれど……大当たり!
菜包の特大版なのです!
この品は大陸中国の朝の定番ですけど,香港では,ホントに朝の町で湯気をあげる小さな早飯屋くらいじゃないか?要はかなり下世話な食べ物。
それをあえてデデンと出してくるとこに,ここの性根の座り様を見る。
もちろん中身もそれだけのものはある。見よ!
香港ラクサに断腸の思い
この色彩の豊かさ!
下の辺りに覗いてる黄色は,やはり鶏卵だったろうか。それとも商品名にある魚を加工したものか。個人的には菜包はシャリシャリと青臭い野菜だけが好きなんだけど,ここのは……バランスだろうか?卵が飛び出ず,野菜を引き立てる絶妙の塩気になってる。
と飲茶の梯子をまたやっちゃいました。これをやると,食べ物はともかくお茶を飲み過ぎて腹が張る。
銅鑼湾に増えたファンキーな店を帰路覗いてると,「叻沙」という字が気になるオレンジの軒を過ぎる。その場で調べると──あ!LAKSAのことか!
もう腹が無理っぽいぞ。でも……香港でマレーシアのラクサが食えるようになるとは!──と思ったけれど,考えると香港,特に湾仔から銅鑼湾に年々増えるものすごい数のチャドルたちを見ると,こうなってもおかしくはないのです。
香港は一方でもっと面白くなってる。
やり残しに気付いた。0853,トラムに乗る。もちろん二階席へ直行します。