m19Bm第二十一波mテラの地に人はとどまる冬の月m2伊祖城(ニライF67)

~(m–)m 本編の行程 m(–m)~
GM.(経路)
*伊祖城〜宮良そば

空いた時間でウェストピナクル

940に牧志からスタートしたバイクが,1018には浦添・伊祖交差点を過ぎています。うーん,順調に動き過ぎたな。
 宮良そばの前に,懸案だったウェストピナクルに寄ってみることにします。

イースト・ピナクルからウェスト・ピナクル(伊祖城)の光景(戦後)

*沖縄戦史/伊祖高地の戦闘
URL:http://okinawa-senshi.boy.jp/iso.htm
*沖縄県浦添市仲間にあった「イースト・ピナクル」 | 黒しばわんこの戦跡ガイド
URL:https://kur0s1ba-wank0.com/warremains-of-japan/east-pinnacle/

 1018,伊祖交差点で左折北行。伊祖公園。ad.伊祖三丁目49。ここに荒い階段がある。位置的にこの上しかないはず。バイクを止めてリュックを背負い,意を決して登る。

▲1027藪への階段

祖城
〔日本名〕伊祖集落北側高地(現・浦添市伊祖3丁目)
〔沖縄名〕いそぐすく
〔米軍名〕ウェスト・ピナクル

段は途切れてた。上は普通の人家らしい。
 リュックの重みにコケそうになりながら同じ急坂を降りつつ,感覚に平衡を取り戻しましょう。
──力まずに,普通に公園入口から登ってみてはどうかな?

浦添八景はどこから登る?

(後日発見)伊祖公園と同園内の伊祖城の位置図

ると?
 園地の西側に石垣が見えてきました。戦時のものとも太古のものとも判別できません。

▲城登り道脇に残る石垣

添八景伊祖グスク」とようやく標識が出てきました。どうやら間違いなくこの先らしい。

▲1035石段……の面影を残す山道を登る。

一安心……するにはまだ早かった。
 道が古い。
 ガタガタの階段です。ただ,これを登り切ると鳥居が見えてきました。最近,ではなくても戦後の築です。

英祖王統はじまりのお城

▲1036鳥居を見上げる

うやら境内,というか頂上部の平地に出ました。
 手入れされてる。参道左右の街路樹……の間は狭く,沖縄の御嶽によくある岩の隙間を抜ける感覚です。「入るなら心して入れ」というメタ・メッセージ。

▲参道と祠

037,伊祖城宮の祠。案内板に

英祖王(1229-1299)の父祖代々の居城といわれ,英祖王もこの城で生まれたという。

 祠の篇額にも「英祖の宮」とある。──「伊祖」とは「英祖」*の根拠地名を,王の名を憚って別字に変えたものでしょうか。
*沖縄の神代・舜天王統(天孫氏)の義本からの禅譲を受けたとされる琉球王。天孫氏25代目の思金松兼王の四男・西原王子(思次良金)の子が伊祖城の恵祖世主(浦添按司)で,その子が英祖だという。英祖王統は5代90年間続いたとされ,天孫氏と尚氏を繋ぐ王家。第一尚氏が興るまでの古琉球三山の按司豪族の多くが英祖に連なると伝わる**。
**東江長太郎「古琉球三山由来記集」(1989年) 那覇出版社、通俗琉球北山由来記の系譜

 拝んでから恐る恐る中を覗く。

▲祠の供え物

内には,方形の石5つと丸く長い石。供え物あり。缶コーヒーも置いてあるから,頻繁に庶民感覚で拝まれてます。
 平地にはまだ続きがあるようです。祠の裏手に進んでみると──

ピナクル pinnacle[英]小尖塔,頂点

▲1045海を見る聖域

高所でしょう。石灰岩で丸く囲まれた場所。ここが聖域(イベ)だと思います。
 向こうに海。牧港かその南辺りになるはずです。──今,沖縄戦地図と見比べると,海との間の高地は米軍がイースト・ピナクルと呼んだ場所でしょう。つまり前掲の写真をウェスト側から見ている格好です。
 1045撤退。

(沖縄戦史)現在のイースト・ピナクルから牧港(右手)及びウェスト(左手)への眺め

添大公園前の複雑な分岐を,地図を何度も見ながら,何とか間違わずに行けました。
 1058,一番手で到着。ハアハアしてたんで思わず指が券売機で煮付けを購入してしまう。──違う!慌ててお姉さんに食券の交換をお願いすると──おおっ!これはまた美人さんが入ってる。浦添や北谷って美形が多いんだろか?

違法な何かが間違いなく

▲宮良そばの調味料群。丸いガラス容器がコーレーグース。

059宮良そば
骨汁550
 何で今まで骨汁にコーレーグス入れてなかったんだろう…?
 何度か味わってきた複雑な小骨に付いてる極楽筋肉──これが,このコーレーグスに核融合すると,さらに次元の違う美味に変化します。
 だけどその前に──

▲サラダバーのおから。*コロナ禍の2021年には一時休止状態

てくるのを待つ間、サラダバーで野菜を頂きます。
なかなか充実のサラダバー。
そのなかにあるオカラを嫁は大絶賛!!!作り方を教えてもらいたくなる程のインパクトを受けるってなかなかありません。
買って帰ろうか本気で悩んでました^o^」
 食べログのコピーですけど……まさにソレ!ここのオカラは,とんでも無い違法な何かが混入されてるとしか思えない旨さなのです!
 このオカラの先に,骨があるんだからたまりまへん。

程よくマイナーなる骨

▲骨どアップ

もだけど,もちろんスープとしての変化も素晴らしい。辛味というより四川的に唐辛子の香を纏わせるような効果です。元々超上質なスープが,それで至高の味わいに昇華する。
 いや知らなかった。

▲スープどアップ

の日の骨は,それほど出が早くなくて退出する頃にも売り切れの声は聞かなかった。
 個人的には意外なほど,程よくマイナーなのです!那覇に支店が出来たほどだから低人気なわけはないけど……観光客ウケしない味なんでしょうか?
 少し開店時間過ぎてでも望みはあるかもです。

▲骨‼

「m19Bm第二十一波mテラの地に人はとどまる冬の月m2伊祖城(ニライF67)」への7件のフィードバック

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