目録
古の茂木道きっとこんな道
猪は出ず、長崎江川15号線に出たようです。1147。
転石自治会掲示板。第4波の警告がまだ貼ってあるぞ?
山手へ。
1151、竹やぶ前の大木に「奉納 八幡龍王水天宮」との紙を垂らした綱が巻いてある。記銘は令和三年八月吉日、ごく最近です。
下には井戸があるらしい。
又、左手に社。1154。
柳山地区一同とある前掛け。基盤の摩耗した石彫りは年期を感じさせます。
この辺り、もう位置が全然分からないけれど、グーグルアースすると同様の画像がヒットするものもあり、GM.地点を幾つか併記します。
アスファルトが六角ブロックの敷き詰めになりました。1159。
このタイプの坂は、勾配がキツくて危険なために長崎の行政が採る措置です。なるほどスゴい勾配。
マスクを取る。
正午を回る。左手に野道。
もう入る気がしないけど……おそらく元の茂木街道はこんな道だったのではないでしょうか。その先で15号は切り通しらしき場所を通るから、地勢的に考えて、昔は山手を迂回したんだと推測します。
山手に古家屋跡と、なぜかボロボロの車。1206。メモには「沖縄のような」と形容してますけど、何をイメージしたのか自分でも分からない。
1208、三叉路。やっと地図で確認できる地点です。
DyDo自販機から名無しの双子神へ
この三叉路を……えーと?
右へ進むと転石公園、つまり前回の道になります。ならば今日は、左の道を進もう。
DyDoの自販機と転石自治会掲示板。1216。水を買う。
1216、三叉路?前回と同じく陸橋を渡らずに下の道を回るか。
左へ直進、すぐの分岐を左へ。ここに左手への山道があるけれど……地理院地図ではすぐ絶えてる。他にも魅力的な道は大抵柵で閉ざされている。
猪対策が歩きに影響するとは思いがけませんでした。そんなにイノシシが怖いのか!!……って怖いっす,確かに。てゆーか、そんなにリアルに出るの?
西対面の山裾を集落が駆け上がってます。
しかしおかしいな。これだと旧茂木街道の「メインルート」は姿を見せないことになる。──(ワシを含め)後世の人が様々な誤情報を散りばめるのも無理からぬことなのです。
左手に37番札所。1225。
右手には転石自治会掲示板、山手に鳥居。
もう覚えがあります。前回の道です。ad.田上一丁目21。
さて。帰りましょうか、元旦だし。
谷底のあの道 茂木へ続くかも
若菜川谷底方向に道が見えてます。あの道は……茂木と結んでるのではないでしょうか?
でも段差が10mもあり折りていけない。と理性を維持してたら──1241。階段があった!先のルートは考えずとっさに──左折して下ってしまいました。
左手に傾いた祠。
道に出れた!
何も考えず左折,茂木方向へ。1245。
道は自動車橋の下をZ字にくねって降りる。
GM.(経路:長崎南環状線高架下〜バス停・黒橋)
元旦昼時の谷に観光客
このZ字湾曲は、高架と川と谷底地形が交差してる中なので、何をやってるのか分からなくなるほど分かりにくいんですけど──
初回のこと時は、要は谷を下ればいいんだろ?と割とサッサと歩きました。
実際、どこか分からない場所に着くことはありません。行き止まりにはなるかもしれませんけど。
「平口橋」と銘のある橋で、若菜川を渡ってます。1250。
でも先の地理院地図上はどれなのか断定できません。多分ココと思うんですけど:平口橋→GM.)。
ともかく、いい感じの道になってきました。何の痕跡も見つけないうちから、雰囲気は茂木街道と断定しております。
川沿いや畑縁の石垣がなべて丸い。後で見た川の石と色形が似ており、おそらくこの川辺の石だと思う。
ただ古みはそれほど感じません。
人の気配が途絶えることはないようです。暗く日の差さない道になっても、垣に畑にと何かしら人の造作が目に入ります。
不思議に饒舌な静寂。
確かこの辺りで歩きのオッサン二人とすれ違った、と記憶してます。
地元っぽい方でしたけど──向こうは向こうでビックリしたでしょうね。元旦の昼時のこの谷に「観光客」とは……。
好運に自信を持てません
ビニールハウスのある場所。1302。
真東山頂部に電波塔。
橋を渡る。1305。
元の石はやや古そうです。平仮名で「かはひ……」(集落名「河平」?)と書いてある、ように見えます。知らんけど。
但し、厳かさとか清らかさという意味では、元旦に通るべき道です。
何というのか、光が美しい。版画のような陰影の道です。
三叉路。1309。下ると川を渡る橋が見えます。
この方向は地図上行き止まりのはずですけど、運が良ければ先ほど北行した辺りに出れる可能性があります。でも、本日とても好運に自信を持てる成り行きではないし、初回の本日はまず貫通を確認したい。
直進。
タバコと藪の薄石垣
この谷底路に、この「たばこ」看板です。商店はもちろん、自販機も何もない場所です。単なる「飾り」としても、どーゆー意味?だか想像を絶する。
この不条理な光景から、道は再び大層な竹やぶに飲み込まれる。なので、何だかとても不安になりますけど……。
いずれにせよ上のバス道への抜け道はない。
薄い石を重ねた垣根が、この竹やぶ中にある。古さもありそうです。
でも……この場所に?何の跡でありうるんだろう?
猫と解体場 共産党掲示と黒橋
廃屋数軒。1319。
「見せる瓦 屋根づくり 有限会社 ROOFTILE××」と文字まで残る。
なお、川向こうにもビニールハウスの大群があるけれどやはり破棄されてる。十数年前までは、ここまでがどこかの集落に含まれていたものらしい。
若菜川沿いに出ました。1323。
生活臭のある一軒家。
ここでいったん川を東へ渡る。
再度川を渡り西岸。
1331。共産党掲示板に戻ってきました。
1338。バス停・黒橋。今回はこのベンチで力尽きました。
長崎で泣いて喰え リンガーハット
ちょっと一応、中間まとめしときます。
若菜川の両サイドともに、未舗装の旧茂木街道というものは残ってないことが確認できました。色んな人が色々書いてるけれど、唐八景の位置と、この程度に人の気配があるからには、現バス道の下の中腹道=今回歩いた谷底道が、近世の足腰の強い人たちには十分歩けた常用道だったんではないでしょうか。
ただ生活道としては東側から転石峠を越える道もあり、明治に先に整備されたからそれが近代の茂木街道として伝わるに至った。現代にバス道が出来るまでは、どちらも使われてきた「諸道」が茂木街道であった。つまり、定まった道は田上までなかったと思うのです。
只だ、東側集落道に比べどうも地蔵などの祠が少なかった、ような気がします。旅人が長居はせずにすっ飛ばして歩くような道が、この谷底道だったというような印象をどうしても持ってしまうんですけど──だとすれば、なぜこの道は「陰」の道だったのでしょう?
日祝ダイヤとは違うダイヤが、しかもさらに元日ダイヤと年末年始ダイヤとに分岐してるらしい。結果、元日はこの時間は一時間に2本。
汗が引いて震えが来てますけど……定刻ならあと2分のはず!
寒いのよりも小便の近いのがヤバい。ここだけの話、今日の行程では10回位立ちションしとるんじゃないか?
大波止まで来てゆめタウンに入る。紀伊國屋書店を目的にしてたけど,先に──
1437リンガーハット
ピリ辛チャンポン510
長崎でリンガーハットである。どうだ?──というある意味レア、というか超贅沢な選択です。でも……本気で店が閉まっとるんです。
元旦の選択としては……どうやら長崎は「ハズレ」みたい。
流石に写真は撮らなかったけど──この辛みと灰汁汁は、やはり、それなりに好きな味でした(長崎以外でも食えるけど)。
十字架は出ず 長崎遺跡群
紀伊國屋書店で長崎の岬〔後掲片峰〕はⅠ・Ⅱとも購入できました。
ここへのバスの車窓から眺める感じでは、まだ全然発掘は終わる気配がないけど──ここの発掘成果をまとめたものです。ネタ自体は令和元年の2回のシンポなのでやや古めだけど、論点くらいは読み取れよう。
※※(スライド資料)
1 トードス・オス・サントス(諸聖人)教会1569年創建 イエズス会 (春徳寺)
2 被昇天の聖母(サン・パウロ)教会 岬の教会1571年創建 イエズス会 (長崎奉行所西役所)
3 ミゼリコルディアの家及び附属教会1583年創建 イエズス会 (本博多町)
4 聖ラザロ病院 サンジョアン・バプチスタ教会1591年創建 ミゼリコルディアが運営 (本蓮寺)
5 山のサンタ・マリア教会1594年以前 信者(ポルトガル人)の寄付(長崎奉行所東役所)
6 サン・フランシスコ教会1608年創建 フランシスコ会 (桜町)
7 サント・ドミンゴ教会1609年創建 ドミニコ会 (勝山町)
8 サン・アントニオ教会1612年創建 村山等安の寄付 (本大工町)
9 サン・ペドロ教会1611年創建 村山等安の寄付 (外浦町)
10 サン・アウグスティン教会1612年創建 アウグスチノ会 (本古川町)
11 サン・ティアゴ病院と教会1603年創建 イエズス会 (酒屋町)
竜眼と一口香のお正月
ゆめタウンの地下食料コーナーは開いてました。一応探ってみるけれど、鹿児島のような変な惣菜は少ない。
──かろうじて「竜眼」というゆで卵を天ぷらで巻いたものだけ発見した……。あまり旨そうじゃないけど……いや、まさに長崎の元旦ではないか。ははは。
──どうも肉や揚げ物が好まれてるように思える、長崎の元旦です。
久しぶりにやむを得ず、お茶請けに一口香を齧る。
この菓子、初食者から訴訟を起こされたことはないんだろか?
ちなみに習慣になってきた本日の感染者チェックは、沖縄52人。東京79、大阪70に次ぐ。なお4位の座は北海道23人に奪われ、5位タイが群馬と広島21人。福岡も18人と増え、今日は長崎でも1人発見されてます。
新年おめでとうございます。