《’23.09南海岸》ムジャンケン^∞・ジャンオタンの日에서鎮南路＼麗水最終日

献句

ここがねむしそらのうごきはわしのもの
【本句】こがねむしそらのうごきはだれのもの　〔洛南Ｂ〕
D「『だれのもの』の答えを上五で答えを出してしまっている残念さ？」「下五のメッセージ性が平仮名により薄れている？」「こがねむしは下五？」「こがねむしを見たからこそ疑問が生まれた」
岡本「平仮名が妙に面白い。童話的。平仮名のゆったりした情感を平仮名で出した」

［前日日計]
支出1300／収入1400
　　　　▼13.0[①258]
負債 100／
［前日累計］
利益 -／負債 755
九月十九日(二休)
0920 아라식당 アラシッタン
장어탕 ジャンオタン400
1104명성식당 ミョンサンシッタン
장어탕 ジャンオタン400
1636天凰食堂チャンハンシッタン 천황식당
ユッケビビンバブ 비빔밥　400
2000(上野4)二木栗きんとんきんつば101
［前日日計]
支出1300／収入1401
　　　　▼13.0[①258]
負債 101／
［前日累計］
利益 -／負債 654
九月二十日(三休)
▼▲

0816宿のおばはんにリュックを預けて出走
チュンム路を北行。

0824六叉路。北東へ登る。ここのad.は既にジンナン路32。まっすぐ上手に三本樹。

0829一昨日降りた地点通過。地形は入り込んでるけどジンナン路はシンプルにここに続いてる。交通量はある。

郷校前西側にも大きな石垣。補修はしてあるけど上部のレンガ塀は古い。
郷校を過ぎた辺りで地勢は平らになる。青春キッスの上辺り。0835

おそらくこれだ。地獄坂。
ad.はジンナン路63と65の間。車道としてはジンナン路で途絶えてる。つまり上の道とジンナン路の橋渡しをする坂でした。

0844おそらくここ。Ｍ地点は既に見えてる。「卍허보살」の看板手前から階段を降りる。ad.서문길Seomun-gil9-6。

Ｔ字突き当りに「湖左水営圖」という図絵。どうしてもそれを言いたいらしい。昨日は気付かなかったのか，そこが変則四差路でした。まさにまさに。

0851下りへ。家屋が古い。このピンクのペンキは最近塗りたくったらしく雫が散ってる。
いや？この道は途絶えてました。うーん。

それで西の地獄坂ラインへ向うことにする。

0856左折南へ下降。李舜臣物語みたいな画が並ぶ。南からの侵略を忘るまじ，というところでフルハングル。
今の辺りのすぐ東は鎮南楼の敷地らしい。だから昨日，土塀の向こうに観光客らしいのが多かったのか。
0904繁華街へ着く。GYO-DONG coffee zip(ﾏﾏ)前。マンガあり，ここのHEROというのは南の攻撃を退けた李舜臣のことか。

フェリーターミナルでトイレを借りたらかなりキレイになってました。客も十人ほどは待ってる。
今日は婆様じゃなく眼鏡のおば様でした。ラジオのハングルドラマが大音声。玄関先でネギとか玉ねぎをたらいで洗ってたおばはんがやにわに厨房に立って作る

0920 아라식당 アラシッタン
장어탕 ジャンオタン400
ここの탕にもう一つ아구탕がある。やっぱ韓国人はこのアンコウ汁はかなり好きらしい。あと서대と갈치というのも魚の種類だと思う。──でも９食目。

一口目に例の痺れと同時に軽い苦みというか渋みを感じる。山菜だと思う。この渋みが，ジャンオ──ここのは白身風でかなり，７のより1/5程の小ささ──の淡い甘みを際立たせてるようです。鋭い辛みはこの渋みと甘みの後ろに隠れてる，という布陣。
ナムルのうちにも山菜に近い菜っ葉のものが多いようです。意外に今回ハマったのが玉ねぎのキムチ，というかコチュジャンで酸味強く漬けたような玉ねぎ。生玉ねぎの辛みと同時に甘みを連れてる。これらの渾然一体の味覚があまりにもマッチし過ぎてる。和食の味覚やペチュキムチの感覚だと初めは？になる味覚なんですけど……。

アラのジャンオタンは肌色。先の渋みがパブを投じると今度は米の甘みにマッチする。ここのクッパはまだジャンオが少し残ってるうちが美味いようです。小さいから出来るんだけどジャンオの身を贅沢ながら少し押しつぶして，クッパに混ぜていくと──目の覚めるような美味の粥が出来上がってしまいました。
次の十食目に備え控えめにしたかったのに……ナムルも完食してしまったのでした。

フェリーターミナルの喫煙場で久しぶりにビル突き抜け魚を見る。
CAFE ILMAREでアメリカーノ。やはり好いお湯割りです。

おばはんが「おい今日は通り過ぎるのか？」みたいな悲しいトボケ顔を向けるので，というわけじゃないけど十食目。

1104명성식당 ミョンサンシッタン
장어탕 ジャンオタン400

ミョンサンのも白身，小さいタイプ。アラのようは少し大きく日本のウナギに近い。やはり苦みがあったけれどミョンサンのには答えも形があった。ゴマの葉が二枚入ってる。これだけとは限らないけれど，この類のハーブが苦みのアクセントになってる。これが鋭い辛みと合わさって，硬質な味覚を作ってるようです。

白身は昨夜の店ほどじゃないけれどほろほろと柔らかい。これは……と早めのパブ投入を早速実験してみると──美味いよコレ！柔らかくも骨骨しいジャンオの魚身が米粒と絡みつき，その脇を苦みと辛みがシャープに彩り──。

テレビを眺めながら喰ってたけど……いやあ。韓国の国会論議は熱いなあ。反面，役人の胡散臭さはワンランク違うなあ。

もうしばらくはジャンオ喰わなくていい気分です。
1203荷物をピックアップ。バス停へ。

7,61,87,91路
(一つ前)Jangmi apt
시외바스터미널　Intercity Bus Terminal

25路に乗る。全然調べてない路線だけど路線図にはBTがある。運ちゃんも頷く。
ガールズハイスクール。よし坂へ左折。チュンミン路を走ってる。この辺りがやや人家が少ないからいつも不安になる。チンアンガンハイスクール。
1217今回も無事到着

え？有人窓口がない??
自動販売機の初期画面に「日本語」ボタンを見つけて発券に進むも，カード支払しか受け付けてくれないようです。
おっさんに見てもらうと４台のうち２台は現金支払いが出来た。こちらで購入。５千W。
晋州がある？──とまたバタついたけどあったのは전주jenjuでした。どこか知らねど母音の点が一つ多い。幸いここの表示にはアルファベットが書いてあるから何とかなったけど……分かるかっ！

1247定刻発。半島を北へ。
倭城に行く気はもう失せてます。麗水３日間，それよりはるかに収穫がありました。
そう言えば──朝鮮出兵軍の城がなぜ，日本に近い(韓国側の主張による左水営の)麗水ではなくて湾内の順天だったのか？これは順天を南江の海への出口と考えれば納得できます。南海岸西半を押さえるには南江の制海権が必要だった。晋州での虐殺もこの線で捉えるならおぞましいながらも理解されます。
だからキーになるのはやはり左水営の実体なのです。個人的にはこの水軍基地の実態があったとはとても思えないのですけど──そうすると李舜臣に象徴され現実に日本渡海軍を窮地に陥れた朝鮮水軍は，どこを本拠にしていたものか？
民族主義的な脚色なしにそこを掘り下げる作業が，朝鮮出兵時の制海権の推移を見るには不可欠なんですけど……。

順天　순천
晋州　진주