外伝09♪~θ(^2^ )長州島神之道編 第九日之ニ

▲長州島の船着場前の通り。この辺りは相当の賑わいで離島の空気じゃない。スーパーの恵康まで営業してます。

▲船着場南側の漁港。長州島は南北2つの島の間に州を渡した形の平坦な島で,風や岩質の関係か,この州の東側にあたるこの辺りのみ港に使える地勢。

 朱氏家祠という社が港近くにあった。
 名前からして祖先崇拝の社。おそらく第一の格式の氏でしょう。
 この前から,小さな神輿を掲げ,銅鑼を鳴らして歩く数人の一群がいた。新興街というメインストリートらしき古道を南へ向かってる。神輿に書かれた天后娘娘という漢字は,南の社の神様の名前です。
 神輿の後ろに付いていってみる。
 長州島の地図を広げると,南北の島の高台にそれぞれ社がある。つまり2つの島の頂を御神体にして,その間の州に位置する住居区に里宮として朱氏家祠がある。ハレとハレとの間をケの空間が渡してるという宗教空間構成。おそらく里宮に出張してた神様が山に御帰還するイメージでしょう。
 五花茶って真っ黒な漢方茶を売ってたんで,500mlのペットボトルを購入。12HK$。甘いような苦いような,奇妙な液体をグビグビ飲みつつ南信。

▲これは南側の社の下の広場にあった玄天上帝って神様の像。
島で唯一のパティオ的な場所の中心にあるんだが…申し訳ないけどチャチい。あんまり有り難そうには見えない。
も一つ高台にある社の神様が,天后娘娘って人らしい。玄天上帝って人との関係はよく分からんが,娘娘の方が上位っぽい。
 なお,後で確認したところ,北側へは興隆正街なる古道が伸びる。玄天上帝廟に対応するらしき洪聖廟があり,同じようにさらに高台に天后廟がある。さっきの神輿はこの南北2つの天后廟間を,里宮を経由して行き来する形になる。
 地図を確認すると,北側には天后廟はあと2つ,美経援と南タムにもあります。

▲長州島のあちこちで売ってる饅頭。〇北と〇平安ってのの2種類あるみたい。
南側の社の供物らしく,三角錐状にムチャクチャ沢山連なってる。何か気味が悪い。

▲同じく櫓まで組んで作ってる〇北饅頭の塔。もの凄く気持ち悪い。