m19R_2q第三十七波m蛇苺家人海賊墓一処m甑島m藺牟田復路

鹿島神社から見る藺牟田港(鹿島港・南→北方向)

かなり快晴になってきた。自転車は今日だな!
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1048旅館ぶんごやの筋へ。
この道も堤のラインより階段にして6段下がってる。
堤ラインを家屋の隙間から覗く

鯉幟の十字を左折。水路に出たので右折,右折で路地裏へ。1052。残り60分足らず。道端に猫二匹。
猫二匹の路地裏道

猫二匹

これが幸せな小径でした。S字にゆるくうねりながら北へ続く。
猫二匹路地から家屋を覗く

続く猫二匹路地

1100先の掲示板の南でした。梶原家のソテツ。平家の落人の一族(案内板には「着き郷士」の用語)が伝えたソテツの築山のうち,残ったもの。鈴木流の道場があり,銃剣道の稽古を行っていたという。そのころこのソテツの根本が休息場所に使われたとある。
梶原家のソテツ(大ソテツ)

ソテツ東側路地

1105そのブロックの東側の路地を北行。好い道。振り返ってもう一枚。
と思ったら袋小路で引き返す。すると何と道に黒猫が居座ってる。
ソテツ東側路地を戻る

ソテツ東側路地の家屋に掛かった網。この集落も屋根や壁にやたら網が掛けてある。

麦わら帽子の路地裏

1111墓地。かなり大きいので一箇所なのでしょう。大正以後まではあるけれど江戸期のものはさらりでは見つからず。
昭和19年サイパン没

1118行きの道に出た。残り30分余。
1121堤上の道に戻った。東行。
藺牟田集落上を二羽の犬鷲が旋回している。
コミュニティバス車内。横3人✕縦6席

1154定刻を3分過ぎて発車,北行。
平良で一人乗車あり。空は半ばが蒼い。南から雲が出てきたか。

1224里支所前下車。図書館は臨時休館以前に「県外から来られた方のご利用はご遠慮ください。」

県外からのご利用は……ちょっとね

1236宿で自転車を借りる。西の空が一面の青。ただ方向によっては雲が濃い。
里の恵比寿神社の神体

1240恵比寿神社。新しい柔和な神像でした。
のびやかな集落です。凹凸は非常に微妙にしかない。
お昼ごはんは日替わり定食

1251こしきの漁師家 海聖丸(漁師直営の海鮮焼き屋)
本日の日替わり定食
(きびなごの刺身,甑産!!ブリの照り焼き,魚の南蛮漬け,白ごはん,あら汁,茶碗蒸し,つわの佃煮,ところてん)550
「大漁盛りセット」のA〜Cというのが押しらしいけど,ここはややまかない的なのが食べたい。
客はもう一組だけで安心しました。体温チェック有。
これは,夜は凄くなる店なんでしょね。天井から焼肉屋の煙取りマシンがぶら下げてある。
きびなご刺身!

あら汁もかなり美味かった。技巧的でなく素材の旨味で押し切ってる感じ。
きびなごの生というのも,ひょっとして初めてかも。当然ながらとことん生々しく旨い。
膳を持ってこられた時に,地元では唐辛子を振って食べるので,と解説があった。確かに合う。辛さというより,京都の山椒のような香りづけとして旨いんである。
そして何より驚いたのは──
甑島ぶりの照焼き

このブリの旨さ!素材だと思う。照りの醤油は薄口のシンプルな味に思えました。けれど,素材がこうも良い場合はその方がビシッと旨味が醸される。
やっと甑島の料理らしいものに一食だけ出会えた感じてす。
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1330満足満足。空は……北半が晴れてる。南から北へ筋雲が襲いかかってる感じ。風は僅か。これは夕日は待たずに今を狙うべきか。出発しよう。

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■レポ:▼▲

 やみ夜に雨が降って,うすぐらい時には,よくバカが出る。当地では亡霊をバカという。これは海で亡くなった人の亡霊である。若い頃和船で長崎へ行った帰りに,風がないので帆を下げ,櫓をおしていると,ノーゼの沖で,バカが櫓にほうた(櫓にとりついた)ので,櫓が急に重くなって,動かなくなった。父がスキ板でたたいて追っぱらってくれた。(和田万一氏談)。(ママ)
 海上で見知らぬ船が来て,アカトリを貸せというて来たら,アカトリの底をはずして貸してやれと,いわれている。この船はバカであるから,アカトリをそのまま貸してやると,海の水をどんどん,こちらの船に汲み入れて,沈めてしまうからだという。
[後掲上甑村郷土誌編集委員会「上甑村郷土誌」上甑村,昭50。以下「上甑誌」という。p198]

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