本伝08章[Step72]肉とご飯のゼロ・サム・ゲーム

 277日目 
▲59.6kg(半減+8.4kg)
▲60kg目前!

ってことみたい。1500kcalで暮らすなら。
 メインディッシュが肉か魚か?それによって,同じ1500kcalでも全然違う食卓が出来あがる。やってみてホント,この違いには驚いたんである!
 今日から博多で4日間食いまくるつもりなんだけど…カロリー残高はプラス500kcalに至ってる。
 拒食症じゃない。浴びるほど食ってるのに1500kcalなんて到底行かないんだわ!
 1500kcalに四苦八苦してた減量開始の頃が信じられない!1日3桁台のカロリーで十分美味いもんが食いきれんほど食えるんだ!
 その理由が,「美味いもん」の内容の180度転換だってことは明確だけど…ここ1ヵ月ほど魚にハマってみて,ハッキリ思い知らされた点。

 それは,食生活の構成を支配する最大の選択枝の存在です──即ち肉を食うか否か?

 肉を食うなら一緒にご飯を食べるべきじゃない。栄養うんぬん以前に食べても美味くない。
 つまり…肉を食わないなら,ご飯は美味いし,栄養的にも食べるべきなのである!
 「である!」って…あんたご飯なんか食っても無駄って,新潟県全部を敵に回すよなこと言ってたじゃん!
 えっ?確かにSTEP53「このご飯からの卒業」でそう申したと秘書から報告を受けてますが…何ぶん古いことで…
 ──2ヵ月前じゃんって?いや,ご飯は要らんのは肉食という条件付きだと,より正確な表現をですね…(ブーブー)
 ハイハイ分かったよ!撤回すりゃいいんっしょ!悪いのは全部わしですよ!(中尉逆ギレ中)

 さて,議場の混乱も静まって参りましたし(静まってねえよ!)肉とご飯のゼロ・サムの関係を論ずる。論ずるんである!
 STEP53のご飯不要論は,どちらも高カロリーの肉とご飯ならご飯を減らすべきってこと。
 江戸時代末期にスキヤキが流行る以前の日本人は,カロリーの半分から3/4をご飯で摂ってた。現在の途上国以上に炭水化物に偏った食文化だったわけ。
 日本が世界最強の軍事国家だったって推測もある戦国時代末期,武士は1人当たり2合半の飯を食べたんだと。小さい炊飯器1つ分!それだけで2500kcal以上!──当然,他に高カロリーのもん食えなかったと推定される。もし食ってたら関ヶ原はデブだらけさ!
 そういう主食の感覚で,おかずにトンカツ食えば太って当然!大盛ご飯が500kcal,カツが500kcalの1000kcal!煮物でも800は行く。
 ところが!魚なら200から300kcal。大盛ご飯でも700から800で収まっちゃう。普通盛りなら500から600kcal。
 ご飯を食うなら,サブに野菜の煮込みや酢のものを2~3品,漬け物に味噌汁ってのがマッチングする。もし魚なしなら500kcal位で十分!
 ちなみに最近のわしの平日の食卓。朝食は相変わらず豆乳と野菜ジュース,ブランチ的にビン牛乳1本。小計300kcal強。昼飯はオフィス街の魚定食500から600kcal。これに晩飯が魚と煮物類にサラダで400kcal位。
 これじゃどうしたって1300から1400止まりなわけよ。

 先日高知名物の朝市に行って驚いた。
 露天で売ってる漬け物やソウザイ類が美味いんだ!スーパーにはない土臭さ。沢あんなんか全然違う!プンと匂い立つんだわ!
 今住んでる広島で回って思ったのは,ソウザイと魚は美味い店のはホントに美味い。逆にどれ買っても不味い店もある。差が歴然としてるのよ!
 それに対し──最近見つけた恐羅漢(広島の山間部)の肉を食わすグルメ店の赤味肉定食。確かに美味い。でも…魚やソウザイほど差がないの!
 肉食の歴史を持つ韓国料理を本国で食べたら違うけど──日本国内では肉料理に酔いしれる機会は少ない。博多のヤキトンとか例外はあるけど。
 おそらく,素材的に肉は素人でもそれなりの味が出せる。わしが作ってもステーキは美味い。でも,わしが作ったいわしの煮付けやヒジキの豆煮はグルメ店に太刀打ちできん。
 要するに──国内でホントに美味いもの食うなら,それは魚やソウザイ!味に酔える肉に出会う確率は低いわけ。
 カロリー管理上も楽で,当然魚のEPAやDHAは代謝にも良いだけじゃなく,食感も鍛えやすいなら,やっぱ魚とご飯に軍配が上がるわけよ!