本伝08章[Step75解説:具流目町グルメタウンの真実

 279日目 
▲59.6kg(半減+8.4kg)
▲60kg目前!

を長々と綴っておこう。
 グルメタウンの「変貌」は味覚が鋭敏になった。ただそれだけのシュミレーションです。それで総理大臣まで生まれるかって?
 想像力が足りない!キムタクが朝倉総理になる時代よ?…いや,そうじゃなくて!
 十分にあり得る話です。それを御理解いただきたい!
 食文化に独裁者なし。文中にも書いたが繰り返そう,有史以来ずっと完全な直接民主主義の世界。換言すれば──食文化は,わしら全ての生活者に責任がある!

 食感が高まれば,中野スーパーのような消費者志向でない店は消えてく。
 伊丹十蔵の遺作「スーパーの女」を見るまでもなく,酷いスーパーの品質はホントに酷い。保健所が検査しなくても味を気にすればそんなの分かること。
 中野スーパーがそれまで具流目町最大手として経営できてたのはなぜか?味で勝る品よりも,多少味が劣っても安くて手っ取り早い料理を選ぶ消費者が多数派だったからでしょ?
 味より時間的効率を優先する食生活感覚。それが肥満を含む全ての現代食の問題の根源。1969年にペリセが証明済の疑いようのない事実です。
 町の八百屋や魚屋,豆腐屋,肉屋が閉店し大型スーパーを繁殖させてるのは,100%わしら消費者の志向なんだから!時間から味に選択基準が戻れば,逆のベクトルで産業構造が変わるのは当前っしょ?事実,博多と高知では市民レベルの市場が繁殖してる。おそらく他の少数の町でも生き残れてるはず。本当に生活者が食感を失ってない町ではね。
 食料の大量販売は保存料と添加物によって可能になる。24時間絶対腐らないコンビニ弁当が保存料まみれなのは,ちょっと考えりゃ分かること。そして当然味は正直な小料理屋より劣る。
 つまり,味にこだわれば小規模販売店の食材を選ぶことになる。小規模店が大規模店に品質で勝つことで売れるなら,小規模店は必然的に近隣の農家や漁師からのルートを開拓してく。──平安時代からこの形で育まれたが錦市場に並ぶ京野菜です。
 高知の生活者が日曜市場で美味い沢あんを買えるのは,彼らがそこへ毎週買いに行く時間を惜しまないから。それだけで!美味い沢あんが生き残れるんですわ。

 有名なデータだけど,1979年からニューヨークで学校のカフェで飽和脂肪と砂糖を減らしたら,全国学力テストの点数がその年のうちに8点アップ(100点中)。次の年,さらに添加物を減らすとさらに4点アップ。
 さらに念の入ったことに──3年目は食事を改善しないでみたら成績は同水準のまま。4年目に改善を再開,今度は保存料を完全削減したら,またまた成績アップ。
 いいモノ食えば成績が上がる──この因果関係はもう証明済なわけだけど…納得できない?
 今回の減量プロセスを振り返ってみて,わしには当然のことに思える。
 保存料や糖分が頭を悪くするかどうかじゃない。これはもっと単純なことで──そういう安易な混ぜものなしで作った食べ物は,美味いか不味いか白黒がついちゃう。こういうの食ってれば味が判別できる舌になるのは当然。味覚増強波を浴びたに等しいわけ。
 自然食を看板にしてる大半の不味い店の料理を言ってんじゃないよ。ホントに美味い店は大抵そんな食材使ってんだから。
 後はグルメタウンの住民と同じ。味が分かれば食生活が大事になる。時間をかけるよになる。食生活に関する限りスローライフになるわけ。
 スローライフってスピード感のない生活のことじゃないのよ。むしろ生活にメリハリが出る。勉強にも仕事にも集中できる「溜め」ができる。
 最近は常識化したけど──慢性的に残業しないサラリーマンって,逆に効率的で仕事にスピード感があるっしょ?
 要はライフスタイルの問題。美味いもんを「美味い!」と食べてりゃ,絶対勉強も仕事もレベルアップ!
 アンタはって?残業しなくなったね~。それに,前に書いたけど減量始めてから個人情報保護士の資格をゲットしたよ。

 衣食住って言うけど,着なくても住まなくても生きてられるじゃん?
 でも食わなきゃ生きてられん!生活の基本リズムは断然食生活。
 いくつか他の国を見てきて,言っちゃ悪いけどダメな国は住民が日常生活を大事にしてない。一番分かるのが家の軒先。ベトナムやタイでは貧しくても綺麗で一工夫してる。生活を向上させたい!って気持ちがビンビン伝わる。
 グルメタウンの住民が町づくりに積極的に参加してくのは当然。
 この民主主義の原点が,あなたの食卓なのよ!