本伝後記15《9ケ月経過》こんなに食ってなぜ痩せる?

2009-07-06 10:50
[《9ケ月経過》こんなに食ってなぜ痩せる?]

 明らかにサイズが落ちてきました。
 減量前との比較じゃなくて,半減後のサイズに比べてです。
 体重は68kgを維持してるし体脂肪率はむしろ上がって12~15%になってんのに,ベルトの穴やTシャツのゆったり感からして…腹周りや股肉,背肉が明確に縮んでる。
 詳しいメカニズムはどーにも分からんが。要はカラダの調整が,まだまだ進行途上にあるらしい。

 やっとTシャツ1枚で歩ける状態になってきました。
 Tシャツ1枚でも汗が出る。
 新陳代謝が上がった状態が,ようやく日常的に作れるようになってきたみたい。
 ただ。それの裏返しなんだと思うんだけど。
 夏の体は痩せやすい。それは新陳代謝が高くなってるからだけど,これまで以上に簡単に体重が落ちてしまうよーになってしまってまして,大変に困ってるとこです。特に,15%に上げようとしてる体脂肪率が,ズドーンと10%近くまでいとも簡単に落ちゃう。
 食っても食っても落ちるぞお!
 土日なんかさあ…胃が悪くなるほど食ってるのよ!食い歩きも意図的に過熱して,ランチタイムの昼の11時から2時位に3店回るのはザラ。それでも肉や油モノをあんま受け付けないから,3食でも1700kcal程度。2100kcal体制だからあと1食食わんと足らんし,その上に平日のカロリー残高をカバーしようとしたら…もーお腹一杯食ってるわけ。
 こんなに食って,何で体重落ちるんだ?
 今やリバウンドどころの騒ぎじゃないのよ!!68キロの半減ラインを死守してる感じ。もちろん,ラインを下回らないようにって意味の死守ですよ。それでも,2週間に1度位はラインを突破されてしまう…ガンダムめ!ヤルようになったな!!

 こうなると。
 今更ながらスッゴい不思議になってきちゃいました。
 一体…何を食って今の倍量の体重を維持できてたんだあお前!?(わしだけど)
 そんで。改めて食ってるもんを3桁超人時代と比べ直してみました。――こうなると岡田さんがやったみたいに,しばらくカロリー制限せずに普通に食ってるもんを記録してたら良かったなと思う。だって食感覚が根底から変わった現段階では,その時代の感覚自体が既に不鮮明なんだけどね。
 まあ目測で書いちゃおう!

[食材]
(主食)
白米:▲30%
赤米:+100%
小麦粉(パン):+50%
小麦粉(麺):▲50%
ライ麦(パン):+100%

(副菜)
肉(脂身):▲70%
肉(赤峰):+30%
魚:+100%
豆類:+200%
野菜(生):+200%
野菜(茹・炒):+200%
野菜(漬け物):+300%
根野菜類(芋など):+50%

[調味料]
砂糖:▲50%
塩:▲20%
酢:+30%
醤油:▲20%
味噌:+20%
油:▲90%
唐辛子:▲20%
カレー粉:+20%

 そんで,食う量はと言えば…2割増し位かなあ?
 ただし,実感としては満足度は2倍位になった気がする。量での満腹から質での満腹への嗜好の変化は著しい。好きな食材でも不味いもんは食いたくないし,初めての食材でも気に入ればいくらでもいける。

 で…結局何が違うんだろ!?
 油モノや肉の減少って点的な変化もある。でもそれより,こーして数字に落としてみたら…要は調味料が減ってるみたい。
 食材の味そのもので食うようになってきてるのよ。
 今はもう,豆腐にほとんど醤油かけなくなってきたけど,以前はマヨネーズを何にでもドロドロにかけてた。あれは,マヨネーズのカロリーが高いってだけじゃない。フライやコロッケにもドブドブにソースの海に浸してた。それも油のカロリーがどうとかじゃないの。
 食材本来の味が感じとれなくなる。それが味覚を偏狭にし,質での満足度を下げる。その分を量で満足しようとするから,結果的にカロリーが高くなる。
 逆に言えば,今の状態に激しくマッチする。つまり,食材本来の味を楽しめれば味覚は広範になる。質で満足できるから,量以上に食った気になる。結果的にカロリーは低くなる。
 野菜が多くなってんのも,健康に気を付けてるとかカロリーが低いからでは全くない。食材の味わいとして多様に美味い!だから好んでつい食っちゃうってだけ。食文化が一気に花開いたルネサンス期のイタリアは,他のヨーロッパ人から「イタリア人は野菜ばかり食べる」と揶揄されたらしいけど,それも納得。グルメな舌は野菜を好む。肉の単調な旨味より多様で深いからです。
 自分が何をやってきたのか,やっと理解できた気がします。
 カロリーはアウトプットに過ぎない。アウトプットが低ければ痩せるんだけど,それだけじゃあ一生カロリーノートつけなきゃいけない。止めた途端にカロリーは高くなって,レプチン君の反動を食らう。これがリバウンドですよね。
 だから,アウトプットを自然に下げる食生活が身につかなきゃ,本質的に減量は成立しないってわけ。
 そして――良い食生活ってのは物凄くシンプルなことで…
 食材そのものを味わえること。
 減量って究極のところは,それだけのことだったんじゃないでしょーか?

 …なんて悦に入ってる場合じゃねえだろ!
 正直,今や体重落ちるのは不快なほど!何とかカロリーを増やさなきゃいかん。
 肉の味から遠ざかってんだから,やはり主食を増やすしかない。
 けど…米食はどうも単調に感じる。白ご飯しか食わんのは,特に最近ど~も飽きていかん。玄米や赤米は好きになってるけど,炊飯器で作りにくいしコンビニで売ってない。朝のおむすびは8割がた赤飯にしてるけど,パックで売ってほしーな。後は混ぜご飯とか炊き込みとかを工夫したいけど。
 そこへ持ってくると――パンは多彩なのよ!!
 最近のハードパンのブームで,ちょっと気のきいたパン屋ならぶよぶよの菓子パン(3桁時代はこれしか食ってなかったけど)じゃない食事パンを売ってる。必ずしも美味くはないけど,厳選すれば半分位の確率で食えるのがある。
 しかも――噛み締めて食えば,こりゃ美味いだけじゃなくてバリエーションがスゴい!
 じゃあパンで食う食卓全体はってえと。京都で漬け物とパン,さらに魚とパンの相性に気付いてから,和食のおかずと組み合わせることが多い。結果,ロシアとかウクライナとかの農民の食卓に近づいた感じ。行ったことないから知らんけどね…。
 東洋人として米を弁護しとくと,米だってその位のバリエーションできる実力はある。隣の台湾じゃ粥や粽の物凄い種類に迷うほどなんだから。日本人は米食を楽しんでない。
 でもそれは,市場をアテにしても当面無理。米の楽しみ方は,これから自力でこつこつ開発していくことにします。
 とにあえず!今は半減ラインを死守するのじゃあ!!