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▲お寺の参拝客を観察してたら,ある瞬間に突然みんながこっち向いて拝み始めた。何だったのか分からんが──あんな怖い思いはしたことがない。

 昼下がりの豆花荘は完全に満席。
招牌花生豆花 35元
 今回はお持ち帰りにして宿で食いました。
 どん兵衛みたいなスチロール容器に入ってても…やっぱし旨いもんは旨い!これは以前と変わらない!

▲豆花荘 招牌花生豆花

 ピーナッツの甘煮なのか?ピーナッツから出汁を取った甘汁なのか?とにかくあの香ばしい香りがホンワリと鼻孔をくすぐる。日本でビールのつまみに食う,あの安っぽい香りと同じなのに,豆花の大豆の味覚とフルフルの口どけのパックコーラスになることで,これほどの存在感を発揮する。
 今回気づいたけど,ピーナッツだけじゃなく何かのゼリー状のものも入ってる。この固さ,愛玉でも仙草でもない。でもこれがほのかに香って芳しい上に,歯応えのアクセントにもなってる。
 この2つが豆花と魔法のように絡み合う。軽やかな旋律が複雑に混淆する絶妙なスイーツ。これは何度食っても…本当にすげーよ!

▲香港老友記粥麺館の蠣油雲呑[テヘン+労]麺

 忠孝新生の香港老友記粥麺館。
※後日談:まだ香港麺を知らない時期です。広東料理の怒涛の予感に震撼してます。 以前から目についてた店だし,広東料理の名店として噂は聞いてたんだけど,「どーせ日本人エリアに近いってだけでメディア的に有名なんでしょ?」と足が遠のいてた店です。
 入ってみるとかなりの広さ。中国本土の中華料理屋に近い,台湾では珍しい工場生産的な雰囲気の店。
蠣油雲呑[テヘン+労]麺 110円
を,訳分からんまま注文してみました。
 スープも麺も…これとてつもなく凄い!
 神戸元町の何とかってラーメン屋のと非常に似てる。
 アッサリしつつもフンワリと甘く漂うこの薄い味覚は…卵か?
 だとすればどっちも卵使いが巧みってことなんだろか?
 いずれにしても,この味覚の根本的な軽やかさ,上海以北のいわゆる中華と調理の感覚が根っこから違うみたいです。
 前回魚料理に感激した広東料理の店もこの南あたりだった。この辺に移住者が多いってことなのか?
 何もかも中途半端な感じのまま終わってますが──何か香港を含めた広東料理の味覚体系ってとんでもないんじゃないの?そんなボンヤリした印象は持ちました。
 入り口のとこで弁当買って帰る人もたくさんいるみたい。5種類くらいあったけど,どれもおかずの数は少な目で角煮が飯の上にドン!みたいのが多い。食事の完成度としては貧相そうな印象。ってか,単純に言って野菜が食いたくなるぞ!

▲TAMAGOYA
「蚤包飯専売」──つまりオムライス専門店らしい。MRT西門駅を出てすぐの場所。

 EasyWayってドリンク屋台チェーンに,「新鮮小芋園迷[イノホ]登場」って表示がアチコチ出されてます。
 「迷[イノホ]登場」ってのは語感が難しいけど…「新発売よ~ん!アナタを魅惑しちゃうわよ~ん!」って感じ?
 で…「新鮮小芋園」は何?
 「園」は丸いって意味だから?小芋を丸くコネたの?そんなジュースあるのか?しかも「新鮮」?新鮮じゃない普通のは何なんだ?新鮮だとどーなる?
 …とやたら気になりつつ,結局飲めなかった。あ~一体何だったんだ~新鮮小芋園!

 クレープのことを可麗餅と書くらしい。
 漢字の読みは「クッリービン」だから,クレープと音読させたいんでしょう。「可麗」でかわいらしいみたいな語感なんだろから,雰囲気的に分かる。
 師大夜市のお店は行列になっててとても軽く買う気にならんかったけど,あの人気ぶり!ひょっとしたら西洋本場とは少しズラしてムチャクチャな旨さだった可能性はある。
 
 人出でごった返す西門の駅構内にて。
 向こうの人混みに混じって,オレンジ色の僧衣の男3人が歩いてきた。…オウム乗せて竪琴弾いてたら水島上等兵やん。でも顔はエキゾチックでチベッタン臭い。しかしそいつらが目立ってたのは…そのいでたちで首からデッカい本格派の一眼レフをぶら下げてる!
 真面目に修行せんかい!
 って心中で突っ込んだだけやのに?こいつらいきなり,件の馬鹿デカのカメラを構えて──バチャリ!
 い…今明らかにわしを撮影しなかったあ?
 確かにその時,わしは小型のバックパック姿ではあったけど…なんで写真まで撮るかなあ?
 あの…何か目立ってました?僕?
 けれど,問いかける間もなくニコリともせず,すべての謎を隠したまま,水島上等兵たちは雑踏の向こうへ姿を隠したんでした。

 同じ西門駅の,これは駅前広場での光景。
 夜かなり遅く。
 フルートを吹き鳴らしてるタキシードのメガネ男がいた。うっとりした眼差し。やたら気持ちよさそうに自己陶酔してる雰囲気でありますが。
 でも吹いてる曲は,聞き慣れたメロディー。もしかして…それ?もののけ姫?
 「アシタカのテーマ」じゃん!
 何度通りかかっても延々「アシタカ」のみを吹き鳴らし続ける男。
 ジブリの回し者と思われる。

▲台湾の並木道
 下町を歩くと,時々,つと曲がった拍子に,こんな道に出くわします。ここの並木も,しばらく佇んでしまった程,いい道でした。