外伝05O・紹興其之一ヰ 安微浙江遠討編・星期四之ニ ヰ
安微に入りて直球絶味に身悶える(写真集:[シ唯一ロ]河路)

▲ギンギンギラギラ電飾橋
 合肥[立占]側と[シ唯一ロ]河路側の間は河で隔てられてる。その橋がこんなになってるんだけど…[シ唯一ロ]河路は渡ってしばらく歩いてからで,橋の両側は閑散と闇。
 何か,今んとここの街は開発のアンバランスさが目立つような気がして,えらく住みにくい感が強かったんですが…もうしばらくしたら生活感が出てくるんだろか?

▲[シ唯一ロ]河路の東側入り口辺り。ギラギラなんですが,少し離れたらやはり閑散と闇。作為的な繁華街という印象が強い。

▲中心部。ここまで来るとやっと賑やかになってくる。北京の王府井がこんなだったな。

▲中心部の一角。それにしても…ギラギラさせればいいというもんじゃないって気もしてくる。
※次回訪(2019:6年後)談:この点が数年後には全く変わってました。むしろセンスが好い印象に→/※5475’※/Range(合肥).Activate Category:上海謀略編 Phaze:東菜市でお買物

▲宿辺りに戻るとこんな感じ。共産中国の臭いを残す闇がまだまだ濃い街です。

[レポ]安徽料理

■中国語表記
安徽菜
徽菜
皖菜

■地理的環境
・中国の中部に位置する安徽省は海に面さない。南部には山が多く,中部・北部は長江・淮河の流域として淮北平原を形成,低湿地が多い。
・このため,山で採れる山野草,茶,筍,キノコ,野生動物や,川魚,スッポンなどの淡水産の食材を多用

■域内の差違
・省南部の黄山の東南にある徽州(現歙県)を発祥の地とする味が濃く,比較的油を多く使い,とろみを付けてこってりした料理が代表的。
・ただし,カエルのスープなど塩味だけのあっさりしたものもある。
・現省都・合肥市周辺の料理の味付けは,同じく江南に位置する江蘇省の淮揚料理と通じ,省内では比較的甘い味付け。
・北部の蚌埠市周辺では,唐辛子・コリアンダーや醤油を多用する辛く濃厚な味の料理が存在。
・南から順に,徽州菜,沿江菜,沿淮菜と3つの地方料理に下位分類。

■特色
・現在は炒め物,揚げ物も一般的であるが,徽州の伝統的な料理は煮物,蒸し物として作られるものが多い。
・独特の調理法として,「滑燒」と呼ばれる下味や油通しなどをせずに強熱した中華鍋に材料と合わせ調味料を同時に入れ,2分間ほどで一気に煮炒めする手法がある。

■歴史
・南部の徽州は「徽商」と呼ばれる商人によって東晋時代より発展してきた地で,古い町が散在。
・徽商は茶,生薬などの地元の商品を売り,揚州の商人から塩や布地などの商品を買い入れて流通させた。
・商業の発展に伴って生活水準が上がると文人も育ち,生薬に対する知識を持つ者も集まったことから,医食同源の薬膳に通じる体に良い物を食べようとする気風が生まれた。このため,ブタの内臓を生薬と共に煮込む料理などが広く食べられている。
・冠婚葬祭の場に用いられる正式な宴会料理では,六六制や八八制と呼ばれる冷菜・温菜・メイン料理を6品ずつ,または8つずつ用意するという風習がある。
■主な料理
□徽州菜
火腿燉甲魚 – 中国ハムとスッポンの煮込み
花石鷄 – 椎茸とスピノーザトゲガエルの蒸し物
黄山燉鴿 – 黄山の鳩煮込み
?鮮?魚(臭?魚) – 塩漬けケツギョの煮物
雪冬燒山? – タケノコとキジの醤油煮
冬筍?絲 – タケノコとキョンの細切り炒め
紅燒果子貍 – ハクビシンの醤油煮
徽州丸子 – ミートボールのもち米蒸し
縣琴魚 – 県のヨシノボリ類 (Ctenogobius giurinus) の茶葉煮
□沿江菜
?汁肥王魚 – レイオカッシス・ロンギロストリス(Leiocassis longirostris。ギギ科)の白濁スープ
毛峰熏?魚 – ジギョの黄山毛峰茶いぶし
李鴻章大雜? – 李鴻章のごった煮
包公魚 – 包拯魚
紅燒?魚 – コクレンの醤油煮
□沿淮菜
符離集燒鷄 – 丸揚げ鶏の薬草煮
葡萄魚 – アオウオの唐揚げ葡萄ソースがけ
糯果鴨條 – アヒルと銀杏ともち米の蒸し物
□他地方での普及
・安徽省は中国各地の大都市に工場労働者やメイドを輩出している地。しかし,安徽料理専門のレストランは中国においてもごく希で,中国国外においては希有といってよい。

■参考文献
于国俊,劉広偉,任駿編 『中国徽菜』 中国商業出版社,1994年

[レポ]南河浄化プロジェクト

発注者 中国安徽省合肥市政府
発足 2007年5月
技術
・グリーン生物浮島
・GBC材料
プロジェクト内容 ・巣湖北西部:大型グリーン生物浮島とGBC堤防
・南河:ハイレベル水質浄化大型室内植物園
・南河:グリーン生物浮島
プロジェクト特長 ・南河の源から濁流を清流に変え、巣湖北西部まで浄化効果を持たせます。
・グリーン水研の生物技術は、短期間で湖内汚染の負荷を減らして生態系を修復します。流域の自己浄化能力を向上させ、水質改善に有効です。
・汚染水域の浄化と水環境改善と同時に、市民に親水・娯楽・休憩の場を提供し、かなりの経済収益を見込めます。経済と社会にも貢献できます。
実施状況、結果 2007年10月 FSレポートを提出
2008年3月 中国全国人民代表大会が認可
大型グリーン生物浮島とGBC堤防(イメージ図