5月4日(日)
〈PL〉
[前期末繰越]
/負債1768
0945AILANG(Masjid Sultanモスク前)
ブレックファースト(赤カレー,黄カレー,白液体浸し)5S$位500
1215Jade of India
一飯ニ菜(フィッシュ,サンバル)500(1000)
1245阿[父/巴][四/夕]惹Rojak100
正宗福建蛯麺300
(▲)半分残し▲150(1250)
coffee&toast copi 50(1300)
2000糖水先(Bgis)
抹茶雪花[ン水]加紅豆5S$200(1500)
2040(チャイナタウン)
[ツ/六]化滷麺
水餃600(2100)
bunnies Soft Bun 150
家郷少厨 饅頭150
[今期計]
消費1800/収益2400
負債 600/
[今期末累計]
/負債1168
〈/PL〉
寝坊した。
ブギスに着いて飯にありつけた頃には,10時前になってしまいました。
意外に疲れてます。インフラのみならず何もかもキレイな国なんだけど,どこかに感じる歪さに常に疲れを塗り重ねてしまうような国です。それとは別に,このブギスで目当ての店にフラれた(正確には,開店前に日本人が待機してたからイヤになって)りしてこの時間になったのですが。
変わりに選んだのがAILANGという店でした。モスクの目の前,客足の絶えないマレーカレーのカフェみたいなとこ。勘が囁いただけの,全くの飛び込みです。
ブレックファースト(赤カレー,黄カレー,白液体浸し)5S$位500
客足はありますが満席ということはない。モスクの見える屋外席で戴く,ぶっかけ飯スタイルのカレーです。
ぶっかけは一碗のライスに二種のカレーを注げます。黄と赤を選択。あと,上から白いのをかけられた。
黄色はチキンか?まろやかなスパイスだけど,調合は落ち着いた東南アジア風なので安心して味わえる。タイよりややスパイスが勝つ使い方か?マレー系としての完成度が高い。それも南インドじみたターメリックスープ風。
赤はマトンだろう。インドのほど脂身に頼ってなくて優しい味わいながら,唐辛子が後から湧き出てくる。アラブ風と言うんだろうか,スパイスの使い方が肉食民族めいてる。
マレーのカレーってこういうもんだったか?南印とアラブの2種の外来味を血肉にしてる。
今回,マレーの味覚はそれほど掘れてない。ただ,この味覚,思ってたより深みはありそうです。地理的に近いインドと心理(宗教)的に親しいアラブが,地場の味覚とうまく融合してます。
礼拝の時間が近づいたらしい。いそいそと門をくぐるチャドル姿。
静謐な空気です。
アジアというより,イランで感じたアラブの秩序感に浸る。
店を出た後,今すれ違った毛むくじゃらのゴッツいアラブ人が「おはようございます」と日本語で丁寧な声をかけてきた。一応挨拶を返すと,返ってきた日本語は「明太子,好き?」──なぜそれが二言目?てゆーかそれ知ってどーする?
「だ…大好き」と辛うじて答えると,何か満足そうに去っていきました。
昼飯時まで少し時間があったんでリトルインディアを歩こうとしてたらひとしきり迷ってしまった。しまったとは言いつつ,旅って根本的には迷いに行ってるよなもんだからこれはこれで楽しめたりしたので後述する。
でまあ結局,訳が分からんままインド街は断念,マーリナスクエアのホーカーズで昼飯となったのでした。
あ,シンガポールでは,フードコートのことをホーカーズと呼ぶらしい。(ホントは微妙に違うらしいが詳細は後述します。)
12時15分。グルリと回った後,まずはJade of Indiaというカレー屋に落ち着きました。
一飯ニ菜。ライスにぶっかけられたフィッシュカレーとサンバル。
フィッシュヘッドカレーの一人前があると聞いて来たんだが…17S$近くする。普通のメニューにないし,バカな観光客のカモ狙いとしか思えないから…止めた。
その代わりに頼んだのがフィッシュカレー。
驚いた。結構いい。
サイバラが書いてた高知のカレーはサバカレーでしたが,こちらは白身の淡白な魚。旨味の力は弱そうなのでスパイスの中で生きて来ないように思えたが,チキンの代用イメージなのか,微妙ないい出汁が死んでない。
カリー自体は日本からの逆輸入みたいな平べったい味だなと最初顔をしかめたけど,こういうスパイスを控えたカリーだから白身魚の香が息継ぎできてる。なかなか微妙なバランスの品らしいです。
対してサンバルは…こちらはカリー自体がなかなかハイスコア。自分の中で,カリーの中でのサンバルの位置は回を追って上昇してるけど,ここの辛味と酸味のスパイスのバランス,それでいてさらりとした歯応えの良さはかなり絶妙だと思う。この後の第3幕,ダヒをライスにかけての締めでも,このサンバルの残り味がきりりと効いてきます。
…にしては客が少ないんですが。これなら食えば良かったかなあ,フィッシュヘッドカレー。宿題を残してしまいました。
続いて行ってみましょう。2軒で合わせ食い。時間は12時45分。
阿[父/巴][四/夕]惹Rojak100
正宗福建蛯麺300
まず前振りに,シンガポール名物とされるホッケンミー。半分残した。マズいというんじゃないけど,おそらくそういうもんだろう。単なる塩焼そばでした。
ということで本編ですが,全くの勘で選んだんだけど…フロアの片隅で爺さんが,味噌煮込みみたいな黒くグロいものを黙々と作ってました。爺さんの面相はマレー系。全く見当つかないこのロジャックという,試してみたのです。
芋だけはホクホクに火を通してあるものの,他は生々しい野菜でした。
爺さんの所作を思い起こすと──ソムタムよろしくツボで潰した後,軽くレンジで温めてたはず。ということは,この外にまぶしたナッツとラージャオが熱を止めて,野菜を生に留めてるのか。逆に言えば,そこまでしてサラダ状態を保ちたいと意図してる?
白はこれ…ヨーグルトの酸味か?ミルスで言うダヒなんだろう。これもやはりライスにあう。
軽い香草めいた葉っぱになぜか小魚が散らしてあって,これまた絶妙に淡く効いてる。
ここに辣に加えて効いてるのが荒切りにしてたライム。酸味が見事に絡まってくる。皮だけじゃなく,生の野菜類にも絡まってくる。
口に入れると,サラダのような生々しさとカツやフライの皮のクリスビー感が重なり合う。
この食感覚はなかなかかつて味わったことがない。
シンガポール料理かどうかすら分からんのだが…スゴいものを見つけてしまったとは思う。帰ってからよく調べてみよう。
ホーカーズで思いがけない長い昼飯タイムを過ごした後,チャイナタウンでマッサージをして頂きました。
その途中,うろついてて見つけたコンプレックスのエレベーター下のお店に,タバコ休憩目当てでフラッと入ったのでした。
coffee&toast copi 50
何と迂闊なことを書いてるんだ…と後から思うけど,恥ずかしながら当時の記録をそのまま残すと。
「カヤトーストもあるから現地系らしい。」って何言ってんだろな,こいつは!!
「Copiは「Copi O」(烏)「Copi」「Copi C」(漢字を忘れた)があるようで,昨日のホーカーズの店もこの順番でした。今回は真ん中のノーマルを選んでみたんですが…サンマルクで言うベトナムコーヒーでした。粉っぽい濃厚コーヒーの底にたっぷりの練乳。昨日の「C」にはこれはなかったが,どーゆー組み立てのメニューなのか未だに意味不明です。」
こんなことを,天下の「Ya Kun Kaya Toast」で言ってる奴が他にいたら,典型的なシンガポール一見客だと断定できる。かーッ,恥ずいぜよ!
夜のBgis駅前食堂通りは宴もたけなわでした。
繁華街としてはブギスはいい。観光の色が薄い。アラブのレッテルも幸いしてるのかもしれないが,実際にはここはムスリム=マレーの街らしい。
本気でどこにも入れない。仕方ないから,比較的雰囲気のいいここ「糖水先」で氷菓子だけ頂くことに。
抹茶雪花[ン水]加紅豆5S$200(1500)
高いだけあって,なかなかちゃんとした雪花でした。しかも抹茶のカキ氷。抹茶をふりかけたのじゃなく,きちんと氷に仕込んであるこの色は楽しいんですが…。
→続編