{=外伝13新加坡*4日目}

5月5日(月)
〈PL〉
[今期末累計]
    /負債1168
0930Tiong Baru Bakery
クロワッサン250
ダブルエスプレッソ
0945 中[山/合]魯 [酉謙-言]豆腐
200
Kopi C 50(500)
1150 333肉骨茶300
1230 黎記
特別餐庁海南鶏飯 7S$600(1400)
1515YAKADER(テッカ)
Biliyani Fish600(2000)
1800 Ya Kun Kaya Toast
Copi O
Kaya toast with Butter 300(2300)
2220ToastBox士司工坊(空港)
Kaya Toast200
Copi50
[今期計]
消費1800/収益2550
負債 750/
[今期末累計]
    /負債 418
〈/PL〉

 63番バスで,Tiong Baruを目指してみよう。
 とか交通指南的にいきなりレベルアップしたことをお書きすることができてるのは,昨日紀伊国屋で買ったアクセスマップのお陰。これはよく出来てる。使い慣れるのに少しかかるけど,うまく設計されてる。余程頭いい奴が作ったんだろう。
 昨日のリトルインディア行も,該当バス停を通り過ぎてたらしいことが分かった。
 ただし,今乗ってる路線,やはりバス内の次の停留所表示やアナウンスはない。とにかくバス停の表示を凝視するのと,エリア別の空気を嗅ぎ取るように注意する。
「blk8」?「8丁目」みたいなニュアンスか!?無機質なバス停名が多いのもまた悩みです。
 あ?昨日のサルタンモスクの界隈だ?するとブギスから西に入った辺りか?MRTだとこの辺の感覚が失われる。
 バス停名「BLK55」で降りる。何じゃそりゃ?とにかくTiong Baru Rd.に着いたはずだが。
 未だ不安な最終日です。

▲Tiong Baru Bakeryでクロワッサンとエスプレッソ

 場所は大体合ってた。9時半,Tiong Baru Bakeryに到着。
クロワッサン250
ダブルエスプレッソ
7S$位
 確かにかなりいいクロワッサンです。エスプレッソの苦味もシブいが,やはりここはパンの力が秀でてる。
 本場の味。中華アレンジじゃない。「クロワッサン」名でしたが,本気のイタリアのプリオッシュです。
 シンガポールは他の漢語圏みたいな真似事を許さない厳しさがクッキリしてる気がします。
 国際社会の波にモロに洗われてるから,ローカルにだけ通じるような「もどき」は相手にされない。それを厳しさと見るのか,快適さと見るのかという点はスタンスによりますが。

▲中[山/合]魯 [酉謙-言]豆腐とKopi C

 ティオンバルを歩きながら,気になる店で朝食をとる。
 9時45分。プラナカンな雰囲気の小店へ。店名はよく分からん。隣はya lim mee pokというマレー汁屋台。
中[山/合]魯 [酉謙-言]豆腐200
Kopi C 50(500)
「ヨンタオフ」というのを一度口にしてみたかった。
 おでんというにはかなりシンプルな味覚です。ただ朝食の定番らしいスッキリした後味。
 これとコーヒー(Copi)という取り合わせが何で一般化するのか…その点は少し理解に苦しみますが,そういうもんなんでしょう。
 ラージャオを芥子みたくなすって食う辺りも面白い。どういう由来の品なんだろう?
 美味くてたまらんことはないけど,朝食としては,何とも綺麗な一食でした。
 綺麗と言えばここティオンバル,シンガポールでも指折りのオシャレエリアと聞いてたが…閑静ではあるけど今一つピンとは来なかったなあ。

 10時40分。Tiong Bahru Plazaから123路でSumersetまで。
 バス停には5桁コードが付されてるらしい。ただこれを覚えるのも辛いしな。
 Penang Rd.に出た。Istana Park前。曲がりまくるから方向が既に不明だが…?
 11時10分。Somerset Stn.には無事に着いたので,さらに124路に乗り換えてBalestier Twrsへ動きましょう。
 観光客の多いサマセットには路線別のバス停リストがあったのでチェック。直前駅はNatl Shin Ctr…合ってる合ってる。
 このバス停には,日本で一般的になってきた次発バスの到着時間のリアルタイム表示がある。発車地をこの辺りに選んだのは正解だったらしい。
 乗車。まずGrange Rd.を北上。すぐ曲がってオーチャードの高島屋の周りをぐるぐる。Nega wan cityみたいなバス停名でした。
 続いてOrchard Stn.,さらにイオンの脇を抜けてPaterson Rd.を北上していきます。Scotts Rd.というのはこの辺らしい。
 遠東百貨前を通過してNewton Rd.に入ります。そろそろ近づいたはず。
 シェラトンタワー通過。
 MRTのNewtonのバス停を過ぎる。ロータリーを回った先がバレスティアのはずだが…まだNewton Rd.が続くなあ?あれ?Novena Velocityは?
 あ?ここはMRTのNovena駅か?つまり西側から入るのか?
 どうやらもうバレスティアRd.には入ってるらしい。
 あら?結局南側から入ったぞ?ウーン,何がどうなったのか分からんが…11時30分,下車。
 さて,シンガポール随一のグルメストリートとされるバレンシアを歩きましょう。

▲「333」の肉骨茶

 11時50分。
333肉骨茶300
 これもシンガポール名物とされる飯で,一度腹に入れたくて有名店を訪れたんですが──。
 おい!胡椒辛過ぎだぞ!!
 シンガポリアンは本当にこれで健康になると思ってんのか?確かにガツンと気付けにはなりましたけど。
 肉はまあ,沖縄のソーキ並みにホロホロ崩れてる。調味料はほとんど胡椒だけど──あと,生姜じゃない何か薬草の切り身が入ってて,それだけなら韓国のサムゲタンに通ずるとこもないことはないか…。
 とにかく胡椒辛い!異様に刺激的!このインパクトは,確かにシンガポール料理としては異例です。

▲黎記の特別餐庁海南鶏飯

 12時半,これも有名店の黎記に入りまして
特別餐庁海南鶏飯 7S$600(1400)
 まあ鶏飯ですね。
 …。
 大体そういうとこだったんだけど(骨だらけなのもタイと同じ!!),ただひとつだけ,飯の美味さが際立ってました。
 目をこらせば,薄くのっぺりした鶏の脂が,飯粒全てに絡みついてます。この甘味というかまろやかさというか,ありそうでないと思う。
 まあ…飯粒をほめるしかない,とも言えるわけですが。飯粒的には確かに良店ではありました。

 14時を回りました。
 バスに再び乗り込みまして125MRTBoon kengまで。って…MRT駅には行けそうだからいいんだが,そりゃどこなんだ?とにかく北東線の駅ではあるが…。ああ,リトルインディアの2つ北か。
 それならついでに,まだ漏らしてたLittle Indiaへ行っとく?

▲YAKADER(テッカセンター)のBiliyani Fish

 リトルインディアの駅から地上に上がった途端,他のシンガポールのエリアにない空気に圧倒されました。
 うん!インド人はやはりスゴい。
 この端正なシンガポールにもこういう生暖かい殺伐さを生み出してしまうとは。
 15時15分。
YAKADER(テッカ)
Biliyani Fish600(2000)
 リトルインディアど真ん中のこのホーカーズ,意外にカレーだらけでない。中華や欧米風のファーストフードに数軒のインド飯が混ざってる程度。
 中で,何か知らんが「十大黄金飯」に輝いてるこちらへ。
 ドライカレーとは全く違う底知れないパワーあるスパイス使いです。
 サンバルがまた辛い!酸味を帯びて,ご飯を一種の寿司飯状態にするからか,どんどんイケてしまう。挙げ句,口から火が出る。
 魚は…何と飯の中に隠れてます。骨付きのまま!──恐竜の発掘みたいな作業で何とか掘り出し終えたと思ったら,右手の浅瀬に唐揚じみたもう一体を発見!疲れる一品やな。
 とか書いてたら,掃除の婆さんに「食ったんならどけよ」と追い払われました。へいへい,ご馳走さんでした。

 16時前に北東線でチャイナタウンへ。
 久しぶりに耳かきしてもらえた。そこのお姉ちゃんが言ってたが,「シンガポールは物価が高い。でもある種類のものは中国より安い」確かにここは,資本主義,というより消費主義の一つの究極地点かも知れない。少なし,前回感じたような「管理社会」の色彩は,むしろこの難しい社会で人々の暮らしが自然に纏った衣服に思えてくる。

 20時半。疲れた!まだ明日の上海もあるし,少し早めに空港に向かうことにする。Outram Parkから東西線で一度宿へ,荷物をピックアップ&装備替えしてチャンギ空港へ。
 元を出して,上海の日程を組み立てとかんといかん。滞在約10時間,チェックインと空港-市内間の行き来で3時間強見ると…賞味約6時間か。
 こんなトランジット時間での上海歩きを重ねてる。今回は何が出るかな?

 21時15分,十字路前でタバコ(Next)を吹かして駅に入る。ここの交差点の灯って何かシブいよな。
 Aljunied発。アルジャジーラに似てる。Paya Leber。マレー屋台は意外にうまかった。Eunos。車の販売店か?Kembangan。やはりどう聞いても「こんばんわ」。
 Bedok。そう言えば今日のリトルインディアで「インディアンロジャック」って店があったな。
 Tanah Merahで乗り換え。シンガって何で2音節の連なりが多いんだろ?
 Expo。
 Changi Airport。