夕陽の観[土唐]にて。
香港滞在中,一度は訪れたくなるこの東の都市。いろいろ変化はあったけれど,あんまり好ましいものを見られずに帰路につきかけた折に。
MTR直前ガジュマルの樹木が並んでる緩い坂道を見つけた。見つけたというよりも,いつも通る道筋のはずだから認知したと言うのが正しい。
周囲と同じくバス停に充てられてて誰もが足早に通り過ぎていき,わしもその一人だったに過ぎない。
近寄ると。それぞれの根には「〇〇14」といった番号札がかかってる。髭もじゃ状の根茎が大きく桝形に掘られた空間におさまっている。
排水の便の確保なども考えればそれなりの工事費が必要だったはずです。
この道をコンクリートで固める時に,おそらく何かの記念物か保全対称かに指定して,それなりの経費を確保することに成功し,この樹木群を残した個人または集団があるのでしょう。
バス停のすぐそばの2本目の根には,小さな祠が置かれていました。祀られているのは観音像でしたが,やや新しいものなので,宗教的な理由ではなかったはずですが。
地勢的に見て,この観[土唐]はかつて西表島のような浅瀬に根をはるガジュマルの集落だったんではないかと予想します。
▲向かいの巨大モールに向かっても枝を張って見せてるガジュマル
これら,およそ香港人らしからぬ事象は,彼らなりの「先住民」に対する畏敬の表現なんでしょうか?
それにしても,モゴモゴと,神々しく髭を垂らしたガジュマルたちです。
※ 後日,沖縄のガジュマル信仰とキジムナーを調べたことがあるけれども,同じような樹木信仰が存在する可能性はあります。※※FASE62-2@deflag.utina3103#/■小レポ:キジムナーを掘り下げてみる