目録
エレベーターの扉に「トイレ→」って書くな!
厠所を探すと,上の写真の文字を見つけて事なきを得た。
──けど?エレベーターは上下するぞ?ドアに書いてて意味あるのか?それとも全階ともそこにあるのか?
0936,またもやいきなりか?新華路へ出た。
索道まで200mの交差点そばでした。何と言うか…生還。
生還したけどまだ南へ降りてない。
0957,公園路と思──ったんだけど結局違ってた道へ左折東行。
おおっ~!これまた激しい下り階段です!嬉しいぞ!
ちょっとだけ市場な南岸通り
道が分からない。
でも1002,数軒の路面売りが並ぶ…市場と言っていいんだろうか?そんな道に出ました。坂もそうだったけれど,やたらに往来だけは忙しない。
奇妙な細道です。
その先に等高線に沿った道。アパートの縁の壁外を行く。どういう道なんだ?
ここを過ぎると…やっぱり解放東路へ出るか。
しばし地図を睨む。西へ登るルートがない!今の道しかない!
うーん。途端に気分が萎えてきた。
エンドウ豆煮込み,完全に食い逃し!
萎えた気力に流されて入った店。
1010何氏碗雑面300
この名前ということは…やはり万州の味,というわけです。
ただ,昨日のに比べて今度のは汁が滅法多い。
でも好い湯です。
豆豆しいんである。柔らかい豆の無骨な甘味が,スープの辛味の海から所々に顔を覗かせる。それがたまらないコントラストを創り出してます。
全然違うんだけど,辛味と甘味の融合の仕方はまさに韓国のコンナムルクッパ。
中華でこんな豆使いって…あり得るのか?(→巻末食べ逃しメモ:老碗豆)
倭寇は立ち入り禁止…の匂いのする人民公園
食べてやっと,再度登りに取り付く気力が出た。1025,北西へ。
「西三街農副水産品市場」というひなびた公設市場を過ぎる。この南岸は,どうも賑わいの位置が奥まってる。他の平地の中国の町とはもちろん,他国の坂道の町と造りの感覚が違うんである。何が,なのかはっきりしないのが歯がゆいけれど。
通り名も西三街らしい。
え?三叉路?人の流れを読んでも,往来は左右とも同規模。ままよ!左を勘で選ぶ。
よおし!人民公園らしい。問題はここを上へ抜けれるかですけど。
凄い高低差の公園──というか崖が公園化されてる感じ。
この断崖,途中に古い石壁が郭状に連なってる。中世よりは新しそうです。何の跡でしょう?(→巻末小レポ:八次元魔幻都市)
重慶市消防人員殉職記念碑。
戦前の「消防烈士」の名が打たれてる。下に「重慶大轰炸遺跡群」とある。1947年創建。警備員まで立っててフォーマルな気配です。
なぜ?──と今になって調べれば割と他人事じゃなかった。日帝による「96回」に及ぶ重慶爆撃に耐え,その消火に当たり亡くなった「81名」を革命に寄与した偉業として祀るもの。百度には何と全文が掲載されます。ここでは日本を「日匪」でも「日鬼」でもなく「倭寇」と呼んでるのも…凄い。
※ 維基百科/重庆市消防人员殉职纪念碑「倭寇肆虐轰炸频仍全市计遭空袭九十六次火场达二百九十六处当时消防人员本服务精神奋不顾身不囗宵旰竭力抢救或被弹炸死或塌屋伤亡罹难长员计八十一员名与前方抗战将土壮烈牺性者无或稍殊其功甚伟勒诸于石以志不朽亦其宜也爰为之铭曰」
(ほか全碑文記載)
これもお刺身にします
坂を登りきると緩い下りになった。1042。ビル街が顔を出す。
1044,北に邹容路を見る。でも今日はここでは北行せず,新華路をもう少し西へ進もう。
バス停・長城大厦站。
1050。うーん。雰囲気はいーんだけど…なぜか電器屋ばかり。噛み締めにくい街並みやね。
そろそろ昼時です。いい飯屋がないものか。
でも地下鉄・较場口の駅までは行ってみるか。
磁器街。1058。
──重慶に「磁器口」という古鎮があって,「小重慶」と呼ばれてて,最後まで行くかどうか迷ってましたけど…HP情報は観光地っぽい。それに大・重慶のヘンテコさの方に惹かれてしまって,結局諦めてます。片道30分,時間あれば是非どうぞ。
という磁器口とは全く関係ないらしい磁器街の,その一つ西の道をとうとう北へ右折しました。
▲1107「これもお刺身にします 刺身飯」──海鮮丼と言いたいのか?
■食べ逃しメモ:老碗豆
辛味にばかり目が行き過ぎた!完全に帰ってから知った事実ですけど──この豆は,四川の,あまり隠れてもいない代表食だという。
早飯メニューとしては「豆湯」,素材としては「老碗豆」。材料は,每日頭條曰く「沒有什麼神奇的秘密」(何の神秘も秘密もない)エンドウ豆だと言うから憎らしい。
細かいレシピは下記サイトその他,中国語ならかなり沢山ヒットする。要は豆の煮込み料理。
碗雑面に使うのはよくあるそうで,そうなると万州起源のプロト四川料理系の疑いがある。
成都で同じく食べ逃した冒菜といい,プロト四川には辛くない煮込み料理が多いんだろうか?
※ 每日頭條/四川豆湯到底是啥子?
「四川街頭的豆湯飯,是當地人最愛的早餐之一。」
「豆湯是溫潤的,所以不僅能和米飯同煮,還能和其他綠葉蔬菜完美搭配。」
「事實上,豆湯並沒有什麼神奇的秘密。製作豆湯的原料,確實是我們常見的豌豆無疑。」
「而隨著短暫的時光過去,豌豆慢慢成熟,就會由青綠色變成表面發白的黃色,我們通常將此時的老豌豆叫做白豌豆或黃豌豆。」
「北方傳統的點心豌豆黃和重慶街頭的豌雜麵都會用到黃色的老豌豆。」
「雖說原料不稀奇,但製作豆湯本身卻也稱得上是費工夫的活兒。市面上買來的老豌豆要仔細洗凈,挑去看上去冒出尖芽的,在水中充分泡發。泡發後的老豌豆豆皮較厚,去掉豆皮可以看到金黃金黃的豆仁,比黃豆的顏色更加明艷。」
■小レポ:八次元魔幻都市
何を根拠の八次元なのか,きちんとお示し頂きたいもんですけど──人民公園を調べてて,重慶には結構,公園があちこちにあるのに気付きました。
しかもどれも,狭い面積の中の高低差が売り,という,坂道マニアの琴線に触れるものが多い。
確かに一公園内の高低差70mなんてのは,他ではなかなかないでしょう。
総合的に見て,近代に,金持ちが傾斜面に屋敷や庭園を設けてて,共産化後に公有財産として没収…したはいいけど用途に困って公園,というパターンが多いみたい。
でも,全然マイナーな人民公園で結構掘り出し物があったわけで,通りがかりに通過してみる価値はあるような気がします。
※人民網/重慶の「壁にかかった公園」、落差70メートルの空中桟道を体験
「「8次元魔幻都市」と称される重慶には高層ビルを突き抜けるライトレールや屋上パーキングだけではなく、「壁にかかった公園」まである。渝中区にある下肖家湾公園の断崖絶壁には高低差70メートルに達する「8次元魔幻都市」の名にふさわしい「ネット有名スポット」となっている。
下肖家湾公園は、渝中区大坪肖家湾和泓江山国際小区(団地)の背後に広がる傾斜地に作られている。」
※ 重慶旅行記/重慶の鵝嶺公園
「1911年に李という豪商の私
人邸園として作られ、1950年代に人民公園に改造された。もとは礼園で宜園とも呼ばれていた。清代末期に重慶の初代商業会議所会長の李耀庭の別荘として建てられたものだ。抗日戦争時期、蒋介石夫妻が「飛閣」という建物に半年住んだことがある。」