FASE63-1@deflag.utina3103#崎山御嶽 \美ら瘡ぬうとぅじ 遊ぶ嬉しや

~(m–)m 本編の行程 m(–m)~
GM.(経路)

テンベー,スルチン,エークの術

▲沖縄空手の名門!スルチン術って何?と戸惑うのはワシだけか?

良(てら)という地名は美しい。
 あやぐ食堂──今回後れ馳せながら宮古由来と気づけたこの大衆店から南西行,1046汀良交差点を渡る。
 このサイドを歩くのは初めてです。そのまま南西へ。
 首里城よりこの辺りの方が高い立地らしい。なぜだろう?
 1051,鳥堀町自治公民会館を通過。隣に文武館。本格的なところらしく,人の出入りが激しい。

▲1059赤田の路地にて

田交差点渡る。1055。
「ヘアサロンしろ」前の坂を登った先,2つ目の三叉路を右折西行,すぐ先の「ひでまる」の三股を左へ。1101。
 複雑な道です。民家が増えてきた。

赤田の道を迷い行け

▲1101赤田の道は曲がりくねる。

103,T字。うーん……右折西行かな。
 石垣が現れた。静かに由緒を物語っているんだけれど,皆目手掛かりがない。
 不思議な路地裏です。

▲1104石垣の路地

で仕切られた家屋の間の隙間は,古い名残をとどめることがままある。
 赤田のも,そこだけ僅かに中世に抜けてるようなとらえどころのない藪が残る。だけどやはりはっきり何かが見えることはなかった。

バイアグラな街角

▲1105垣根の中を覗きこむ

字に出た。1108。まっすぐはかなり整備された道。北西角に共立クリーニング。
 左折南行を選ぶ。
 1111,一つ目のT字,崎山自治会掲示板から右折西行する。
 右手はるかに首里城の城壁。左手すぐに森が迫る。

▲1113電線下のさりげない小道

ンクリートの舗装がなければ竹富島を彷彿とさせる……というと言い過ぎか?
 空の暗さが際立つような,不審さが漂う。

▲1116だけどバイアグラな角地

最強の古武技・首里手の全て!

山御嶽に着く。1116。
 さっき見えた森が雨乞御嶽でした。ブロックの北西角の階段から登る。
 1121,展望台。直下の森,あれがヒジ川(ガービラ)らしい。

▲1122南方,森を遠望

上部には亀甲墓多数。
 その東のサークル内に御嶽の祠。左手の小さな石はシーサーか。

▲1124雨乞い御嶽のストーンサークル

手古武術首里手発祥の地」の碑?
 全く知りませんでした。
 空手が元「唐手」で沖縄発祥って知識すらなかった。この「首里手」も,首里王朝を護ってきた士族階級に伝わる古技だったのでした。
 詳しくは巻末小レポにて──とやりかけたけど……どうも難し過ぎる。物凄く武術マニアのプログはヒットするけど……うん,興味ないなあ。
 ということで全く知りません。

相当覚悟しないと降りんだろ?

▲1127崎山公園から南への野道

山遺跡は旧石器時代の遺跡だそうです。だから御嶽にしたんでしょうか?
 ここの南に続く野道を写真にはおさめてます。今よく調べると,どうやら──この道が,眼下に見えたヒジ川ビラへの古道だったらしい。金城の石畳道より遥かに本来の道に近く,その代わりとんでもなくキツいらしい。
 歩きたいぞ。
※ 沖縄の風景/ヒジ川ビラの石畳道

れどこの時は首里城周の周回のイメージしかなかったので……。
 というかこの野道は,見た目だけでも,相当覚悟してないと降りる気にならんだろ?
 崎山公園を西に戻って首里城南直下に出た。1138。
 

■メモ:わらべ歌・赤田首里殿内(あかたすいどぅんち)

 聞得大君の下に、上級ノロとして、首里、儀保、真壁と、三人の大阿母志良礼(おおあむしられ)が配置されていました。そのうちの一人、首里大阿母志良礼の屋敷が赤田にあり、それを赤田首里殿内と呼んだのです。

 聞得大君は王権によって上に置かれた職です。王朝以前の沖縄の信仰が地域に根差したものと考えるなら,首里大阿母志良礼は首里第一のノロということになる。
 今は住宅地の一角でしかない赤田が,首里の信仰の中核だった時代があるということでしょう。
 題名からしてその流れを明らかに汲む歌が「赤田首里殿内(あかたすいどぅんち)」。内容は全く謎の歌です。

赤田首里殿内 黄金灯籠さぎて
(あかたすいどぅんち くがにどぅるさぎてぃ)
うりが明かがれば 弥勒う迎け
(うりがあかがりば みるくうんけ)
シーヤープー、シーヤープー
ミーミンメー、ミーミンメー
ヒージントゥー、ヒージントゥー
イーユヌミー、イーユヌミー

 ゆいレールの首里駅のテーマソングなので何度も聞いてはいる歌です。
 琉球版「むすんでひらいて」と言われる。「シーヤープー,シーヤープー」で頬を膨らませて首を横に振る。「ミーミンメー,ミーミンメー」で両手で両耳を引っ張って左右に振る。「ヒージントゥー,ヒージントゥー」で肘を左右交互に手で叩いて,「イーユヌミー,イーユヌミー」で指で手のひらを突く。
 前半歌詞は,赤田首里殿内で黄金の灯籠を提げよう,明かるくなったら弥勒様をお迎えしよう,という意味に取れる。
 でも後半は意味不明。「イーユヌミー」は「魚の目」らしいけど,それを指で突くとは呪術的な殺害を意味しそうです。
※ 沖縄の風景/沖縄のわらべ歌「赤田首里殿内」(1)

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