/※5472’※/Range(徐州).Activate Category:上海謀略編 Phaze:徐州肚子痛行

~(m–)m 本編の行程 m(–m)~
GM.(経路)

シャー湯=辣湯-鱔魚?

▲発券場と箸を構える子ども

の席では女の子が嬉しそうに,湯(スープ)に箸を突っ込み丹念に混ぜこんでます。
「加凡十余味滋朴中草薬経过十八个小時和五十二道工序由老虎大師伝精心熟製而成」──十余の滋養ある中国薬剤を加え18時間煮込み,52工程を経る「老虎大師」伝来のレシピで丹念に作ってます。
 ……という看板書きには,豚の複数の部位以外に魚や鴨まで投入してると書いてあるけど,これはどこまでホントだか。
 教会を出てほぼ対面に,早飯の店が湯気をあげてました。労働路,明らかな老店(老舗)です。
0830徐州市放心早餐示範店 王老虎 老虎早餐連鎖 戸部山店
老虎辣湯
狗不理包子
豆ジャン370

▲0829謎の早飯店

子は「ゴープリ」で通じる。商品名とかブランド名(天津の老舗名:狗不理)じゃなく普通名詞なんである。どのくらい一般的かは知らないけど。
 自助小菜とあるコーナーへ行くと,ラー油やキムチ,黒いひじき状のもの以外に,生ニンニクが置いてある。
 それなら,常連らしき人が頼んでる鍋貼もアリだったな。
 生ニンニクを一欠片だけ頂いてゴープリとともに口に入れる。意外なほど合う。湯包ではないゴープリゆえだろうか,中の餡と響き合うだけでなく,包の部分にもしっくり来る。
 さて,店の看板になってる辣湯である。

▲辣湯
※ 毎日头条/徐州傳統名菜(六)胡辣湯

味だけを不注意に食べると,中原の胡辣湯と混同する。
 でもこの辣湯には胡椒は入ってるけど唐辛子は薄い。胡椒の方も,中原ほど強くなく,名と異なり劇味ではない。卵を糸状にとろかせてあるためもあるけど,非常に複雑な下味。
 おそらくここはその名店なのでしょう。
──と不思議な味,という感覚で食べ終えてます。今調べると,これもシャースープ(→Phaze:快哉亭の城壁/シャースープの深みへ)と同じく,4千年以上前の彭祖に由来する「雉羹」系列の徐州名物。シャー湯との違いはタウナギが入ってる点だという。……全然分からなかったけど。
※ 華人百科/徐州辣湯
※ 人民中国/彭祖─中国料理人の始祖伝説 ~末尾にチラッと書いてある。

▲0857労働路「老盐店」の古い家門

あって二度通った労働路を後にする。
 戸部山南麓には「戸部山古建築群」という徐州市文物局のプレートが付いた家屋が沢山ある。老盐店(語義のままだと塩商人の邸宅)というこの舘の建物も凄い貫禄,なんでしょうかね。
 中国旅行してるとこの種の「単なる古さ」には感動しなくなって困ります。

▲「奠」──というこれが葬式マークです。労働街にて。

そんな中国人は見たことがない

日の項王路を東行。0902。
 解放路から丰儲街橋を渡る。
 この辺りから,急用を思いついている。というか内発してる,というかこみ上げてきたというか──なので,次の店なんかはもう少し踏み込みたかったけど足早にスルー。

▲0909艶やかな「淮塞狗肉」。丰儲街にて。

話休題。やはりこの町は変です。
 自転車を避けると,そのサドルを握る人が相当の確率で「謝謝」と礼を言って去る。
 そんな中国人は見たことがないぞ。徐州人は人情味というか,礼儀というかがちょっと厚いんでしょか?

▲0909ちょっと市場な界隈です。丰儲街。

?上の写真は軒先には果物だけど,手前には唐辛子とか売ってるぞ?見境ないぞ?
 急用が立て込んできたからか,下の写真は何撮ったんだかしばらく分からなかったけど……「家禽」とあるから檻の中にいるのはどうやら鶏。生きたままお持ち帰り店らしい。

▲0910自分でも何撮ったんだか

花鳥市場の広がりだったのか?

場から911,建国小区なる社区に入る。抜けれるか?というより急用を解決できる場所を主に求めたんだけど……北行。
 なかなかの社区です。この道の広さも不思議です。
「我的宠物店」(ペットショップ)の中から何匹もの犬の吠える悲痛な声。
 解決場所は見つからず。

▲0913子連れを追って建国小区へ。

思えば──この社区と建国路を跨いだ北側の城壁までが,かつて花鳥市場のあったエリアではなかったでしょうか?→Phaze:南関基督教堂到/■小レポ:青年路~建国路×解放路付近はかつて何だったのか?
 建国路に隔てられてるから今はとても想像しにくかったけれど,この空間の広々とした使い方はどうも妙でしたから。

徐州労城城壁の幻と現実のはらわた

▲0922山の城壁跡が微かに

日見た東側の城壁以外にも,さらに西へ城壁は残ってるらしい。0921,快哉亭公園の南面の工事現場の向こうに僅かにそれらしいものを見つけてる。
 ただ,当時はこの公園を最短ルートで抜けるか,公園の解決場所を探すのに必死でして──近道のつもりで入った公園内で,逆に結構時間使っちゃってます。

▲0925公園にも無し!

なり市民には愛されてる公園らしい。
 0929,公園北出口。
 青年路。徐州市公園巷小学校門を認めるも……既に急用の臨海点が近い。もう宿へ一秒でも早く帰り着くしかない。東回りの昨日の道で宿へ。

▲0928太極拳な群衆。でもそれどころじゃない。

941宿で荷物をピックアップ…の前に!
 しゃがみこんで急用を済ましつつ一服。確実に,昨日のホルモン唐辛子の代償であります。
 なお,「肚子痛」とは腹痛のことでして。
 さあ!再びの合肥へ出発しよう!

■予習:合肥情報

※百度百科/合肥
「合肥,简称庐或合,古称庐州、庐阳」
──「庐」は繁体字の「廬」(ピンインLu2)。古くは廬州の他,姓に用いられてきたらしく,この土地のために作られた漢字です。ただし「付属形態素」として簡素な家,粗末な家屋,いおりも指すという不思議な漢字。
「合肥还诞生了周瑜、包拯、李鸿章等一批历史名人。」
──周瑜は意外に北方の出身らしい。
「截至2017年12月,合肥地铁1号线、合肥地铁2号线已通车,另有1号线三期、3号线、4号线和5号线在建。」
──前回工事中で泣いた地下鉄は,つい先ほどやっと出来てる。
「合肥作为地名出现,首见于司马迁《史记·货殖列传》。该书撰于西汉武帝时期,成于公元前91年。谓“合肥受南北潮,皮革鲍木输会也”。可见合肥作为地名出现至少已经有2100年历史。」
──歴史はやはり古い。紀元前には既に名が登場してる。
「合肥是世界科技城市联盟会员城市、中国最爱阅读城市、中国集成电路产业中心城市、国家科技创新型试点城市。有“江淮首郡、吴楚要冲”,“江南之首”、“中原之喉”的美誉。2017年中国百强城市排行榜排29位。」
──「江南之首」であるとともに「中原之喉」。ここを進発地点にされたら,江南も中原もいずれも守り切れない。そういう要地と考えられてきた。
「名称/简介
桂花酥糖/桂花酥糖是合肥三大特产之一。屑子是酥糖的基本原料,用面粉、棉白糖、熟纯芝麻仁、桂花等合制而成。
长丰草莓/长丰草莓是安徽省特产之一。长丰县位于合肥市北部,是国家无公害草莓生产示范基地,所产草莓果实色泽鲜艳,体大多汁。
烘糕/合肥生产烘糕有八百多年的历史,传说始于北宋末年。它的主要特点是香、甜、酥。主要有寸金和白切2种。」
──「烘糕」(中華ケーキ)に八百年以上の歴史がある?あれはそんな古いものなのか?

① 虎→庐→九江

 最も面白かった記述はこれです。──合肥は古の「淮夷」の地だった。
商:虎方
→西周:夷虎
 →周:庐子国
  →秦:九江
   →漢初:九江王国
    →漢:淮南王国
「合肥古为淮夷地,商朝称虎方,西周称夷虎。周时庐子国建都于此。秦始皇二十六年(前221年),废分封,立郡县,合肥属九江郡。
西汉高祖元年(前206年),项羽在九江郡地置九江王国。高祖四年(前203年),改九江王国为淮南王国。」
 西周までの時代の「虎」,さらにこれに夷(野蛮人)が付いた「夷虎」です。これが周代には先に見た「庐」という准・地名専用車漢字を割り当てられる。つまりこの間に──と言っても数百年ですけど──合肥域は中原から見て「野蛮」でなくなった,要するに中原の一部になった。
 合肥は鄭州から4百km。周より前には中原域としての自己認識を持つエリアは,それほど狭かった──ほぼ黄河氾濫原流域を指すだけだった──ということになります。
 それは,その他の地域の漢民族を支配下に置いてなかった,ということではなく,合肥域にさえまだ現「少数民族」,おそらく越族の居住域だった,ということではないでしょうか。

② 孫権の5度の合肥出兵

※百度百科/合肥/深度解説「三国最重要的三座城:汉中、襄阳与合肥」
「孙权北伐,很少从江陵出兵进攻襄阳,却一直死磕合肥。
公元208年,孙权第一次进攻合肥。
公元215年,孙权第二次进攻合肥。
公元230年,孙权第三次进攻合肥。
公元233年,孙权第四次进攻合肥。
公元234年,孙权第五次进攻合肥。
孙权多次进攻合肥,可惜都以失败告终,东吴因此一直无法得到淮南之地。」
──「孙权」すなわち孫権は,赤壁の戦いの208年その年から四半世紀の間に5回もこの合肥を「一直死磕」執拗に攻め続けてます。これは領土的野心というより,淮水域を確保しないと長江域を守れない,という姿勢です。当時はそれほどに,淮水と長江は明確に同一水域と意識されてたという現れでもあります。
 もうひとつ言えるのは,中国南部の中心地の下流への移動です。呉はそれまでの都・武昌を,孫権即位の229年に建業へ移している。5回の合肥出兵のうち3回はこの遷都後の5年間に行われてます。──淮水域を確保できるという確信が外れたのでしょうか,それとも淮水域をまだ魏に確保されていても下流に遷都しなければならない逼迫した事情があったのでしょうか。

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