目録
高知市立横浜新町小学校と姉妹校
▲1023緑影新村社区。緑地に乗り捨てopo(シェアサイクル)
緑影社区を抜ける。折れ曲がりながら南西へ進む格好。
北半分とはまた異なり,清閑な古い団地という風情。リッチな印象ではないけれど,スレてない。
緑影新村について唯一ネットで拾えた情報が,このエリアにあるらしい緑影小学。あちこちで好成績を挙げてる模範的な小学校らしい。
高知市は,理由は調べがつかなかったけれど蕪湖市と1985年4月に友好都市提携をしてる。その延長で緑影小学は高知市立横浜新町小学校と姉妹校。他に蕪湖市第一中学と高知市立一宮中学が姉妹校になってます。
地図にない橋の袂に水仙
社区が尽きた。1030川辺へ。
「健身歩道起点」の看板。ウォーキングコース…ということは東にも抜けれるかも?
細いけれども優雅な川辺です。
川に沿って左折東行すると……あ,見えた!
橋。1037。南へ渡る。
なぜか地図にない橋のたもとに水仙。
そのまま南へ進む。右手西に社区,左手東には商店連なる。
見当違いの牛肉麺
問屋街だろうか。閑散とした雰囲気です。
思わず撮ってしまったのが下の写真。10斤(6kg)2百元,20斤(12kg)3百元って豚肉でも買うような具体性が中国らしい。「減肥」はダイエットの意味です。ワシの△68kgは中国換算だと17百元位らしい。上海の平均月収は約88百元(2018),1週間足らずに当たる。3百元だと日給ほどか。
1045,分離帯のある太い車道に出た?団結三村とプレート。住所表示は?
まあとにかく右折だろう。おそらく西行。対面に二村。
バス停は長盛医院。ならば赭山路だな?じゃあやはり西行でいい。ただ南側を行こう。
1058,工農路を渡る。
久しぶりにダイエット話をしたばかりで恐縮ですけど……早目の昼飯にしちゃってます。
1059老来牛肉面 特色芜湖伝統小吃
牛肉面400
「黄花牛肉手擀面」と壁書きにはある。
客は少ない。持ち帰りがちらほらいる程度。何でここを選んだのか,今となっては不明。
面は中国では普通。日本的には相当旨い麺ということです。細麺。
汁の方は,しかし中国的にも辛い。日本なら激辛の部類です。シェンツァイどっさり。──と書いてるコレが,けれどメニュー名から既に分かってる人には笑止。全く別物でした。巻末参照。
肉が凄かった。やはり醤の香りを絡めた塩辛くはない濃い味付け。これも漬けてあるのか?やや硬くて,でも噛むほどに味わいがある。出てくる肉汁は中華スパイスっぽくて,八角は感じない。──などと,完全に調味の問題だと勘違いしてます。違ってたのは実売素材。
安徽省はもう一つの貴州みたいな色があるのか?──いや,ホント見当違いの戸惑いに終わってる一食でした。
公交集団公司発 電聽新奥センター行
ダメだ。西側は大工事中。
前述のロータリー工事現場でしょう。1127,長江路に出てしまう。どうする?
北行。このエリアは手仕舞にしよう。市第二十七中学。昼休みを待つバイクがたまる。
この前に公交集団公司というバス停があった。3路で电厂新奥中心へ15kmほど北上することに。
長江沿いに,それでも何かないか?と航空写真で延々見ていくと,相当北に一ヶ所,気になる場所を見つけていたのです。
今度は長いぞ。1142,上車。
▲市内:公交集団公司→寒塘沿:电厂新奥中心への行程イメージ:GM.(行程)
座れた……。1146。
立ってる間,少し北に旨そうな店が並ぶ一画が少しあったけど,今は新市街風景。ただ,忌々しい地下鉄工事の柵は途絶えた。
長江路を一路北行してる。
中学の中に「実験楼」とある建物。理科実習室,とかではなく普通の教室っぽいから……「教育実験」?日本ならPTAが涎たらして駆け込むぞ。──中国語の「実験」は新教育法みたいな好ニュアンスなのか?それとも実験でも成績上がれば構わん,という実利主義か?
1154,潜水装備厂站。何作ってる?それを,そこまで公にする?
まだ立ち客がいる。
空いてきたのでバス停一覧の下に移動。でもバス車内の電光表示が,今日の日付と歓迎!ばかり出してバス停名を表示しない。仕方ないから,百度地図の位置情報を睨む。
1208,到了。代わり映えしないバス停だけど,何と客の4割ほどが下車。
四湾路のだんだら坂を越え
タバコをくわえ,まず人の流れを見る。
少し南から東への道は生きてるらしい。でもここは北から回ろう。店もそちらに多そうです。
対面の西側は社区。北行。
東路側に牛肉湯の客多き店。しまった,さっき食べた!
1216。半ロータリーのような場所。ここしかないだろう。右折東行,侵入開始。
褐山集貿市場。日曜だから休みか。
道は左に緩く曲がる登りになる。住所表示は四湾路。
百度地図に目印を落としてた鳩江旅館を過ぎる。でも道はまだ奥まで続く感じ
1222,試しに右へ曲がってみる。
良さそうな村落風景です。でも,これはもっと奥へ行こう!
小鳥電動車の五叉路
坂道のトップ。1225,左に成人用品店。
そうか,この先は盆地状の場所なのかも。あるいは,この高みがどこかの時代の堤だった可能性もあります。この雄大さは長江による自然堤防でしょうか。
東へ下る。
▲1226いい庭先です。シンプルなのに土道の階段にくっきりと生活感
小鳥電動車という店の向こうが,五叉路になってた。1229。
村の中心のような場所だろうか。
曲がりたい誘惑もあるけれど,一度直進しよう。さらに東行。
え?バスが見えた?そうか向こうにすぐ銀湖北路か。
基督教会。名前はない。
右手に葦で覆われた沼地。
小径が縫ってるように見えるけれど,一見の人間が歩くと沈みこみそうな不気味な沼です。
前掲の地図でもお分かり頂けるけれど,この辺りは一面の沼地の集合体。かつて長江が氾濫した名残でしょう。
基督教会。1237。
土臭い感じの地場の教会です。トム・ソーヤに出てきそうな風情。地図でも「基督教会」としか出てこない。
その左横に村への畦道。ディープそうだけど入ってみるか。
窓から讃美歌。ミサの真っ最中らしい。祭壇にはハートマークが6つ吊られ,○○復活記念と書いてある。
■小レポ:黄色い花の牛肉面
いやお恥ずかしい。
1年ほど「黄花」は地名だろう,と信じこんでました。でも調べても全くヒットがない。
すると?商品名なのか?──と「牛肉」付で検索するとわんさかヒットしてきました。
え?これ素材の名前なの?
① 黄花牛肉面・総論
分类 鲁菜,地方小吃
口味 鲜、香、南北融合
特色 山东枣庄台儿庄特有小吃
※ 百度百科/黄花牛肉面
※ 同/黄牛肉
──「鲁菜」に分類される?「山东枣庄台儿庄」の名物小吃とある→山東省棗荘市台儿庄:GM.)。徐州の60kmほど北東。でもルーツは広範というか謎らしく,「南北融合」ということは南北どちらの由来かも判別できない。
黄花牛肉面主要原料有黄花菜,黄牛肉,黄牛大骨头和面条。
──最初読んだとき,何の縁起物かと思った。全部「黄」です。けれど──
黄花牛肉面”是南北风情融汇的成果。汤、肉、菜、料完全融合
──湯(スープ)・肉・野菜・調味とも「完全融合」してるとある。実際,最近は台湾でも増殖中らしく,特定地方由来というよりサブカルチャー的に広く浅く継承された中国国内無国籍料理っぽいものみたい。
▲黄花菜
② 黄花菜:沖縄のくわんそう
葉野菜ではない。花の蕾を乾燥させたものらしい。
((通称)) 名詞 (総称的に)やぶ甘草・忘れな草など,(または)‘金针菜’の花を乾燥させた食品.≒金针菜,黄花②((通称)) .
※ weblio中日辞典/黄花菜
別称が多い。やまと言葉的なものでは「忘れ草」があるらしい。なお,Googleは「忘れな草」とは違うと言い切ってるけど,中日辞典は同定してて,範囲はよく分からない。
それより味だけど……食べた人の記録では──ワシも食べたんだけどパクチーと勘違いしてたので──ユリ科特有の薬臭い香りがあるらしい。
黄花菜は金針菜とも言われる花の蕾。キスゲやら藪萱草やらホンカンゾウやらユリ科ワスレグサ属の総称らしい。
※ やさぐれうさぎの中国・蘇州生活/花の蕾を食べる☆黄花菜
中薬としての薬効は顕著とされる。「安神」(精神安定)や「失眠」などメンタル面へのものも含まれるのが「忘れ草」の謂いと繋がるんだろうか。
黄花菜性味甘凉,有止血、消炎、清热、利湿、消食、明目、安神等功效,对吐血、大便带血、小便不通、失眠、乳汁不下等有疗效,可作为病后或产后的调补品。
※ 百度百科/黄花菜
沖縄では「クワンソウ茶」というお茶にする。一度飲んだけど薬っぽくて好きにはなれなかったけど──「にぃぶい草」という別名はやはり「眠り草」のような意味らしい。そのほか,豚肉と一緒に煮て「シンジムン」(煎じ汁)にする食法もあるそうで,これは知らなかった。
※ サライ/安眠効果もある沖縄伝統の薬草!「クワンソウ」の花畑を訪ねる【沖縄ぬちぐすい紀行16】
② 黄牛:中国の濃ゆい牛肉
今になって……という気がしてるのはこの黄牛。欧米のとは別種の,東アジアの固有種らしいのである。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。東南アジアから中国に分布する家畜ウシの総称。毛色は黄褐色のものが多いが淡褐色のものもある。農耕用として飼われる場合が多いが、肉質も比較的良好で、環境に対する適応性に富んでいる。
※ コトバンク/黄牛(アメウシ)
後述するけれど日本にもゆかりはあり,日本書紀の垂仁天皇の項に,ツヌガアラシトが任那にいたときに黄牛を連れていて,それがいなくなった後で色々あって日本に渡ってきた,それがという不思議な話がある。
在南方水牛肉较多,北方黄牛肉较多,也有专门饲养作肉用的水牛和黄牛,称为菜牛。
※ 錢峰,王支援「麵點原料知識」2012
中国では食肉用の牛を「菜牛」と総称するけれど,南方には水牛,北方には黄牛が多いという記事があった。
だから種類も多く──
中国では、肉用牛の品種は主に地方の純血種黄牛(注)と交雑改良牛の二種類に大きく分類される。地方の純血種黄牛は主に、秦川牛、晋南牛、南陽牛、魯西牛、延辺牛の五大品種がある(図2)。
(略)
(注) 黄牛とは、タイ、ミャンマー、ベトナムなど東南アジア一帯から中国北部にまで広く飼養されている黄褐色の毛色の牛の総称。ゼブウ(インド牛)の血を引くので肩峰(肩にこぶがある)のあるものが多いが、中国華北の黄牛には見られない。
※ (独行)畜産産業振興機構/中国農業大学経済管理学院 王琼、劉玉梅 「中国牛肉産業発展の現状分析」2019年12月号
下の図の安徽省の部分を見ると,南陽牛という種族の分布範囲にあたる。黄牛食にももっと粉かな区別があるのかもしれない。
▲中国の黄牛分布
③ 日本の黄牛:へんぽんがん
さて日本の黄牛だけれど,いたとかいないとかじゃなく,高名な「近江牛」がまさにそれだという。
近江牛が,日本では珍しい肉食文化として江戸期にも続いたのは,やはり薬としての効用が尊ばれたかららしい。
古来、日本では牛は農作業に活躍する貴重な家畜として扱われており、また、仏教の折衝(引用者:→殺生)禁断思想による穢れ意識があり、牛肉を食べることはタブーとされていた。しかし実際には、彦根周辺では音から密かに食べられ、それが日本各地に広がっていたのである。
彦根藩は、幕府に陣太鼓を使う牛皮を毎年献上するのが慣例で江戸時代、公式に牛の屠殺が唯一認められていた藩であった。
知恵者はいるもので、三代藩主直澄時代の家臣花木伝衛門が中国の薬学本「本草撒網目」からヒントを得て、「反本丸」(へんぽんがん)と薬と称して流通させた。
この「薬」は決して大名クラスの秘蔵とかじゃなく,それなりに知られてたようです。次の写真は,何と大石内蔵助の書として伝わるもの。
「笑止笑止」は若い者に食べさせると元気になりすぎて困る,というやや下品な冗談でしょうか。
赤穂浪士の大石内蔵助から、同士(引用者:→同志)の堀部弥兵衛に宛てて、彦根産黄牛の味噌漬をおすそ分けすることを記した書状。老齢の弥兵衛にとっては養老の効果がある一方、若者(息子の大石主税)には食べさせてはいけないと伝えており、滋養薬として知られていたことがわかる。
※ 滋賀の近江牛専門店・近江牛ステーキ【千成亭】/近江牛の歴史
といった具合に,黄花菜も黄牛も随分昔から東アジア一般にあったものみたいです、なぜワシがどちらもを素通りしてきたのか,むしろ謎なほどでした。
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