m045m第四波m天后宮 冥く囁く濤声やm沟头

~(m–)m 本編の行程 m(–m)~
GM.(経路)
↓この間はどこを通った
ものやら……
南園西路・城厢区法院バス停
(地点)

街角賭場と鴨湯の堅実

国へ行き続ける旅行者ともう二度と行かない方との別れ道は,中国社会のあちこちで出会す庶民の賭博光景に拒否感を感じるか否かと,かなりイコールだと思う。
 下の写真なんかまさにソレ。清潔なニッポン感覚だと結構どギツい。

▲街角トランプ賭博大会

头園圏(全然読めん)バス停に下車したのは1355。その直後,すぐ目に入ってきた光景です。露骨に殺気を帯びた道端トランプ賭博。
 よくわからんけど,香港であれだけ活躍してる警察は,これは見逃してくれてるんでしょか?
 目標Xへと南の路地に入った辺りで,とりあえず飯にありついてます。

▲ちょっとブレてますけど快餐!

359箸楽米中式快餐
虫草花老鴨湯
牛肉ピーマン玉ねぎ炒め
卵豆腐の辛い漬物のせ500
 牛肉は,とても旨かった!ピーマン玉ねぎなんて当たり前で給食めいてる,はずなのに何とも味わい深い。表面がほわほわしてるんである。何の調味でこうなる?
 もう一品,卵豆腐に塩辛い中華漬物なんて…と思いきや,これも甘味と辛味のジョイントが絶妙。何か一つ崩れてもこうはならないはず。

▲湯

かし,である。
 何と言っても湯の堅実さにはシビレた。
 底に沈んでた鴨肉も全くの赤身。どうやら,あの豊かな脂身をあえて消し,渋い硬質にまとめた湯らしい。韓国の肉汁感覚に近い,というか韓国のが中華の古い味覚を受け継いでるんでしょうか。

温泉街とSUNMILE

▲1442兰渓街の光景。写真奥で緩く道が右に湾曲している。

438,再度南へ。兰渓街。
 温泉酒店の看板がちらほら。出るの?沟头温泉という文字がある。
──全く認知してなかったけれど,福州と同じく莆田とその周辺にも温泉は出る。温泉ホテルも結構ありました。
莆田市有温泉吗? 莆田に温泉があるの? (中国語)
 どのくらい古くて有名なのかは情報がない。でも当時も「雑多な店と花園が交互に続く変な通り」とメモしてる。典型的な温泉街の賑わいのそれで,ワシが感じたのはその残影だったのかもしれません。

▲1451Xへの入口付近。左手に向陽坊の看板。

陽坊sunmile!!会社自体が潰れた訳じゃないらしい。先の楽しみに…いや!購入しよう!
 そのお土産を脇に,1453,南東への斜めの道に入る。VIVOの対面。沟头社区下宅と住所表示。

「沟头」おそらく最後のレポート

▲再掲:莆田城図
※左部右向矢印:広福路
 下部上向矢印:十字街
 上部下向矢印:「仪门」域
 下部左向矢印:★沟头地区

てさて,この沟头と地図に記されるエリアの位置ですけど──
 莆田城の雪ダルマ状の南西側の足元,城壁ラインからは少し距離を置く。「沟」は溝だからその頭,水路の一番奥という語感ですから,ここも城内に入れない漢族が水路末端部に市を成していた場所でしょうか。
 どの水路のことなのか見当つかません。ただ,道行きの混沌ぶりは古い市場が連なっていた光景を幻視させます。

▲1455「沟头」1 中国名物,細道爆走バイク

捨てられた感はありません。立派に生活感を帯びた居住区です。
 やや新しいコンクリ建ての家屋と煉瓦造りのそれが混在してます。その前の時代からの苔むした民家は,けれどあまりない。外観からは,歴史的地区という色彩ではありません。
 だから,おそらくここをレポートした記事も稀でしょう。

対聯の陰影の中 赤々と

▲1456「沟头」2 突き出る洗濯物

瓦の造りは新しい。縦横に合理的に積まれてる。施工は解放後でしょう。
 でも戸口の木戸は昔のものを使ってる。コンクリの地との微妙な段差や下水の出方も,生き継がれてる気配がします。

▲1457「沟头」3 暗き対聯の入口

んな風に,現代風のコンクリ造りからふと顔を出してる石造りの部分があります。
 路面とわずかな段差がある。元々またぐような戸口だったのでしょうか。
 対聯が陰影の中で赤々と映えてます。

羽根を拡げる紅の蝶

▲1458「沟头」4 社区らしい光景

5時を回った。嘉寧路に道の名が変わった。
 と見るや,途端に左折してターン,北東へ出る。
 この辺りの路程はどう歩いたものやら見当がつかない。でもどうやら知らぬうちに,思ったより北東方向へ進んでいたらしい。

▲「沟头」付近と嘉寧路でヒットした地点:百度地図(航空写真)

を認めたわけです。改めて航空写真をみても,このドット状の赤々としたエリアは,蝶のように羽根を拡げてます。
 路地からも隠れたブロック奥には,道側には時折顔を出すだけの古家屋がひしめいていると思われます。
 2020年9月現在の上の地図では,この時に兰渓街から侵入した路地そのものが工事中の表示になってます。蝶の形状は開発に食われてる事の現れですから,早晩ここも姿を変えるでしょう。

にっこり鹿さん=6+3

▲1501「沟头」5 北東出口近くの寸景

く焼けた背が社区の谷間を闊歩する。ダンディである。
 おっと?ここの「6+3」というコンビニで「紅塔山」(タバコ)を発見!
 道は南園西路に変わりました。これはもう地図にもある道です。

▲1505コンビニ「6+3」前にて。何と何とを足している?それに鹿のマークとは?

510,学園南街。渡って南園西路の城厢区法院バス停から7路に乗る。
──改めて調べても,このエリアには何の情報もない。情報も残されず,ほどなく消えていこうとしてる。
 棚改で消えていくエリアは,けれどそういう土地がほとんどなんでしょう。
※ 参照:淮水編/蕪湖:Phaze:蕪湖大潤発■事例レポ:真っ赤なお鼻の「棚改」さん

「m045m第四波m天后宮 冥く囁く濤声やm沟头」への2件のフィードバック

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