m151m第十五波m坂の街ぺろり舐めとる妈祖が舌m小菅集落

本歌:坂の街静かに舐める夏の月〔小樽潮陵〕

長崎三福寺制覇!とは別のとこで盛り上がってしまいました。

世界遺産・三菱長崎造船所 小菅修船場跡

▲6時代のブレッド・ア・エスプレッソ

レッド・ア・エスプレッソの行列,0620。
 行列と言ってもまだ3人。10分前ならこの位らしい。いや,順番取りが一人いて前に割り込む。4人目か。
 前の子供が騒いでる通り,既に甘い小麦香がしてきてます。間違いなく開店であります。
──ここは地点としても面白い。北西角と北東角はテレビ長崎。下側の建物は4階部でもう一棟と繋がってる。3階部が上側の建物の地階に当たるのです。
 だけど,この十字南東角の石垣となると,上側建物と同程度まで積んである。この石垣,角は尖っているけれどラインは丸く積まれる。面白いのは,その丸みが途中でS字にたわんでること。どこの様式だとこうなるんでしょう。
 住所表示(ad)は金屋町二丁目。──それはともかく,さて食うか!

▲0648いだだきますのブレッド・ア・エスプレッソ

634 ブレッド・ア・エスプレッソ
アールグレイ
マスタード
ロングブラック370
 食後のこのロングブラック(コーヒー)の残りをチビチビやりつつ,今朝の行程を確認します。
 目的地は前回,長崎でも最大傾斜の坂「変電所の坂」から湾を挟んで対面に確認してた世界遺産・小菅(こすげ)修船場跡→GM.
三菱長崎造船所 小菅修船場跡|明治日本の産業革命遺産 |世界遺産オンラインガイド
 最初期に造られた造船所が,この場所であることに興味がありました。ただ,長崎にレンタサイクルがないので,バスで行くしかない。初めて行く方面です。

0番とある何とか団地と一杯書いてあるバスに,長崎駅前から乗る。0810。おそらく「戸町行き」表示のなら行くんだろう?と踏みました。
 大波止から中央橋へ曲がった?どうもルートの理解が追い付きません。
 この斜めの江戸町商店街というのもよく知らないな。いつかちゃんぽん食べた店があるとこだったか。
 築町電停を過ぎ新地ターミナル。よし,方向はいいはず。
 メディカルセンター。グラバー園入口。小曽根。これは前々回歩いた辺りで聞いた地名。
 浪の平。古河町。アナウンスの発音は「ふるごまち」と言ってる。読みがやはりどうも変。沖縄の訛りとも違う。
 曲がりに入った。アナウンス案内は「そろばんドック」と告げる。
 0824,小菅町。やはり「こすげまち」と読むらしい。

小菅修船場跡40mで逆行

▲0828小菅町バス停辺り

きく入り込んだ湾です。ad小菅町4。
「小菅修船場跡40m」と表示は出てるけれど,先に集落に入ってみる。
 バス道路は海面より、20mほど高い。集落は最下部でもそれよりさらに1mほど高い。水深はかなりある湾のようで,そこがこの地が選ばれた理由だったのでしょう。
▲小菅町集落付近,国土地理院地図

崖を抉る道の向こう

曲した道が南西に切り込むように登ってる。恐らくこの辺りが元の集落だと思われます。ad14。0831。
 路面はコンクリートですけど,道の湾曲にはかなり古さを感じます。
▲0829小菅集落の登り口付近

い水路がある。
 溝に錆びた鉄の橋。小さな仏像。これは途切れてる雰囲気か。
 ad16。いや,まだ上へ行けるようです。登ろう。
 子犬吠える。

▲0831水路と鉄の橋

の橋を渡った先を一枚残してます。崖を半ば切り通したような道です。
 地図を見ると,この東の山上には出雲と書かれる大きな集落(?)があるようです。この地域に抜けて市内まで抜けるとすれば,どういう道を歩くことになるんだろう?と血が騒いでしまう,誘惑に満ちた細道です。
▲0832鉄の橋を渡った先の崖を抉る道

おとっつぁんのホースの水

し離れた場所になるけれど,長崎から北方の外海地区では,江戸期に,それまで未開だった海浜部に独特な集落が造られてきた歴史があります。

江戸時代初頭に急斜面の痩せた土地でも栽培できる甘藷が普及すると、傾斜地が次々に開墾されて耕作地が増大する。外海地域では平らで加工しやすい結晶片岩が広く分布しており、開墾により出土した結晶片岩を様々な用途に使ってきた。その最たるものが、土の流出を防ぎつつより広い耕作地を確保する為の石垣である。伝統的な石垣は排水機能を備えており、水はけの良さが求められる甘藷畑に適していた。また山の極限まで開墾し尽くして木材が不足していたことから、家屋や倉庫にも石壁が用いらられる(ママ)など、多種多様な石積が築かれたことで在地の石積技術が発達していった。
※ 閑古鳥旅行社 - 長崎市外海の石積集落景観

▲0834水路に沿ってさらに上へ

835,ad15で等高線道にでた。南西,海側へ。位置情報をオンにすると──あらら,谷の東側を登ったつもりがいつの間にか西側にいる。
 集落一望。また一枚。

▲0838集落最高部からの景観。独立した谷の集落に見えて,隣接地との連なりも感じられる。

ースで洗い物してるおとっつぁんの横を,挨拶しつつ通る。ここから一気に下りに。0839。
 おとっつぁんのホースの水が追いかけてくる。

ポスト脇に座り込む老人

▲0841下り坂の道。雑草の縁取る垂直壁。

い雑草の石垣です。
 北の高みに大きなマンションが見えて,方向の指針になる。湾への入口の岬に当たるようです。
▲0843急階段

い,とも言える急階段を降りていきます。これがad15から9で唐突に平坦になる。
 ということは,ここが昔の港線なんでしょうか。バス停側の奇妙なU字も旧港の名残りにも見えます。
 ただ現実に目に入るのは,ポスト脇に座り込む老人。
▲小菅集落入口の弧