外伝09♪~θ(^4^ )第四次香港+@
往路トランジット

▲「人民よ,貴陽へ行こう!」(適当)ポスターその1。香港からの航路就航で売り出し中らしい。

貴州行き トランジットは香港島
 …。
 新章冒頭を華々しく飾っといて何ですけど…全然俳句じゃないけどとりあえず575してみました。この時期はやはり俳句甲子園熱が抜けなくてスミマセン。
 それはともかく,要は香港なのです。
 半減後,性懲りもなく四度目です。よくぞ,ここまで深みにハマっとるもんだのう。我ながら感心します。

 今回の 香港往復 ドラゴンエア
(季語はドラゴン(ウソ))
 香港ドラゴン航空,コードKA(既に何をどう略したのか分からん)。ただしキャセイ名のカウンターでした。
 どうでもいいけど出発16時45分が遅延で18時になってますけど?
 現在16時,福岡国際空港56番搭乗口。ネパールエアでの自己記録4時間遅れほどじゃないけど…エクスプレスが動いてる時間なんだろな?
 いずれにしても正味12時間,睡眠時間を除けば6時間程度の滞在になりそうですけど。
 遅れてるからとかで500円分の飲食券を呉れました。ただしイミグレの向こうでしか使えないと言う。仕方ないからボーディングゲート脇の店で,機内用の水に加えてカカオ80を購入。これに,タオルを忘れたんで,チケット適用外だけど「クマモンフェイスタオル」を買う。最近ハマってますのですが…行きの空港からこんなに買い物したのは初めてです。リュックのバンバン度がさらに臨界点に近づきました。
 まあいい。今回はネット検索の紙出力を多量に詰めてるから,使う可能性のないのからドンドン捨てよう。
 時は長月9月中旬,一泊して貴陽へ飛ぶ間の,とりあえず約15時間の香港滞在記です。つまり今回の手記は,香港編→四川編遠征伝(→おそらく香港編遠征編)→香港編と続くことになることでありましょう。
 なお,ダイエット遊記外伝らしく,今回はカロリー計算を付します。レートは(レートか?)1800kcal/日てことで。
 とりあえず初日の帳簿を御開帳。(以下の章では冒頭に記す。)

9月14日(土)
[期首]
積立1314/負債1314
[期中]
1030三和珈琲店(博多六本松)
ミレニアムコーヒー1000円/セロ
1130王丸食堂(同薬院大通)
さんま塩焼定食/550
1330サンフカヤ(天神)
ケーキセット(スウィートショコラ+ホットコーヒー)/250(800)
1800KA機内食500
2200健康工房(尖沙[ロ且])
綿[サ/因]陳[渓オオトリ]骨草茶20HK$/0
2300興発茶餐庁
乾炒牛河68HK$/550(1850)
2330[シ奥]門茶餐庁
蛋[テヘン+達]100
累計
代謝1800/摂取1950
利益 150/
[期末]
利益 150/積立 150
積立1164/負債1164


▲成都で買った「為人民『幣』服務」※コップ。中国茶に惚れて以来,手放せないグッズになりました。
 コップに入れた茶葉にそのまま湯を注ぎ,茶葉を吹き分けながら飲むのが中国人スタイル。なのでこれ一つでどこでも中国茶を頂けます。鉄製なので割れる心配もありません。
 ちなみにこのスタイルで淹れた紅茶や珈琲もなかなかのバリエーション。
※ 人民元紙幣の為に働こう!(毛沢東語録出典「為人民服務」のパロディ)※後にツボにはまって笑い転げてた中国人もいたから,彼ら的には相当思い切ったブラックユーモアらしい。

 王丸と サンフカヤ経て 香港へ
(季語:香港→夏。何か暑そうだから)
 本日のお宿は重慶大厦。遅い到着を想定してネット予約しときました。
 21時到着につき,まず正解だったな。
 えーと場所は…?予約のプリントアウトを取り出してようやく見てます。C7,つまりC楼7階のサファリゲストハウス(漢語名は「花」何とかだったけど控えを無くして既に分からん)
 悪名高きこのビルの飽和状態はますます臨界に近づいてる模様。エレベーター待ちの外人の列は一層長くてトロくなってまして,たっぷし15分かかってやっとレセプションへ。
 誰もおらんがな。
 と思ったら,奥からタイ人らしきお姉ちゃんがイライラしながら登場。すっかり帰宅準備OKのいでたちで「今日の最後の客だ。帰り道に部屋に連れてってやる」と再びエレベーターに引きずり込まれる。
 ええ~!?どこ連れてくねん?さっきやっと上がったのに!
 既に下ってるエレベーター室内で聴くと「お前なんかD楼だ!」…と言ってはいないだろうけど,一度地階に降りて別棟のDへ行くらしい。
 1階でまた長蛇の列に並ぶ。しかも壁のホテル一覧にも「サファリなんて表示はないんだけど…」「いいんです!黙ってついてくりゃ!」…と言ってはいないだろうけど,一夜の宿は呉れるらしいからまあいいか。
 結局荷を置けたのは,D4の富豪賓館という宿の4号室。──どうなってんだ?サファリの離れ部屋とも思えないし,何かの都合で部屋が足りなくなったのか?
 とにかく,重慶でキングベットという贅沢なのか貧乏なのか分からん寝床を得ました。けど400HK$かあ…まあ初日限りだ。開水(ポイルドウォーター)完備だし設備は万全。
 ちなみに重慶に着いて30分以上が経過してます。乗り間違えたりするとものすごい時間をロスするなあ。…とか思ってたら,帰りに本当に間違えてE楼に上がって時間を食う。
 なお,E楼の地階乗り口前にはミターイ(インドスイーツ)屋有。

▲興発茶餐庁の乾炒牛河

 晩ご飯 てゆーか既に 深夜食
 歩き方で気になってた興発茶餐庁に出かける。
乾炒牛河
 ピーフンのきしめん,「河」って言うのか?これ結構,美味いんだなあ。改めて思う。
 名古屋きしめんと酷似した外見ですが,米を使ってるんで全く違う食感。この違和感にまず驚く。
「粉」を麺にしただけと言えばそうだけど,プニュプニュとした口どけと,博多うどん的なコシなしの食べ応えが同居する不思議な味覚。ソースも焼きそばのようで極めて滑らかで,クドミがないあたりはまさに広東です。肉汁もタップリ絡んでるのに,このコラボになぜか違和感がない。
 さすがではあるけど,かなり観光客多し。やはり歩き方にデーンと載ってるとこは避けたいな。

 帰り道 [シ奥]門茶餐庁に寄る
「マカオは隣なんだから行って食えよ」と全く入ったことのなかったこの店。
 既に開いてる店すら珍しい状況なんで,お茶のアテに「これで妥協するか」と買っただけの,店頭売りの余りモノなんだけど。
 この蛋ダー(エッグタルト),期待を遥かに超えた。
 マカオ式ってこんなにハイレベルだったっけ?
 卵クリームの上面に焦げ味がある。この焦げの苦味が効いてるのはもちろんだけど,とてもそれだけじゃない。焦げ味とのバランスが取れた,染みてくるような控え目な甘味の卵クリーム。いや,明石焼きみたいな通常のクリームと違い,ほとんどパンケーキか生カステラに近いと思えた。
 生地も重層感の強いパイ。これだけでもスイーツとして成立しそうな完成度です。バターの香りが絶妙にまとわりついてきます。
 つまりこれは鶏尾飽と似た構想に立ってる。パンの中にパンがあるという感覚の食べ物なんですな。
 あと──このスイーツ,見た目も最高です。
 見よ,この焦げ色の見事さを!!!!!!!
──と写真を掲げてご披露いたしたき我が研究の成果(全然単なる買い食いだけど)でありますが,ビックリマークを7つも並べた割には画像はない。
 昨夜このダンダーを撮ろうとしたら突如…カメラモードのまま携帯がフリーズ。明け方にバッテリーが切れるまで放置せんといかんくなりました。
 同じことが以前に一度だけあった。バチカンのシスティーナ礼拝堂での事。
 何を書いてるかよく分からんかもしれんが,[シ奥]門のダンダーはそれほどスゴいオーラを放ったんである。そういうことにして,話は翌日,いよいよこの旅最大の目的地に入る日に移っていく。
 貴陽である。

9月15日(日)
0800蓮香楼(中還)
ポーレイ茶
謎の焼売
肉の河巻き 各150×2=/300
1115 agnis b.cafe(ターミナル1Kカウンター前)
Esspresso 20HK$

▲蓮香楼のポーレイ茶,謎の焼売,肉の河巻き

 香港の 朝はここでしょ 蓮香楼
 朝一番の中還。
ポーレイ茶
謎の焼売
肉の河巻き
 しかし…いい空間です。久しぶりに来ると,やはりこの空気のスゴサを実感します。
 皆好きなことを喋り読んでるのに,全体として威厳がある。
 混沌としてるのにちゃんと秩序がある。──洗茶の方法は本当に人それぞれです。右のオヤジは片手でクルクルと器用に碗を湯に潜らせる。左の爺さんはさらに器用で,箸で碗を回していく。どうやったらそんな回し方が出来るのか見当もつかん。
 そして。喧騒そのものなのに落ち着いて活字が読める。包み込むような,このさざ波のような喧騒。この奇妙な充実した放置感は何何だろう?見事の一言です。
 文庫本を広げてしばらくたゆたっていたいけど…今日は時間がない!
 プーアル茶のさりげない点て方の妙。
 これに絡む点心がまた,いつにも増して…いや全然分からん食い物でした。
 焼売と思って口に入れた一品目,実は最初は魚肉の蒲鉾かと思うほど淡白な味わい。
 …だったのに,味わってるうちに蓮の香りがずーんと染み出して来る。さらにそのうち,何か香草の苦味が湧き上がってきて,最後にはなぜか明らかに魚肉ではない重厚感ある赤身の肉の味わいが残る。
 分からん。味わえば味わうほど,全く謎の食い物でした。一体これは何なんだ?
 二品目,肉の河巻き。
 やや分かりやすいけど,シンプルな河の中にシンプルな豚の挽き肉の味…と思わせといて,これも蓮と何か軽やかな香辛料が効いて来ます。シンプルなのに深みがある不思議な味覚で…こちらにも白旗を上げてしまいました。
 香港,やっぱりスゴいわ,ここ。

 10時15分,やっと尖沙[ロ且]発。エアポートエクスプレスで空港に帰る。
 墓地の丘を視認。なぜか安心する。
 空港でも半数ほどの客はそのまま車内に残った。
 隣の明らかなインド人のオヤジに「降りますか?」と聞かれて戸惑ってしまいました。
 この先にそんなに居住数がいるのか?そんな状況になってきてるのか,この沿線?

 十二時間 足らずで香港 後にして
 11時ジャスト,香港空港駅(Hongkong Express)着。HX352。
 ターミナル1のKカウンターの列に並ぶ。

 その脇のagnis b.cafeで一服。
Esspresso20HK$
 かなり本格的でした。苦味が豊かなタイプ。スイーツも少なし見た目は相当洗練されて見えた。
 イミグレを突破した出口で,初めてだったが空港職員からアンケートを受けた。香港で何泊したかとかツアーかとか属性質問ばかりみたいだが…何する気なんだろう?
 12時40分,香港発。一路,貴陽に飛ぶ。

▲「いざ人民よ,貴陽へ行かずして器用と言うなかれ!」(適当)ポスターその2。
 そうまで言われては仕方ない。いざ行かん!

⇒継続到(To be continued to)『貴陽編』……