m19R_1m第三十七波mあわあわとわだつみ鬻ぐくろのしまm甑島m里入り

[前日日計]
支出1300/収入1290
    ▼13.0[240]
    /負債 10
[前日累計]
利益 -/負債 242
四月三十日(六)
0630デコラーレ クリームチーズベーグル250
1111甑に東風 現在地
刺身定食550
1900きびなご一夜干し250
長寿庵いきなり団子(黒糖,よもぎ)250
[前日日計]
支出1300/収入1300
    ▼13.0[241]
    /負債 10
[前日累計]
利益 -/負債 242
五月一日(天)

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0800川内駅発南国交通バス。一律150円。組立式自転車を抱えた若い夫婦がワイワイやってる。
空から雲が消えている。薄雲さすも快晴。
川内川を渡る。川岸に鯉幟の行列がたなびきもせず並ぶ。
そのまま図書館前を過ぎる。川筋を下るわけではないらしい。アナウンスが国道3号線経由と言ってるのはそういうことか。阿久根への線路沿いに出るようです。
──3号?えらく若い番号だな?でも片側一車線と狭い。交通量はあり幹線っぽい。
ユニクロ,CoCo壱,ABCマート。
峠を越える。結構な高度です。
停まらないけど東川底バス停。どんな地名だろう?山里の光景が続いてる。
水引地区と表示。二級河川車道川を跨ぐ。
0822車道駅。水引郵便局。次が終点ターミナルとアナウンス。全然海の気配がないけど……。
0824鉄道を高架で跨いだ。右手に水田。
0827唐突に海。深い入江です。中型船舶もいる。古そうな集落ではないけれど……。
0828着。

爆発的艦船拡大警報とか書いてある。いきなり専用レーンで本格的に体温測定されてから(一応合格)チケットを購入。
この時期は予約しといた方が安全らしい。
一服する時間はあった──と思ってゆるゆる乗船すると,出発15分前にして窓際席は壊滅。中央の共用デスク席に陣取ることに。一階席は50程。他に二階に屋外の席はあるけどちょっと寒い。
港の向かいに風車が回ってる。
0853何かあったのか?遅れて(?)ゆったりと出港。
瀬戸内からすると良港に見える風景ですけど人家は極端に少ない。港だけがあるような場所です。
里港は海上を西へ30km。
スマホのアンテナは一本も立ってない。Wi-FiはW2freeのみ。


二階は「荒天のため立入禁止」に。立ち歩けないほど揺れてるうちに右手前方に岩礁が見えて来ました。というか,小さな岩があちこちに出てる。知らずに近づいた船は危険だったでしょう。

背後の山は高い。浜は少なく崖が露出。海岸線に道がない。土地勘を得るのにやや苦労しそう。
「100%絶景の島」とアナウンス。集落にたなびく鯉幟。
0940接岸。港の背後すぐに本日からのホテルが見えてます。

里港のバス停及び背後のHotelAreaOne

0951チェックイン。体温チェックなし。荷を預ける。
トンボロと呼ばれる地形に集落が広がる。うーん,土地勘が出んなあ。
里港から陸側へ進んだT字路

駐在所脇にコインランドリー。里郵便局。
一本裏手の水路のある集落路。おそらく元の海岸沿い

裏手からはすぐ水田の道になる。

緩い起伏を帯びたトンボロな平地の集落

質素な,しかし丹精な庭の畑

裏手山並みと古いアパート

東への水路沿いの道にススキ

亀城南から西方向。広がる水田

亀城東尾根の切通しへの北行路

亀城の裏手には水田が広がる。侵入者に驚き水鳥が飛び立つ。
亀城の元の尾根らしき切通しを抜ける。樹叢は豊かです。
亀城切通しに露出した樹木根

城登り口先に圃場整理の記念碑。昭和一桁(五年?読み取れない)。
確かに,水路は精緻な造りです。コンクリだから補修も重ねてあるけれど構造は古い。

圃場整備碑と水路

1036海に出て右折。大根の無人売場。
1038武家屋敷。里麓です。バス停八幡宮前。海側の港の岸壁は開発されており古い構造は残らず。

里の「武家屋敷」≒里麓

この宮には大般若波羅蜜多経が残るとある。音に聴く薩摩藩の廃仏毀釈を逃れて宮に隠されたもの。
県無形民俗文化財の内侍舞あり。これに「古式の直会」という貴重な神事が含まれる。
三文字だけの祠

1046宮裏手に達筆三文字の石柱。異様な低さだけど埋もれた感じではない。読めない。
首無し座像群

右手に四柱の座像。全て首がない。毀釈でしょう。これが本来の神体でしょうか。
首無し座像群(一体拡大)

御神木 小賀王(オガタマ)の木
ケイダストアー脇に津口番所跡。

宝永七年(1710)幕府巡検使答書によれば,「異国船津口番所之事」
一,甑島之内,上甑島里村 同中甑村
   同下甑島手打村
 右津口番所の儀は,城下より士両人づつ差越代合にて不断相勤申候
とあり,役人二名が鹿児島城下から派遣され『島津家列朝制度』,「番所改め」と言うとても厳しい規定があって(略)

津口番所跡の看板裏からの港(西方向)

里小学校と「里地頭仮屋跡」

1101学校校門に「里地頭仮屋跡」。この学校の敷地がほぼ仮屋だったというから大きい。
里小学校は創立150周年。明治四年創立とある。
やや雲が出てきたか。ただ風は弱まってる。
路地を覗く

ここも住所を書いてから注文。座ってから調べてみると鹿児島ってかなり多い。その中でも川内は……
1111甑に東風 現在地
刺身定食550
「本日はぶり,ホシガツオ,いさき,きびなごになります」
「現在地」の刺身定食

いさきは今が旬という。一口で凍った。この香り高さは何だ?藁焼きのカツオのタタキにも似た香気が,けれどもカツオと異なる蛋白な味わいから玄妙に立ち昇る。
きびなごの新鮮さにも驚嘆する。瀬戸内の旬のイワシの刺身みたいな青臭い甘み。けれどこちらはやはりジャリジャリ感があり,きびなごじゃないと味わえない旨味。
ブリ,カツオも身が生きてる。
カツオらしくない蛋白なカツオだな,と思いながら食べたけれど,これはスマ(須萬)というスズキ目サバ科スマ属の魚。ヤイト,キュウテンとも呼ぶ。夏が旬。本場はハワイ,オーストラリア北部、アフリカの東岸までとインド太平洋の熱帯・亜熱帯域の魚で,日本ではホシガツオだけが撮れる,という日本人にとっては一種幻の魚らしい。
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正午のチャイムを聴く。
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