外伝09♪~θ(^1^ )HK-Out of File:変な日本語特集

▲「春の減」
金かけましたッ,って感じで堂々たるフォント使い。「違うよ」と言いだすのが躊躇われるほど…。

 すっかりヘンな日本語マニアです。
 香港もまたスゴかった!
 台湾や韓国と違って恥ずかしげがない!「大体合ってんだからいーじゃん!」的な開き直りがよろしいかと。

 昼下がりの銅鑼湾。
 高校生らしき男。何か異様にシラケた,薄い表情。黒い肩掛けカバンに日本語の赤字がでかでかと。
「ヴァンパイア戦士 血塗られた罪が,また始まる」
 その若さで…何かとんでもない怨念を抱えて生きているのか?そうなのか?打ち明けたい事があるなら言ってみろよブラザー!とか慰めてあげたくなるよな,ドギツい悲痛な日本語でした。
 誰がこんなん香港に横流ししてんだ?

▲「板前回転寿司」
こちらも高みにドドーン!と出てる。とても小さな誤解を指摘できません。

 夜の旺角女人街。
 今,後ろでケータイつついてる色白の男のTシャツ。緑色に白字で,四角い物体が描いてありまして,当方としては笑いをこらえるのに必死です。
「はんなり あげだしどうふ」
 食いたいのか?しかも何ではんなり?
 どーしても聞いてみたい。何でそんなTシャツ買うんだ?安かったのか?

▲「穴 日本料理」
よりによって…何でその漢字を選んだ?中国語でも同じ意味だろ?なぜに?

 香港ウォーカー5月号。今月の特集は「京都特集」。
「日経教室!
原来京都也有[ウ/ヒ]的地道用語,以下八個常用簡語[イ尓]要知:」
 都ことばを紹介してるらしい。以下の8つをマスターすればヘッチャラよ!と着物姿の娘さんがニッコリ写っとる。
 8語で京都OK!?選び抜いたその8つとは,どんな言葉なのか?読み進む。
「京都語:おいしい
発音:oishi
解釈:好味」
 全然普通の日本語だろ?
「京都語:お菓子を買ってくる
発音:okashi o kattekuru
解釈:買了糖果」
 これも特に京都弁じゃない。ってゆうか?この言葉知ってて,旅行中どう使う気だ?
「京都語:おおきにありがとう
発音:ookiniarigatou
解釈:十分感謝」
 やっと都ことばっぽくなってきた。
「京都語:つくり
発音:tsukuri
解釈:刺身」
 いや…それも京都弁ちゃいまっせ?
「京都語:なんぼ
発音:kakbo
解釈:多少銭?

京都語:へえ
発音:hee
解釈:是

京都語:わや
発音:waya
解釈:不是

京都語:さいなら
発音:sainara
解釈:拝拝」
 …この8語で京都を旅行するとは,やはり香港人のバイタリティには頭が下がる。
 なお,着物姿の娘さんの紹介も記載されてる。どうも,この方が書いた記事を編集部がノーチェックで載せた臭い。
「日経大使MIKAちゃん
現日経日本語学校青少年班学生
3級日語能力試合格
香港中学生日語演講比賽誦組冠軍
2009年代表香港赴日興全球大使交流」
 何と中学生で日本語の大会チャンピオンに輝いた才女なのだ!
 京都に留学したんだから記事にしろ!ってオファーが来て,滞在期間も短いのに京都弁なんて知らねーよ,分かった分かった,無理くり8語選んどいたから勉強の邪魔すんなよな!…ってなふてくされた本音が聞こえてきそう。

▲「足つばマシサージ専門店」
ちょっとした過ちなんだが。一箇所から見逃せるんだけど,なぜダブルで間違っちゃうんだ?

 昼下がり,大埔墟の街角でふと現れた店。
 何か暗~い感じの,人っ子一人寄り付かないよなその店。散髪屋らしく女性のモデルの写真が何枚か貼ってあるんだけど,心なしかどのお姉様も不気味ににやけていらっしゃる。
 店名は,なぜか日本語。白地に青く,細い文字で
 「千の髪」
 いや…間違ってはいないよ。間違ってないんだけど…そのネーミング,なぜか不気味さを倍増させててて,とてもその場にいる気になれませんでした…。

▲「新の城」ニュータウンモール
英語の方がまだ分かるって!わざわざ日本語訳したのが裏目にでましたよねパターン。