外伝09♪~θ(^2^ )再来香港編
第二次×初日

■フライト
1 CI 113 4/29 HIJTPE 0900/1030 OK
2 CI 913 4/29 TPEHKG 1230/1415 OK
3 CI 680 5/8 HKGTPE 1325/1505 OK
4 CI 112 5/8 TPEHIJ 1655/2015 WT

■研究素材
香港マダム ナビのブログ
香港ナビ(PC版) – 日本最大の香港観光旅行サイト
好味香港のブログ
[参考web]
U Food 香港餐廳及飲食資訊優惠網站 | U Food – The Hong Kong Food and Restaurants Guide

 台北桃園空港D4ゲート辺り,IRIS CAFEにて
珍珠[女乃]茶を飲んでます。
 90TW$。日本円で払ったら360円。台湾にしても割と高い。
 ただし,流石に「台湾No.1」を謳うだけのことはある。それとも単に久しぶりだからか…えらいウマかった!
 これ,タピオカの食感(台湾的に言うQな舌触り)だけじゃなく,タピオカの渋みって言うか淡い苦味がハマってる。これって味はほとんどないって思ってたけど…結構このビミョーな底味が[女乃]茶の抜群なアクセントになってる。
 ミルクティー部分に大して砂糖の甘味はない。なのに,紅茶の香りとミルクの甘味にタピオカの苦味が――すんごくバランスいい!
 ここのはタピオカの量が結構多くて底に余してしまったんで,最後にはほぼタピオカだけを噛み抜いてた。間違いない。ホントに味覚の底の底に,淡いけれど豊かな甘味がある。芋の甘味ってつくづく深い。
 にしても!毎回思うんだけど…これをミルクティーに入れることを思い付いた奴のセンスって,スゴいと思う。

 てことで,しょーこりもなく再びの香港に向かってます。
 空港A9ゲート前,喫煙所。現地時間10時45分。気温27度。
 2時間の待機中。
 桃園空港は大改修中でした。丸みを帯びた屋根付きの建造物にしようとしてる模様。

 香港着。
 現在,国際空港のイミグレ行列の中ほど。14時50分,着陸から約10分てとこ。
 日本人がほとんどってわけじゃないけど,混雑の一因ではあろう。メーデー連休に入った大陸中国人も目立つが,ここではやはり日本人が目立つ。
 エアポートエクスプレス乗車,14時16分。
 改札が無かったんだが…いーのか?八達通(香港の交通カード)は持ってるし,1年ぶりにチャージャーで確認すると280近く残があったけど…始発駅には改札ないのか?
 車窓は霧雨。ランタオ島の勇壮な深緑を右手に拝みつつ,列車に揺られる。
 最終駅,中環の香港駅まで行って,MRT中環駅から地下鉄に乗り換え。
 駅のセブンイレブンで買い物もしてるのに,ここまで現金は全く使ってない。全て八達通のピコッで済んでしまう。HK$の現金両替を忘れちゃいそうなほどの便利さ。
 車内はガラガラだったけど,次の駅,湾[イ子]からどっと乗車客。そうだったそうだった…ってそーは言っても多過ぎねえか?…あっ!そろそろ夕方のラッシュ時間か…。
 ヤバイがな!!例によってまだ宿は全く押さえてない。
 そうじゃ!昨年のGWもラッシュ中のマカオでひでえ迷子になったような記憶が…。で,宿を探すもどこも満室で…。
 とにかく,旺角の金輪大厦ってとこに行ってみる。

▲第二次で初めて地上に出た。旺角の地下鉄出口にて。この猥雑さが,懐かしい…。

 金輪大厦のホテル情報は,ない。
 完全な飛び込みだ。重慶大厦とかと同じ安アパートの集合ビルだが,やや中心部から離れてるから…安いのが開いてるかもと期待したんだが――。
[シ王鳥]星賓館 400HK$
 うーん高い!日本の安ビジホ並み!やはり大陸中国の観光客の影響らしい。3日はここで過ごすことにする。
 一応11階から絨毯爆撃したが,メーデー前後の特別料金はこのレベルになっちゃうみたい。
 少し焦ってきた。4泊目以降の宿を押さえに佐敦へ移動。前回1泊してイイ感じだった百楽快楽飯店へ。
 3泊で1100HK$の部屋をキープ。やや値上がりしたか?あるいは初日のオドオドが見透かされてボラれたか?
 まあ,とりあえず6泊目までの宿は押さえた。あとは適当にやるとして…メシだメシ!
 と考えたら頭に浮かんだのが――前回最終日に入って感激した[弓爾]敦粥麺家へ。確か歩いてすぐだったよな?記憶とカンを頼りに歩き回ると何とか見つかった。
腰花魚片粥 30HK$
油条 8HK$

▲旺角のあるビルの入り口。吉野家&ウェルカム(恵康)のネオン

 香港第一食目を満喫したあと,デザートへ。同じ佐敦の義順牛[女乃]公司
馳名隻皮[火敦][女乃] 22HK$
 ここも…相変わらずスゴい。記憶の感激が徐々に蘇って来る。やっぱり香港の味覚温度は――この星の特異点です!それはレベルとしてだけじゃない。創造力,構成力,重層性――奇跡のような特異点です!!

▲旺角の宿近く「幸福人」の看板。占いだろか?何か吉って感じで印象に残ったけど…やはり妙な語感。

 既に闇が降りた旺角に引き上げる。
 宿に帰る前に,北のアーケードをくぐって前回見つけた2軒のパン屋へ。と言っても一軒は中式(中華パン),もう一軒は西式(西欧パン)。
 包点先生。中華饅頭の専門店。今回の滞在で確認できたが香港ではチェーン店として各地の街に支店がある。
日式南瓜包
細壽包
菜肉包
 数軒隔てて店を構えるのが伊藤家。自分ではチーズケーキを売りにしてるみたい。
林民頓(ストロベリー)
鶏尾包
日式葱包
ポラ包(パイナップルパン)
 どちらも合計10HK$程度。
 ハードパン一辺倒だった前回の頃からすると相当オールラウンダーになってきたわしのパン食いゆえにこそ…改めて香港パンの広がりには驚いた。
 元々あった中華饅頭の素地の上に,純正の西洋パン,亜流の日本惣菜パン,もちろん香港独特の鶏尾やポリ――節操がない。何と言ったらいいのか分からんが…例えば,日本のパン屋なら「本格パケット」とか「街のパン屋さん」とか「創作パン」とか自己規定して,あんまり他に手を出さない。
 香港のパン屋は何でもアリ!売れれば何でもいい!
 食の民主主義が徹底した風土なんだと思う。そして(だからこそ,かもしれんが)この民主主義を支える市民の舌が,ビックリするほど卓越しとんのだと思う。

▲香港路地裏

 宿にて初日最後に口に入れたのは,佐敦駅構内で売ってたビスケット。店名は「Mrs.Field Cookies」。
 1つ11~13HK$位と結構高い。
 ライ麦系のビスケットを2つとマフィンを1つ。
 興味を持って冷やかし姿勢でショーケース前をうろついてたら,台湾人のオッサンが「前もここで買ったんだよう!おいしかったんだよう!」とかお姉ちゃんにまくし立てながら多量に購入してたんで――つい釣られて買ってしまう。
 マフィンは高いのに大したことはなかった。だから油断してビスケットも寝ぼけ眼で食ったら…これが!!
 しっとりしてる。小麦粉の味覚が深く出てる。けどアメリカンな粉々しさや大味なとこはなくて,極めて滑らかな食感で…これは…たおやかなアメリカン味とゆーか,ちょっとないビスケットだぞ?
 チェーン店っぽいが,本店はどこだ?えッこれも香港発祥か!?…と驚く心の準備をしながら検索してみると。
――Mrs. Fields Cookies was founded by Debbi Fields (b. 1956, Oakland, California) in the late 1970s.
 あら?アメリカ人?しかもこてこてのカリフォルニア?なるほど,この人が香港に来て出店?
――She and her husband, Randall K. Fields, opened their first of many stores in 1977 in Palo Alto, California, selling homemade-style cookies which quickly grew in popularity. In the early 1990s, the company was sold to an investment firm.
 あ…やっぱりアメリカ?本店もやっぱカリフォルニア?ホームメイド風ではあるが,ガチガチのアメリカンクッキーで…アジアには出店してきただけやんけ!
 てなことで――まだまだかくも頼りない我が舌ではございますが…香港味覚紀行,再び開帳いたします。