Range(太子).Activate Category:香港九次 Phaze:通菜街の夜

~(m–)m 本編の行程 m(–m)~
GM.(経路)

通菜街の夜は三色

▲栄園麺家軒先→参照:前日夜

菜街の,旺角道をまたいで太子駅までの夜景を概ね南から北へ順に掲げてみます。
 この界隈の変化は面白い。南から,茶餐庁など小店の多い区画,ペットショップの区画,そして熱帯魚屋の区画と,これも概ね三色に続いていきます。

▲康年餐庁軒先

ッとはしない。
 しないんだけどディープ。
 そういう茶餐庁が康年以外にも並んでます。
 先回りすると,ここの早飯を翌日と次回に頂くことになりました。これまた独自の進化を遂げてますけど…詳しくは章を改めまして。

闇に浮く八百屋の灯

▲老虎狗屋,つまりブルドッグの専門店

物というのがペットの中国語。
「宠」は寵愛の「寵」の簡体字。
「老虎狗」がブルドッグ。漢民族にはあれが虎に見えるんだろか?もう一つの呼称「闘牛狗」も同義,こちらは頷けますけど。

▲夜の露店の果物売り

故か中国系の果物屋は深夜まで開いてる。
 大抵客は少ないんだけど,その代わり絶えることもない。
 ビジネスとしては不思議。ただとりあえず外観にはいつもハッとする。闇に浮くような眩さがある。

▲「泰国表館」つまりタイ時計店。香港で看板にするほど有名なのか?

思ってたけど,後で調べると本気らしい。
 一時期,ブランドのコピーで有名だったタイです。けれど最近は,本当に良い品も出回り始めた,というのが定評化しつつあるみたい。
ブランド時計のコピーって評判はどう?私が買った物を中心に徹底解説

水槽の中か此方か魚覗き

かにこの通菜街,独自の雰囲気です。
 それがおそらく夜は顕著になる時間。
 ペットショップが並んでるからなのか,落ち着きがある。他にない客層?と思うとカップルでぶらぶらしてる光景もあって町歩きスポットみたいに認識もされてる感じ。

▲水槽の中にいるのが熱帯魚なのか,それともこちら側なのか。

子が近づく辺りの通菜街の夜には,こんな青白い妖光が溢れます。
 中華圏によくある有名店の並びに類似店が連なった,という雰囲気ですけど,現状,どこかだけに客が殺到,という訳じゃない。
 というより,この夜のワシと同じく,かの独自の風情を楽しみに来てる人も多いように見える。

▲こちらは打って変わって明るい熱帯魚屋さん

に熱帯魚店が暗く青白い魔性の輝きを帯びる必要はないわけで,こういう日本的な店もあります。
 香港では周りに合わすとか統一とかは,誰も気にしない。
 それに,この店はこの店で独特の雰囲気を,きちんと作ってるようです。


▲「生生水族」

本人にはどうしても「生水」族と読めてしまう。
 ただ,水族館という日本語を考えると──例えばwikiは「海や河川・湖沼などの水中や水辺で生活する生き物(水族)」という表現をしてる。
 なお,これによると日本で初めての「水族館」名使用はて兵庫県和田岬のに遊園地「和楽園」のもの。それ以前の上野動物園のは「観魚室」と書いて「うをのぞき」と読んだそうな。──何じゃそりゃ?
※ wiki/水族館

しぶとく新しく柔らかく

▲路地へと伸びる水槽の列

の路地が好きでして,毎回入ってしまう。
「巷内有多量名種金魚」──路地の奥にはまだまだいっぱい金魚いるよ!の看板もいじらしいし,闇に誘うような淡光も美しい。
 実際は水槽の列はそう長くは続いてないんだけど,表通りからは吸い込まれるような風光を呈してるのです。

▲持ち帰り用のビニール袋を連ねてる店。ちょうど日本の金魚すくいの持ち帰りの風情。

回あちこちで感じてるのは,こんな風に香港がどうも…別の面を現しつつある気配です。
 大陸側の締め付けのような印象も,このしぶとい創造性の前ではそれほどは感じさせない。
 新しい,柔らかい新造力を持ちつつある手応えです。
 店で変わったのは,カフェがいやに増えたことだろうか?

二百年前に見渡す空心菜

▲通菜街北端辺り

秬道にぶつかって通菜街は絶える。地名としては太子道を越えた北へも500mほど続いてるけど,ここで一度絶える。
 ここから南を振り返ると,喧騒と街の灯がちょっとだけ遠く揺れる。この光景も好きです。

▲通菜街北端の水秬道の夜の景観

秬道そのものも,実に短くて南にしか店はないんだけど,雰囲気のいい店が並ぶ。なのになぜか一つも入ったことがない。
 この道の方向と途絶え方もまた不思議です。どう見ても半端な道の配置なんですけど,何でこんな道が出来たんだろう?

▲夜の太子駅近く

菜街,アルファベットでは「Tungchoi Street」と書かれることが多いようですけど,ほとんどのプログやガイドが南の旺角側の屋台街を紹介してます。
 北もこんな味わいがありますよ。
 それから最後に,この通菜街の名称です。「昔八百屋街だった」とかかと思ってたら…維基によると通菜,つまり空心菜の畑が広がってた一角だからだそうです。今の風景からは想像もできません。
※ 維基百科/通菜街(中国語)
「1924年,位于旺角的芒角村拓展道路。由于这条道路的位置,本来是种植通菜的水田,所以就被命名为通菜街[1]。
(略)
[1]萧, 国健. 油尖旺区风物志. 香港: 油尖旺区议会. 2006: 176.」

▲香港名物「押」マークの質屋

「Range(太子).Activate Category:香港九次 Phaze:通菜街の夜」への1件のフィードバック

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