外伝09♪~θ(^2^ )HK-File19-2:香港人常[口乞]的之二

▲7日目,阿四快餐(尖沙[ロ且])の星期四定食・12)干炒猪[テヘン+八]炒公[イ子]
※後日注:当時のワシが知ったら衝撃の事実ですけど…「炒公仔麵」とは次の物件のことです。日本で誰でも作れるけれど,作った奴は普通はいないであろう,その実態とは・・・
※日本で作れる台湾料理 /港式炒公仔麵│香港式出前一丁炒麺
 確かに香港でしか食べれないから,訪港時には一度は召し上がってくださいね。ワシは二度と食わんけど。


▲9日目,陳誠記茶餐廳(尖沙[ロ且])の時菜北茹滑鶏飯

▲9日目,営発餐ティン(油麻地)の醤爆茄子猪頚肉[保/火]

▲9日目,全新(佐敦)の水粉,焼売

▲おまけ:市場の寸景

[コラム]順徳料理に関する情報
■順徳は,中国広東省仏山市南郊の区名
■そもそも広東料理と総称されるのは,広東省内の各地の名物料理の一群。これらは大きく分ければ広州,潮州,東江(客家),順徳の四大料理とされる。
■順徳の地名は,明代の14世紀半ばから県として記録が残る。狭義の広州と地理的に関係が深く,料理についても影響を与えあってきた。元より明確な判別は難しいけれど,素材や味付け,調理手法などに特徴が見られる。
■素材としては,淡水魚や野菜を多用。順徳は珠江デルタの奥まった場所で川や池が多い。加えて気候の温暖さが有意。具体的には,ソウギョ,カムルチー,スズキ,ウナギ,コクレン,ケンヒーなど。聞き慣れないとこでは,「禾虫」(ウォーチョン)と呼ばれるゴカイの仲間のイトメとか,ベンケイガニの卵。
■味付けとしては,これら素材の概ね淡白な旨味を生かすべく,中華一般より薄く,かつ繰り返し食べても飽きが来ないよう工夫されたものが多い。具体的には,
□香り付けとして,広東に一般的なショウガ,ネギ,コリアンダーなどに加え,順徳の特長として陳皮,橄欖,紫蘇を多用。
□丸みを出すものとしては,水牛や牛の乳を用いた料理も有名。ちなみに乳牛飼育の歴史も古いという。
■特徴的な料理名
〇魚生 ~ユーサーン。刺身
〇仁面 ~ヤンミン。トゲモモの実の醤油漬け
〇魚生 ~ソウギョなどの川魚の薄作りの,たれや薬味の和えもの
〇汁蒸白 ~ウナギの土鍋蒸し
〇陳皮鴨 ~カモの陳皮蒸し
〇汚漕鶏 ~ニワトリの土鍋焼き
〇野鶏巻 ~豚肉ロール揚げ
〇大良炒 ~牛エビとナッツの卵白ホワイトソース炒め
〇大良煎蝦餅 ~エビ入り卵焼き
〇魚皮角 ~魚肉を練り込んだ皮のワンタン
〇菜脯炒蚕蛹 ~漬け物と蚕のさなぎの炒め物
〇魚皮角 ~魚肉を練り込んだ皮のワンタン
〇大良炸牛 ~カスタードクリームのフリッター
〇双皮 ~二度蒸し牛乳プリン。牛乳に卵白と砂糖を混ぜて蒸したデザート
〇芝麻糊 ~ゴマペースト
〇虫崩 虫少 ~バーンサー
〇冰糖燉木瓜 ~パパイヤの氷砂糖煮
〇冰糖燉鴨梨 ~ナシの氷砂糖煮
〇盲公餅 ~中華クッキーの一種
〇龍江煎堆 ~飴がけポップコーン入りの胡麻団子
〇土鍋,鉢,盆を用いた蒸焼き
■町の中心部・大良鎮は「鳳城」と呼びならわされる順徳料理のメッカ。ただ,近隣の陳村や倫教で考案された名物料理も名を馳せる。
■他の中華料理にない調理方法や味付けを考案し,広州や香港で活躍する名コックを順徳から多く輩出することからしても,旺盛な食の創造欲が最も特徴的なのかもしれない。
■関係web
順徳生活 – 広東省順徳の生活情報満載コミュニティサイト

 香港の食いものは,個別に見ると,日本にもある姿のものも沢山あって,逆に戸惑うことがある。
 でも,じゃあ日本と同じ味かと言えば,やはり広東な味覚。
 広東中華って何だ?
 薄くまろやかな味に敏感であること。その物差しの中で,様々な地味を組み合わせること。それだけと言えばそれだけなんじゃないか?
 だからこそ,あらゆる食材を相手に出来る。激烈な調味料,例えば四川料理やインド料理すら,全く違う解釈で再構築できてしまう。
 イタリアンにどこか通ずるこの感性のタイプ。あるいは,感性の柔軟性。そんな捉えどころのないものが,この土地の食であるらしい。
→で,ついに三次七次で順徳へ渡りました。