(@_64_@) 第二日@台湾/再六訪 鶏籠美麗/百年防空洞まで(@_64_@)

▲基金公路東端付近の雑踏

~(m–)m 本編の行程 m(–m)~
Googleマップ(経路)

青屋根のかけ登りたる山塊

▲うねるビルの谷間を走る原チャの群れ

金公路から駅界隈を越える。
 この辺り,つまり駅の南側は,西側とはうってかわって殺風景な高架と駐車場が伸びる。色褪せた青屋根の天蓋が印象的に山裾をかけ登ってる。その向こうにはすぐ,ゴツゴツした稜線の山塊。

▲駅南の高架から中山一路への降り口

こからが中心市街になるはずです。
 1017,忠二路を東行。
 ただ,この駅前辺りを見る限りはごく普通の台湾の町並みです。

▲忠二路の光景

027,日本語が目立ち始めた。北行。愛三路と表示あり。
 小さなBT。でも名前がない。
 1035,海際らしい場に出た。これが仁一路だろう。東行。

▲港際,仁一路が見えてきた。「はま寿司」??

玉ねぎの千切りがてら記帳かな?

▲仁一路の新開発した港近くらしい町並み

一路から南へ,ビルの隙間みたいなとこを辿った先に,予約してた国都旅館が現れた。
 1140。フロントのオバハン,片言の日本語を喋りながら…何をトントンやっとるのかと思えば,それ,玉ねぎの千切りかよ?
 隣が料理店(一応,イタリアンらしい),というより料理店のビルの上が空いてるから宿にしてます,という風情。

▲宿の路地

度現金が切れてた。カードで支払いたい。
 するとおばちゃん,嫌がる気配もなくごく普通の空気で箱を取り出して──カード読取機,その箱の中かい!
 すごく怖いぞ。
 4階だけど階段で登れとか,まあ,いろいろ些細な怖さが満ちてるけど,そこは台湾,設備は揃ってました。
 東南アジア的なアバウトさに吊られてか,睡魔がきた。少し昼寝と洒落こもう。

さらりと日本のある街角

▲打って変わって独特の圧迫感のある仁二路

二路へ出たらダイソー。何かこの町,さらりと日本がある。
 それも含めて,妙な手触りを感じる土地です。
 1234。南へ左折。これが仁三路か?ATM探して東へ。
 夜市の桃燈らしき場所に出た。仁三路と愛三路の交差点。
 セブンの中に入ってる中国信託銀行のATMを発見。現金ゲット。

▲ぐねぐね迷ってた途中の街角にて

とか仁とか孝とか,このヒューマンな通り名は何なんだ?
 1253,愛三路を南へ左折──したつもりがまたもや道が東へ折れる。
 1256,交差点で交わった道がまた愛三路?もう訳分かんないけど南へ左折──しかけて西が公設市場らしいのでトイレを借りることに。

▲公設市場

百年も続くと見たか防空壕

▲基隆天婦羅??

や?
 夜市ってもう営業してるの?
 基隆の夜市ってのも目当ての一つでした。慌てて多少調べといたメモを取り出す。当時の走り書きはこの5店の抽出でした。
「【市外】愛四路 圳記紅燒鰻羹 70元 ※
 【58番】「營養三明治」★ 55元
 【62】『金興蔴米老』※揚さかりんとう
 【22】『蝦仁[火庚]』※豚足えびみぞれスープ★
 【31】『肉羹大王』 ※魯肉飯
餃子専門店「三姉妹」★」

▲もう夜市やってる!

▲きちんとした騎楼が伸びてます。

303,南の交差点。
 西に仁五路。東に南栄路。南は精一路に名が変わってる。分からん,道の名前から何も読めない。そのまま進んでみる。
 この西沿いにも市場通りあり。ビンロウ屋が数軒並ぶ。

▲ビンロウの店並ぶ

314,康安路。東北角にファミマ。南に文安宮という看板のある道。後ろにこんもりした山が見えてます。
 線路。龍安街という通り。場末の空気になってきました。
 南突き当たりに…何だこれは?「百年防空洞」明治36年建造??
 しかもこの道は未だに使われてるらしい。南西の谷に抜ける道になってるようだけど──どうも怖い雰囲気だし,地図で見ると出口がかなり遠い地点らしい。引き返す。

▲百年防空壕

■小レポ:実施された空襲と今後あるかもしれない空襲

 寡聞にして意識したこともなかったけれど,聞けば当然でした。
 日中戦争時,まだ太平洋戦争の始まる3年前に,重慶爆撃の報復攻撃の形で民国とソ連による台湾爆撃(と言うほど被害はなかったというレポもあるけれど)があったらしい。
 現実の空襲の最大のものは1945年5月,3千人の死者を出したと言われる「台湾大空襲」。藪蚊が大発生して参拝客を避難させた祠とか,民間の逸話は相当あるらしいけれど,民国政府がオフレコにしたためにほとんど正史から抹殺されてるようです。
 つまり地勢的に,空襲が容易なロケーションにあるわけです。百年防空壕もこの頃の切実な必要から作られたものとされる。
 現在,台湾で毎年防空訓練が行われてるのも知らなかった。相当本格的なものらしく,外務省HPでも注意喚起されてる。
 戦前の空襲の記憶も手伝って,台湾の軍事関係者にはリアルな恐怖感なわけです。マニアじゃないのでよく分からないけれど──中国空軍の進化はここのところ日進月歩らしいし。
※ MILLER MEDIA/【基隆防空洞大探險】不可思議的祕密路網 當一回神奇地鼠
※ wiki/台湾大空襲
「太平洋戦争開始前の1938年(昭和13年)2月23日には、ソ連義勇軍と中華民国空軍第1大隊による松山飛行場に対する攻撃があった。1943年(昭和18年)11月25日には、アメリカ陸軍航空軍の第14空軍第11爆撃中隊に属する8機と米中混成軍団第1大隊第2中隊の6機、合計14機のB-25が、第14空軍第23戦闘大隊のP-51及びP-38各8機の援護の下、中国遂川基地を飛び立ち、台湾の新竹飛行場を爆撃、日本軍機52機に損害を与える新竹空襲を行った。」
「アメリカ軍による台北空襲で最も被害が大きかったのが1945年(昭和20年)5月31日の空襲である。」
「台北大空襲での台北市民の死傷者は、当日死亡した者が3,000余人。」
「第二次世界大戦終結後、アメリカ合衆国の同盟国だった中華民国政府は、マスメディアおよび歴史教科書からこの空襲を排除するなど批判を弱めた。
 2009年7月15日に、台北メトロ信義線の杭州南路工事現場(中正紀念堂の隣接地域に当たる)の地下一メートル地点から、この空襲時のものと思われる不発弾二発が作業員によって発見されたが、無事に処理されている。」
※ 外務省/海外安全ホームページ/台湾
「例年,台湾各地区において,空襲に備えることを目的に防空演習が行われています。演習中は,住民や車両に対する避難指示や交通規制が行われ,これらの指示や規制に従わなかった場合には,民防法により罰金が科せられるおそれがありますので,関連報道に注意するとともに,演習地区内では,係員の指示に従うようにしてください。」
※ exiteニュース/台湾北部7県市、あす30分間の防空演習 屋内退避が必要2019年5月26日
「対象範囲は宜蘭県、基隆市、台北市、新北市、桃園市、新竹市、新竹県。」
「指示に従わなかった場合は最高で15万台湾元(約52万円)の過料が科される。」
「演習中、台北メトロ(MRT)は文湖線・動物園駅を除き、通常通りに運転する。同駅では火災を想定した訓練を実施するため、利用できなくなる。桃園メトロ空港線や台湾鉄道、台湾高速鉄道も全線通常運行となるが、駅に着いた乗客は駅構内で待機」
※ NEWSWEEK/中国空軍が空の覇権争いで米軍を制する日 2018年4月

■リンク集:基隆の地味な歩き方

 本編で歩いた辺りには,基隆鬼屋と呼ばれる廃屋があるそうです。
 その他にもこういう地味な名所はたくさんあるみたい。名所を繋げていきたい方はご参照を。
 けれど,してみるとこの辺りは一体何なのか?日帝統治時代の古い町だというようなことを記すものもあるけれど,どうもよく分からない。
 下記サイトの筆者は「基隆市内全駅下車」というとんでもなくマニアな企画を実行されてます。ある意味称賛。
※ 4trael/2016-7月 歴史街・基隆からゆく旅 03 許梓桑古厝、基隆鬼屋ほか市街散策
※ 同/2016-7月 歴史街・基隆からゆく旅 24 基隆市内全駅下車②三坑站

[前日日計]
支出1500/収入1250
     /負債 250
[前日累計]
     /負債1081
§
→十月六日(六)
[63基金公路まで]⇒
0941巷頭[米果]仔湯 ※[米果]仔湯,黒白切400[64百年防空洞まで]⇒

1343鮮豊古早味現烤蛋糕
紅茶250 [65昼の基隆夜市]⇒
1427呉記[金鼎]邉[走座]
[金鼎]邉[走座]
魯肉飯370
1509愛四路 圳記紅燒鰻羹
紅燒鰻羹,魯肉飯370
1525三兄弟
H1:蜜芋頭+冰糖蓮子+奶園+豆花250(1690)[66寿山][67夜の基隆夜市]
1840北平鍋貼400
1845老牛[女辣]仙草
招牌特調(珍珠,豆花,[土敦]仙草)150
[前日日計]
支出1500/収入2240
負債 740/
[前日累計]
     /負債 340
[68コネタ集] [69変な日本語side-A] [70同side-B]
§
→十月七日(天)

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