(@_63_@) 第二日@台湾/再六訪 鶏籠美麗/基金公路まで(@_63_@)

63-2日目収支

[前日日計]
支出1500/収入1250
     /負債 250
[前日累計]
     /負債1081
§

→十月六日(六)
[63基金公路まで]⇒
0941巷頭[米果]仔湯 ※[米果]仔湯,黒白切400[64百年防空洞まで]
1343鮮豊古早味現烤蛋糕
紅茶250 [65昼の基隆夜市]⇒
1427呉記[金鼎]邉[走座]
[金鼎]邉[走座]
魯肉飯370
1509愛四路 圳記紅燒鰻羹
紅燒鰻羹,魯肉飯370
1525三兄弟
H1:蜜芋頭+冰糖蓮子+奶園+豆花250(1690)[66寿山][67夜の基隆夜市]
1840北平鍋貼400
1845老牛[女辣]仙草
招牌特調(珍珠,豆花,[土敦]仙草)150
[前日日計]
支出1500/収入2240
負債 740/
[前日累計]
     /負債 340
[68コネタ集] [69変な日本語side-A] [70同side-B]
§
→十月七日(天)



▲実に安直だけど,台北の松山は漢字繋がりでJR四国と連携してます。→巻末年表日台両松山駅の交流史参照

~~~~~(m–)m基隆編~~~~~(m–)m

ユーズフルなインフラとノスタルジックな券売機

▲ITっぽさを感じさせない台湾国鉄TRAの券売機

804,中山站のGライン站台(プラットホーム)に立つ。
 このGで松山まで5駅動く。
 車内,なぜかクラシックがピアノで鳴る。
 空いてるなあ。
 0817,松山駅。速い!──何かにつけてインフラの隅々が非効率な大陸との違いがチクチクと際立って感じられる。やはり,この島のインフラは年季が入ってこなれてる。

▲台湾鉄道松山駅の改札の電光表示

GoogleマップではGラインから台鉄への接続は4A出口側のはず──昨夜の台北駅地下の彷徨の経験から,かっちり事前確認して向かうと,地下でスルッと繋がってた。
 看板も多い。全く不安感がありません。
 改札前では流石に少しまごつく。一通り掲示を見ていくと,検札の頭上に電光表示がある。日本に習ったシステムとすれば,直近の列車のリストだろう。0838発の基隆行きがあるようです。
 切符の自販機があった。クラスが自強から区間まで3種あった点だけ迷ったけど,電光表示には区間車と書いてある。各停か特急か,みたいな違いでしょう。「区間」を選んで購入。32元。

基隆へ伊予鉄もどきのローカル線

▲松山駅ホーム

台は地下でした。
 定刻発車。
 まだ車窓は真っ暗。
 車内の風景からか,さっきJR四国の連携を見たからか,伊予鉄高浜線の列車に乗ってるみたいな錯覚すら覚える。

▲松山~基隆 台鉄及び関連路線図

846,地上に出た。
 今しがた南巷を出たところ,汐科站に近付いてる。のどかな谷あいという風情。
 基隆は行き先表示の英語も「keelung」。アナウンスを聞いてても,北京語読みより日本語で普通に「キールン」と発音した方が通じるようです。

漢数字だらけの谷間を抜けて

堵に到る。0855。
 北の山裾に大きな仏教寺院。アパートは何棟か。地勢はやはり谷あいです。
 0900,一気に川沿いに街が並び始めた。百福から三坑まで,この漢数字の並びは何だろう。→巻末 問題提起:漢数字+「堵」地名の謎
 北の山並みは結構深そうです。ああ,北西方向,あれが陽明山の一帯か。
 0904,七堵。次の八堵駅までの間は2.3公里とホームに表示。低層だけどビルが並び始めた。
 さっきから川が去っては近付く。地図を見ると,これが基隆河という川でした。ものすごく蛇行してるのに対し,線路の方はこれに構わずまっすぐ東北行してる。
 0910,三坑手前のトンネルを出る。おお,いい曲がりです。山あいを街並みが登ってる。見た目,年季の入った家屋やアパートが多そう。
 やはり到着は地下か。0918,基隆に到着。所要40分と意外な近さでした。※
※ バスで来たら2時間かかった,という記述も見つけた。鉄道は正解だったらしい。

▲基隆駅

い!
 駅の周りがひなびた風情を醸してます。地形も何ともうねうねしてる。
 0932,観音橋という川を渡ってまず西へ向かってみる。市街は東で肩にはリュックですけど,少し歩いてみたくなった。

▲台湾名物・歩道は駐輪場の図ですけど,よく見れば大した騎楼です。

一路を西行。
 山手に向かうかと思いきや,ずるずると沈みこんで行くような道です。
 香港ともまた異なる,ごちゃごちゃしてるけどどこか節度のある看板群が並び始めた。

▲台湾の下町を彩る暗い看板群

ホルモンも湯通しすれば中華かな?

架下をくぐる橋。
 高架は西定高架道路,橋で越えたのは西定川。
 ゴミゴミして東京中心部の川みたいだな,という感じを持ったけれど,ホントにゴミの投棄が問題にされてる川らしい。
※ 自由時報/生活新聞/沒公德心亂丟 基隆西定河長期漂垃圾

▲途中のドブ河と高架のたもとにたたずむ親父

を過ぎると,沈みこむような路地が現れた。
 ここから先は基金公路※と名前が変わってる。
 複雑な道の配置と猥雑感。これは?見た目はそう変化ないけど,どうも市場っぽいぞ?

※ 台北から東への主要道・台2線の金山-基隆間の呼称。つまりこの時の橋辺りが東終点。この台2線の伸長史も,道路マニアの人には面白いと思います。
→ wiki/台2線

▲「求把!新世代!」台湾の政治家広告,とにかく巨大化してきてます。

的にした店は,その先の妙な窪地状の場所にありました。
0941郭家巷頭粿仔湯
粿仔湯,黒白切400
→参照:食べログ/郭家巷頭粿仔湯
 小さな店でそう客もいない。でも一人また一人と,持ち帰り客が途切れない。
 とりあえず頼んだ粿仔湯。ホルモンから出た出汁がしっかりと粿仔──幅広の米粉麺に染み入ってる。脂ぎってなくてホルモンの味覚の濃さというか,香りのインパクトだけを強調したような見事な汁です。

▲基隆初食

から店主らしきおばちゃんに,包丁で刻むような手つきで注文を促された。厨房のコーナーを見ると確かに色々と種類が書いてある。
 でもどれがどれだか分からない。
 仕方ないから,粿仔湯の中からホルモンを摘まんで示す。おばちゃん怪訝そうにしつつ,観光客も少しは来るのか,手慣れた手つきで皿を出してきた。

▲ホルモン!

いてた黒白切(→)じゃなく,単に腸管だったかもしれない。
 ──ただ,自信はないけど,どうも「黒白切」とは「ミックス」のようなものらしいから,ハズしてたとしてもこんなもんだと思う。

▲店の奥手で麺作ってる。

されたのは,ホルモンをおそらく茹でただけのもの。
 これが!これが,それだけとは思えない素晴らしい美味なんである。生々しいのに臭みがなく,肉の香り高い。
 なるほど。持ち帰り客はこの,最高の茹でホルモンを買ってたわけです。

0ジャストに店を出る。東へ折り返す。南にはやはり市場筋がありました。
 1010,線路を陸橋で渡る。街がゴミゴミしてるから距離はなくても結構時間はかかりそうです。

■年表まとめ:日台両松山駅の交流

 本文中ではネタとして笑ってスルーしましたけど,行政的にはなかなか地道な積み重ねをしています。
 松山市長から愛媛県知事になった中村時広さんの個人的な執着も見え隠れしますけど…とにかく,東京駅-新竹駅が追っかけてくるほど,魅力的なやり口だったことは確かです。
 名前が同じ漢字ってだけなんだけどね。
2007年 台北市實践大学開催のIT関連セミナ-に中村時広・松山市長(当時)参加。同市松山区長を表敬訪問
同年 台北市余松山区長ら松山市訪問
2009年 松山市・台北市観光交流訪問団派遣事業スタート
2012.10 中村時広・愛媛県知事,台北市松山区公所(区役所)と台鉄松山駅を公式訪問
2013.10 台北市・松山空港と愛媛県松山市・松山空港間にチャイナエアラインのチャーター便就航
同月 新北投駅開催の台北温泉祭で台北市・北投温泉と松山市・道後温泉が交流
同月 台湾鉄道・松山駅とJR四国・松山駅が姉妹駅提携締結
§ 同名駅間での姉妹関係締結は台鉄史上初
[関連] 2014.04新北市平渓線と由利高原鉄道鳥海山ろく線が姉妹鉄道締結
   2014.10南投集集線と千葉県いすみ鉄道が姉妹鉄道締結
   2015.02台湾鉄道新竹駅と東京駅が姉妹駅締結
2016.02 JR四国と台湾鉄道が友好鉄道協定締結
同年06月 台湾鉄道松山駅に交流館設置
2017.03「列車交換」事業実施
§(JR四国)8000系特急形電車を台湾鉄路EMU800形電車に似せたデザインでラッピング
§(台湾鉄道)EMU800形をJR四国8000系に同じく似せ運行
§ その他,JR四国10駅と台湾鉄路10駅を巡るスランプラリー開催
2019.01 松山市長,台北市を訪問。台湾大学に俳句ポストを贈呈
※ 台北駐日経済文化代表処/台鉄松山駅とJR四国松山駅が友好駅協定調印 2013-10
※ exite news/台湾と日本の「松山駅」が“姉妹駅”に 記念切符も発売 2013年10月
※ 乗りものニュース/松山駅と松山駅が縁 JR四国と台湾鉄路管理局、友好協定を締結 2016.02
※ 日本経済新聞/台北・松山駅に交流館 台鉄、JR四国も協力 2016年6月
※ Response/車両を交換? JR四国と台湾鉄路、友好協定1周年で記念列車 2017.3
※ wiki/愛媛県知事
加戸守行 1999年1月~①2003年1月~②2007年1月~③2010年11月
中村時広 2010年12月~①2014年12月~②2018年11月~③30日57(19)中村時広2018年12月1日現職
※ 松山市/歴代三役
 中村 時広 平成11年5月2日~
 野志 克仁 平成22年11月29日~
※ 週刊現代/愛媛県知事・中村時広が独白90分「総理はわかっているはずです」
※ 台湾ZINE/新竹駅と東京駅が駅舎完成100周年を記念し姉妹駅に 実は日台間の姉妹鉄道は他にもたくさんあるんです! 2015/2
※ 松山市/松山市長が台湾・台北市を訪問します 平成31年1月

■問題提起:漢数字+「堵」地名の謎

 五から八までの「堵」地名が,基隆への谷間に並んでる。地理マニアらしい方の繁体字の下記サイト曰く,一(頭)から三までは宜蘭冬山鄉に,四は新北市の坪林区にあるそうです。七は台中の海側の海尾村にもあるとのこと。
「堵」字そのものは「囲い」の意。 日本統治下で安倍明義さんの著した「台湾地名研究」が「土垣」と推測してるのは,非常に素直な解釈。下記サイトでは,台湾での「堵」の用例から「航行者の道標地形」を想定してるけれど,少し苦しい。
 ただ,いずれにせよ謎は残る。
 この番号は何なのか,いずれも語らないからです。
 野盗の跋扈する開拓当初の原野に,「第○号砦」のような形で出来た順にナンバーを付した,というのが分かりやすいけれど,そうすると地名分布の偏りが説明し辛い。四までは片隅を借りてたか,防御に適した山間を選んだけれど,五からは平地に降りてくるほど軍事力を増したんでしょうか?
 七以外はダブりがないから個別に命名されたとも考えにくい。ならば何なんでしょう?
※ BuzzOrange/八堵、七堵、六堵、五堵在基隆,四堵、三堵、二堵、頭堵在哪裡?
「四堵在坪林,三堵、二堵、頭堵在宜蘭冬山鄉 。」
「『堵』即土垣之義,土垣又稱為板,五板稱為堵。」而且安倍還認為:『八堵、七堵、六堵、五堵等地名,是基於往昔防番所築的土垣命名。』
安倍明義的《台灣的地名研究》是繼一八九八年台灣總督府編撰印行的《台灣地名解》之後,第一本有關台灣地名的著作。」
「安倍對『堵』的解釋,我認為很有問題。
『堵』在台灣民間最常被使用之處,在於作為牆壁的計算單位 ,例如一道牆,可以說『一堵壁』。」
「我猜想『堵』應該是早年航行在基隆河上的水手,為計算航程、時間,以及作為航標識別,而加以命名的。」

■問題提起:銘酒・黒白切と謎の台湾茹で肉文化

「黒霧島」と聞こえてしまいそうなこの料理名,ここに来るまで知らなかった。というか,これ料理なのか?内臓を湯がいてるだけじゃね?
 ──けれど一口で分かります。これは幾多のサイトで紹介してある通り,台湾B級グルメの最たるもの!
 どうやら,臓物の新鮮さと湯がくスープがポイントらしい。それがないと,そうそうこんな味は出せない。さもなければ,これほど持ち帰りがいるわけがない。
 さて,茹で肉と言えば韓国です。それと相当類似した「料理」が台湾にもある。しかも名前の由来は台湾語らしい。となると海洋民族伝統の…とか考えたくなるけれど,沖縄や香港,インドネシアでは聞いたこともない。
 なぜ台湾にここまで根付いてるのか?
 この点は,とうてい取っつきようのない高い壁に感じられます。部位の膨大な表記も台湾独自?と穿って,そこから調べれないかとしばらくググりましたけど,到底ヒットがありそうにありません。
※ うまい肉/台湾グルメは奥深い!現地ツウがこっそり教える、一度は食べるべき「冬の台湾肉」メニュー/黒白切(ヘイバイチエ)
「腕が際立つのは煮込みでも揚げ物でもなく、新鮮なモツをさっと湯がいただけの黒白切だ。」
「意外にも台湾の人たちは豚モツを朝ごはんに食べている。」
「ビーフンを茹でる大鍋のスープにつかった豚モツを客の好みにあわせてすくい上げ、スライスしていく。」
※ TABILISTA/続・台湾で肉三昧「豚のスライス編」
「黒白切は北京語でヘイバイチエと読むが、語源は台湾語である。隨意切(お好みスライス)を台湾語では「オーベイチェ」と読むのだが、これが黒白切の発音に似ていることから「黒白切」という名が定着した。お好みスライスというネーミングのとおり、黒白切は客が豚の内臓の好きな部位を選んで店の人にスライスしてもらう。
 その由来は滷味と似ていて、正肉など上質な部位を食べられなかった庶民が内臓などの余った部分を湯がいて切ったのが始まりだ。黒白切の場合はさっと湯通ししたり、蒸したりするので、豚モツ本来の味が楽しめる。」

63-2日目収支

[前日日計]
支出1500/収入1250
     /負債 250
[前日累計]
     /負債1081
§
→十月六日(六)
[63基金公路まで]⇒

0941巷頭[米果]仔湯 ※[米果]仔湯,黒白切400[64百年防空洞まで]
1343鮮豊古早味現烤蛋糕
紅茶250 [65昼の基隆夜市]⇒
1427呉記[金鼎]邉[走座]
[金鼎]邉[走座]
魯肉飯370
1509愛四路 圳記紅燒鰻羹
紅燒鰻羹,魯肉飯370
1525三兄弟
H1:蜜芋頭+冰糖蓮子+奶園+豆花250(1690)[66寿山][67夜の基隆夜市]
1840北平鍋貼400
1845老牛[女辣]仙草
招牌特調(珍珠,豆花,[土敦]仙草)150
[前日日計]
支出1500/収入2240
負債 740/
[前日累計]
     /負債 340
[68コネタ集] [69変な日本語side-A] [70同side-B]
§
→十月七日(天)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です