外伝17-107 胡同へ礼儀正しく蛇入る/胡同3/10=西交民巷

~(m–)m 本編の行程 m(–m)~
Googleマップ(経路)

伝統家屋の隣に用品店

▲第3胡同:西交民巷

刻1623,北京西交民巷に着いた。
 右折東行…いやこれは西行か?
 何でもない通りにしか見えない。観光客もいない。ルート的にはそのまま4番目に目指したかった東交民巷に進む気持ちでいたんだけど…何でもないから迷いはあった。でも西だな,何となく。

▲北側の端正な伝統家屋

は確かに何でもないけど,家屋は特に北側が伝統的な造りのもの多し。普通な分だけ宜しかった。

▲でも伝統家屋の隣に成人用品店ってのは…景観条例か何かないのか?

城区西交民巷八十七号四合院

西城区西交民巷八十七号,北新華街一百一十二号四合院」とある看板を見つけている。1634。
 1984年に北京市市級文物保护単位となった建物。ビール会社の社長さんの住宅で,「中西合璧的民国建筑风格」──中国式と西洋式の合わさった民国建築の風格なんだそうな。
※ 国捜百科西交民巷87号、北新华街112号四合院
「西交民巷87号、北新华街112号四合院原为北京双合盛五星啤酒厂创办人张延阁的住宅。」

▲四合院の東脇道

めて路地が現れた。四合院の東脇の道に入ってみる。
 京都の裏道のような,曲がりくねってるのに端正な不思議な空気。中国では珍しい雰囲気です。
 行きどまって南へぐるりと折り返す。

▲西交民胡同の北の通り

ると?西交民巷の北側の裏道に出た。(→GM.)
 この道が…良い!
 ──おそらく前紐瓦厂胡同のことだと思う。考えられないような入り組み方。そしてこの端正な落ち着き。

▲西交民胡同の北の通りから,地図にない細道で帰る。

だかんだ書いてても疲れてたんでしょう。この2枚しか撮ってません。
 撮ってませんけど──当時まだ使いこなせてなかった中国でのX手法を用いてこの四合院エリアを見直してみると──

▲百度地図/航空写真:西交民胡同四合院周辺

ット状(2019.4-5淮水編でこだわった基準)ではない。つまり「不良街区」ではなく端正な町並みです。
 ネットで記述が見つかったのは以下の百度百科の短文のみ。しかも読み解けません。ただ明代の「明时坊」,清代の「镶白旗」というのが,由緒ある何かだったように読める。
※ 百度百科/前细瓦厂胡同
「前细瓦厂胡同位于东城区建国门街道,元代既已形成,明朝属明时坊,因总捕衙署设于此,故称总捕胡同或总铺胡同。
清朝属镶白旗,乾隆时称总部胡同,宣统时以南小街为界,分称东、西总布胡同。民国三十六年将原城隍庙街改称前细瓦厂胡同,并沿称至今」

▲同東交民胡付近

の特異性は,上下に掲げた隣接2地域の航空写真と比べると明瞭です。
 上は故宮をまたいで1.5km東,この後訪れた同じ交民胡同のもの。──西交民胡同より建物や敷地の単位が大きく,整然と並んでます。
 下は前門西大街をまたいですぐ南,この前に徘徊した瑠璃厂胡同から前門大街の辺り。──典型的なドット状で「不良街区」的,個人的には親しみ深い形状です。

▲同瑠璃厂胡同~前門大街ブロック

すると結局?
 一般に交民街は古い洋館の集まる通りとして有名らしい。だからその辺りは,詳しいサイトが沢山ある。
※ 北京で勇気十足/北京 西交民巷から東交民巷(正義路まで)散歩
 ここは少し離れて眺めてみよう。この交民街という道は,故宮を挟んで続いてる。おそらく故宮以前,明清以前からの道です。
 このすぐ50mほど北に,前细瓦厂胡同から東に途切れ途切れに続くラインが見える。これはさらに古い道の残滓に見えます。
 これだけ北京の最中心部に,それでも残ってるこの不可思議な痕跡。──うーん,残念ながらそれ以上は解けない。

▲西交民胡同の西出口辺りの理髪店と大樹

北京にもパン屋がねえ…どころではなかった!

しい未消化感を残しつつ,1646,北新華街に出た。
 南の和平門へ帰る。

▲地下鉄へ潜る

654,和平門から2号で2駅,崇文門へ。遅くなったけど,やはり東交民路も回っておこう。
 5号線へのジャンクション駅です。宿へはもう一本で帰れる。下車。

▲地下鉄2号のホームはやはり風情あり

時間もないのに,駅付近でしばしうろついてしまう。
 崇文門のこの柱,これは大理石じゃないか?
 17時を回ったぞ?Novotelを反時計回りに回り込み,よし東交民胡同へ!
 あおっ!人が押し寄せてるパン屋を発見してしまった!

1720新橋三宝楽面包店 XINQIAO SAPPORO BAKERY
ミルクフランスみたいなの
ロールケーキみたいなの400

 北京にもパン屋がねえ,という程度でしたけど──予想以上でした。
 クリームとかそういうものより,パン生地自体が美味い!何だこれ?と思うほど美味い!
 パンの小麦香が立ってる。日本の菓子パン感覚ではもちろんなく,端麗な食パンでもない。
 ドイツかどこかからの直輸入の技術があるんでしょうか?──ただ,ドイツの味覚ともまた違うような気がします。韓国や香港のパンのように,中華パンの要素も加えた何か新しいパンが生まれつつあるのかもしれません。
──と当時納得してますけど,グルメサイトのコメントを見る限り,どちらかというと北京っ子の「懐かしのあの味」的なパンらしい。クロワッサンが有名みたい。
※ ctrip/
新侨三宝乐面包店
(中国語)

[前日日計]
支出1500/収入1590
負債 90/
[前日累計]
     /負債 409
§
→九月二十三日(天)
[101天津発北京東四行]⇒
1211护国寺小吃
ぶっかけご飯15元550
(白米飯,卵スープ,青瓜とキクラゲの卵とじ,インゲン豆と豆干の炒め,茄子とジャガイモの麻辣煮)[102胡同1/10=瑠璃厂街へ南行][103胡同1/10=瑠璃厂街前へ迷走][104胡同1/10=瑠璃厂街を南へ][105胡同2/10=八大胡同清真寺][106八大胡同実験小学][107胡同3/10=西交民巷]
1720新橋三宝楽面包店 XINQIAO SAPPORO BAKERY
ミルクフランスみたいなの
ロールケーキみたいなの500

[108胡同4/10=東交民巷と教会][109胡同からの帰還]
1838面兑
老坛酸菜面15元550
[前日日計]
支出1500/収入1600
負債 100/
[前日累計]
     /負債 309
§
→九月二十四日(一)

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