サイケデリック・ザ・紹興
離脱した足で,ということはリュック担いだ状態ですけど,まだ今回通ってない区画が残ってます。
昼なお長い同心美食の行列を見やりつつ,県前街を右折東行。
1538,突き当たりをさらに細道へ直進する。宝幢巷。
1541,右折南行。記憶のある界隈です。腰巷。
やはり好い社区だなあ。──と歩いていくと,ええっ?何だあのT字のサイケデリックな色彩は?
▲「暴徒TATTOO」???なぜこんな社区の奥でひっそり暴徒?
暴徒,というのが店名らしい。
まずそこからして共産管理主義国家の街角にどうなのよ?というとこですけど,さらに整体屋なのかタトゥー屋なのか分からない半端さと,この意味不明なケバさ。
あるいは,「ここまでやってればマジに反政府とはとられんだろ?」という計算があるのかもしれません。
レッド・ビーンズ・マントウ
謎のサイケデショップからさらに保祐橋直巷へ左折東行。
同名の変な通りへ出た。これは南北の旧道だろうか?南行かな?
ああここだ。老街口涼皮のある通り。中興中路へ出る。
交差点東北角の紅豆マントウの店に行列が出来てます。まだまだこの町には,同心みたいな良店は隠れてるっぽいなあ。
1556,中興中路BRTバス停。片道4元。ラッシュアワーを考えるとちょうど安全な時間でしょうか。
エリア・オブ・フラワーガーデンズ
1路に乗車。1610,落陽の降る水辺を行く。
何だかんだ言って,やはり美しい「新・紹興」地区です。チャオプラヤ河沿いがずっと続いてるような。空気全部が朱と水蒸気を含んで発酵してるような。
それはそうなんだけど──この美に酔ってて大丈夫なのか?という不安も一抹感じるわけです。
この,花園と社区ばかり,といったエリアは,この先このまま百年続いていけるもんなんだろうか?日本のベッドタウンが百倍になったようなこういう暗さを含まない生活地が。
ラッシュは今のところ全く気配なし。これは早すぎたか?
湖の多い一帯は15分ほどで過ぎた。風景には花園もなくなって,前代の社会主義的な工業地帯になる。
ということは──あの水辺を選択的に住居区にしたわけです。彼らの天国イメージにあれが近いのだろう。
1626,西行に転ずる。前々回タクシーで通った時には何もなかったここは,今やアパート群のただ中。
バス停名「闘門」?──後で由来を調べても分からなかった。
そこからしばらくは野山。川沿い北に集落もある。
この辺りが次の餌食なんだろうか?
1633,紹興北站とアナウンスあり。でもそこから10分かかって1643到着。所要43分。結構かかりました。
丁度日没。ジャスト24時間の紹興でしたけど──見たいものも見る気のなかったものもキチンと見尽くせた手応えです。生活感どろどろの前々回の橋,広寧橋。それに加えて見る気のなかった城北の橋の「美しさ」。
あと,確認してなくて怖かったけどBRTは1,3,5路がともに北站終点でした。
スネオ・ザ・アウトロー
会稽山10年もののミニボトルと茴香豆を駅売店で購入。こてこての紹興観光土産ですけど──詳しくは巻末写真参照。やはり酒飲みには堪えられない組み合わせです。
本日の票読み。
「紹興北站 G7522 上海紅橋站
Shaoxingbei→shanghai hongqiao
2018年11月24日 18:02 03車 05C座
92.5元」
本日のお宿は最早常宿・锦江之星品尚上海新天地西藏南路酒店。ちなみにアゴダの住所表示では「上海市黄浦区方斜路269号南文大厦1-3层」
やっぱり「邪神なんじゃあ!」ステーションというのが耳につくなあ。
中国新幹線車内。ここはホント,「中華新幹線」とか映画を是非どなたか製作して頂きたい。毎回別バージョンで笑わして頂いとります。
さて今回のは──隣,つまり3人掛け席がけの真ん中に乗ってきたスネオみたいな顔した男。こいつが「座席の背もたれを倒せ」と求めてくる。倒すな,というのはスチュワーデスがよく言うけど,倒せ?
自分が思いっきり倒してるもんだから,全く倒してない隣席の背もたれが邪魔,と言いたいらしい。よく分からんから少しだけ倒してやると,ぐいっと手でつかんで勝手に全開で倒してきやがった。
呆気…。
それで今度は自分の肘をこっちへ,これまた思いっきり突きだして座る。これじゃ小突かれるために倒したようなもんです。だから現在,結局背もたれが使えない状況で前屈みでスマホ打ってま~す。
スネオ,止めとけよ。叩くよ。
スネオ・アンド・ダンシング・ウーマン
と思って恐る恐るチラ見すれば──既に,肘突きだしたままスネオ,熟睡中。
隣席の背もたれ倒させたのは,寝るだけのためかいっ?そのための肘かい?
と思ったら窓際のが,何かやたらチャラチャラしたポップスをもちろんノーイヤホンで聴き始めました。
「嘉信南站」に到着。
1917,上海近づく。
スネオの鼾,爆裂中!恐る恐る覗くとバカっぽい顔が益々…。
早めに立とう。
戸口で到着を待ってると,少年探偵団みたいなチェック柄のコートと帽子の金髪染サングラスの女が邪魔そうに抜いていく,って並んでるんだよ?と思えば何か勝手にフラつく。
で?なぜかそこでこの女,グッとこっちを睨んで来た。知らん,勝手に抜いて勝手に踊ったんじゃねーか。
なぜかそこから上海到着までも,何度となくふらつく。あれは創作ダンスか何かだったのか,それとも単にラリってたのか?
1928,上海紅橋着。
編開幕栞
ドリーム・オブ・コサメット
ネット接続でけへん!
せめて上海地下鉄マップがDLできんかと思うんだけど。
ただ今は乗り慣れてしまった2号だし,乗り換えも慣れ切った人民広場だし──もうええわっ,と諦める。
まだVPN設定を正常化してない状態(辛決賽編参照/重慶&貴陽:貴陽入り)何かの要素で上海のWLAN(つまり金盾)は初期認証が厳重なんだろうか?到着時に何度かこの現象に見舞われる。
アナウンスの中国語と英語,毎日の「1日1分」と整体での受講のおかげか,かなり聴き取れる。特に上海や香港だと全然不安が無くなってきてて…むしろ怖い。
2003,江蘇路。静安寺の一つ前だけどこんな駅あったっけ?11号乗換駅だからあったはずだけど…既知の隣では未知が目立つということか。
静安寺駅。ここでのんびり,というのをやってた時期があったよなあ。あーいう無目的完全リゾートというのもやりたいなあ。しばらく海外では追いまくられ旅行が続いてる。だから,そういうのを忘れてしまいそうです。
典型的には──タイのコサメットの海岸で,丸3日,何もしないで本を読む。やったよなあ,トルコ行きの前に。
ラストウォーク・トゥ・JJ
2009,人民広場着。
乗換が地下ルートで繋がるように変わってる。
8号はこの南行きじゃなく北行きの方が客が多い模様。どの方角だろう。8号や10号って謎が多い。小南門に止まる9号もそうだ。
2026。2号出口エスカレーターで地上へ。かかったなあ。1時間か。
2048読酥世家
宮廷桃酥250
閉店時間が怖くて直行しました。この時間でも無事購入。帰ろうとしてると通りがかりのオバハンが訊く。
「那個排隊是什么?」──何の行列なのさ?
「桃酥等等」──中華ビスケットやら何やらですよ。
こんな軽い調子で,買いか否かの情報収集してくるのが実に中国です。
「好吃吗?」──旨いのか?
これには自信を持って答える。
「我想这様!」──ワシはそう思う!
オバハン,ささっと列に参戦。ガイジンだと気付くこともありませんでした。中国だなあ。
2057,今夜もJJの灯りを目指してラストウォーク。
▲紹興酒「会稽山」と茴香豆で乾杯。最初はこんな甘ったるい酒!こんな無味乾燥な豆!と思ってたんだけど,三度紹興に通ううち止めらんなくなってます。この赤いのは新幹線駅で買った10年もので前夜の6年ものの倍しました。とろけるようなまろやかさ!ただ,この二夜の宴が帰路苦しんだ腹痛の原因だったことは否めなません…。