(@_82_@) 第四日@台湾／再六訪　艋舺妖艶／華西街(裏) (@_82_@)

路地奥パティオに乱れ咲き

▲華西街の本道と脇道

華西街の路地が危険，というような記述をよく見かけてました。
　でも今回の艋舺歩き，残るはここだけでした。
　何より，トイレを探して訊いてたらこっちへ行けっていうもんだから…。

▲脇道を行くとこんな感じ

あくまで感覚だけなので，何かあっても責任持ちませんけど──
　そんなに変なとこには見えません。見た目からして変な店も，そうそう目にはつかない。
　廣州路を既に歩いたからでしょうか。あっちの怪しさの方が倍くらい怪しい気がしました。

▲あっけらかんとした路地

大陸の老城の雰囲気に，一番近い空気でした。
　西華街から西へ入った路地の先には，次の写真のパティオのような場所がありました。乱れ咲いてるような花々が記憶に残ってます。

▲路地奥パティオに乱れ咲く花

パッカーも歩けば猪脚飯に当たる

結構，路地に時間をかけてしまった。
　1234，龍山寺站から西門へ帰る。板橋線で１駅です。
　バックパックを回収して迷う。机場直達線の駅は，台北駅より西側，つまり近い。わざわざ地下鉄に乗るか？

▲ランタンの通りにて。重慶路辺りだったろうか？

台北車站の南を歩いて向かおう。
　1305，歩きで台北車站を目指す。
　初めの頃にはホームグラウンドだったこの界隈，今回は足を向けてすらいませんでした。
　1314，重慶路北上。

▲この辺りにも，よく見ればさらりと騎楼が残ってます。

漢口街でした。
　早足で北へ急ぐ目の端を「牛肉麺 猪脚飯」の文字が掠める。時間もないのに，これにふらふらと導かれました。
1320東東牛肉麺
招牌猪脚飯＋手工ワンタン湯600
　ここの豚足も，沖縄みたいなフワフワのコラーゲンじゃなくしっかり歯応えはありつつ口中に蕩ける妙な味覚です。グミのようなといえば近いのか。その奥から漢方系の重い味覚がぐいと立ち上がって，けれど程好い福雑味を残してサッと消えていく。

▲ラス食の猪脚飯！

驚いたのは添えられたワンタン湯。
　台湾によくある海苔系じゃなくて，辛味のきいた上質な肉汁をシェンツァイの味覚がビシッと締めてる。小気味のいいスープです。
　この台北駅周辺，妙にこういう店を見つけてしまう。何回か前のモーニング店も，この離脱直前のタイミングでした。
　この界隈の新しい店は要チェック──なんだろうけど，もう大抵，そういう時間は残らないタイミングになってしまう。

海民のソースの幻──どうしよう？

▲基隆の昼の夜市で購入の丸いお菓子「金興蔴米老」※揚さかりんとう

１354，直達車乗車。南側からは割と目立つ入口にありました。というか，ここ，元々何だったとこだっけ？
　ああ，台北駅西のバスターミナルの場所です。あのスペースがこんな小綺麗な，しかも地下埋没型の施設になったわけか。
　1401，発車。
　1436，機場第一航厦。
　1439，第二。所要40分。無茶苦茶早く着いてしまった。

▲特にこの黒ごまに白クリーム(ココナッツ？)が最高！

今回の台湾は，そういえば北京で出会った卤味繋がりで，という動機でした。
　全然，その線は追えてません。
　追えずになぜかブチ当たったのは，台湾のルーツ的なもの。基隆が漳州系，台北艋舺が泉州系と複眼的に見れたのも効を奏した。
　その先に見えてきたのは，福建という特異な土地の存在でした。
　沖縄にも東南アジアにも影を落とすこの，陸の歴史からすると辺境に過ぎないこの地は，おそらく海民文化の中心地。
　大変なものを掘り当ててしまった，という迂闊な戸惑いが，今現在の思いです。どうしよう？